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精霊大戦争!  作者: スーパー紅葉
2/6

誰か助けてくれ。

これ著作権大丈夫なんだろうか…

「……で?結局君らは何なの。不審者?」

「だから、ファブリーブの精霊だって言ってんじゃん」

「私もお兄ちゃんも、正真正銘ファブリーブの精霊なんだよ?」

「ごめん、どっからツッコんでいいかわかんないんだけどとりあえずさ。

ファブリーブの精霊って何」


現在、俺の部屋をファブリーブまみれにしやがった双子に話を聞いているのだが……

正直、何を言っているのかさっぱりわからない。

あれか?今時流行りの……中二病?


「誰が中二病だよ。クローゼットにファブリーブ撒き散らしてやろうか」

「地味に嫌だな」


あははー。と能天気に笑う妹と

若干生意気な兄。

もうホントうざい。


「僕たちは、君の願いを叶えに来たんだよ」

「何かあるでしょ?女の子にモテたいとか

彼女欲しいとか、男の子にモテたいとか。

女っ気なさそうだもんねぇ?」

「うるせえよ。あとなんでさりげなく『男にモテたい』が選択使に入ってんだよ」


BLに興味はない!


はぁ、と何度目かのため息を吐いて

爆発したファブリーブの破片を手に取る。

こんなのから精霊(?)が出てくるとは思わなかった。

しかもこんなにうざいとは。

俺は、子供のように(実際子供か?)騒ぎ始めた精霊達へ苛立ちを覚えつつ


「俺ん家リセットン派なんだけど」


そう呟いた。

ら。


「「ファブリーブなめんなぁぁぁぁ」」


ダブルですね蹴られた。

めっちゃ痛い。

すっごい痛い。

大体さっきから地味なんだよ、嫌がらせが!

何、すねって!

弁慶も真っ青だよ!


「いっっ〜〜!」


思わず患部を抱えてうずくまり、悶絶する。

だが双子の怒りは、蹴ったぐらいじゃ収まらなかったらしい。


「どいつもこいつも、新商品に飛び付きやがって!発売当初はファブリーブ大絶賛だったくせに!リセットンがそんなに偉いのか、ああ!?」

「新商品って、」

「ファブリーブは

除菌•消臭•除霊を一本で出来る優れものなんだよ!?」

「いや除霊は無理だろ!何でも有りか!」


うう……と、わざとらしくよろめくファブを

これまたわざとらしくリーブが支える。

昔の少女漫画のワンシーンみたいだ。

……なにこの茶番。


「畜生っ……!リセットンリセットンって……あいつと俺たちに、なんの違いがあるってんだよ……。

リセットン使ってるだけでオシャレに見えるとでも思ってんのか……!」

「お兄ちゃん……!」

「あの、それ精霊としての怒りなの?

どっちかっていうと、ファブリーブ制作会社の怒りな気が……」


本格的に落ち込み始めた双子を

渋々慰めながら、漠然と思った。


『今日は宿題無理だな』








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