不幸ーだー!
新キャラの来襲!
リセットンの精霊とやらは、俺が学校に行ってる最中に出てきたらしい。
で、暇だから優雅にティータイムしてた、と……
「何でもありかお前ら」
「精霊だからな」
「意味わかんねーよ……」
そして、もっと意味不明なのはこいつらだ。
「なんでお前らはふてくされてんだよ、ファブ、リーブ」
「別にぃ」
「私だって浮気ぐらい許容できるもーん」
「なんの話だ!」
「ん……じゃ、俺は愛人でいいよ」
「お前は黙ってろ!」
面倒臭いのが三人に増えた瞬間だった。
だが、俺の不幸はまだ終わらない。
「え……?ちょっとユッキー?
君、そんな趣味が……」
「お兄ちゃん逃げてー!」
「ああああうっとおしい!
そして気色悪いことを大声で叫ぶな!」
「……?なんだ、ホモじゃないのか?」
「はっきり言うなぁぁぁ!」
勝手にホモ疑惑かけられた。
これが、一階の母にでも聞かれたら……!
俺の人生、終わる。
ホモになるぐらいなら、一生非リア充になるっつーの!
「まぁ、お前がホモか否かなんてどうでも良いんだけど」
「良くねーよ!」
「俺が出てきたリセットンの容器も
爆発して壊れたから」
「……は?」
リセットンは俺の目を真っ直ぐ見て
言った。
「しばらく世話になる。
よろしくな、眼鏡」
「ふざけんなぁー!」
本当、よくあんなにはっきり言えたもんだと思う。
精霊って、どいつもこいつもこんなんなのか?
とりあえず、俺は
自分が思っていたより、遥かに不幸だったらしかった。




