こうして物語は始まった。
スーパー紅葉です!
よろしくお願いしますー。
俺は、田中悠希。
普通に友達と、馬鹿みたいに笑ったり、適度に退屈な生活を過ごすような
ごく普通の高校生だった。
少なくとも、つい最近までは。
平和な日常は、ある日を境に
あっさりと崩れ去ったのだ。
そう、全ては一本のーーーー
「ただいまー」
いつも通り学校から帰宅した俺は
まっすぐに部屋へと向かう。
やたらと出た宿題を
晩ご飯までには片付けておきたかったから。
がちゃり。
若干憂鬱になりながら部屋に入り
制服を脱ぐ。
すると、不意に机の上の違和感に気付いた。
「……ん?」
そこに、堂々と鎮座していたのは。
「ファブリーブ……」
しかも、ちょっと古いタイプの。
……俺リセットン派なんだけどなー。
そんなどうでもいいことを考えながら
この先に起こる不幸を知らずに
なんとなくそのファブリーブを手に取った。
瞬間。
ぼんっ!
「うわっ!?」
……なんていうか、ファブリーブが爆発した。
ファブリーブはいつから爆発物になったんだ!
そしてなんで俺の机にあるんだ!
たちの悪い嫌がらせか!!
あらかたツッコミを入れ終えた頃。
あまりにも場違いな、明るい二つの声が
見事にハモって聞こえてくる。
「「はじめまして、マスター!」」
「……へ?」
「双子の兄、ファブ!」
「妹のリーブ!」
「「二人合わせて、ファブリーブの精霊でっす!(キラッ☆」」
うぜえぇぇぇぇ!
ファブリーブの白い煙(もしかしてこのためだけに爆発したのか?)の中で
決めポーズと共に決め台詞を言い切った双子の兄妹。
直感で悟った。
『こいつらに、関わってはいけない』と。
スーパーマンボたんぱく質モンスターさんの
キャラ絵です↓
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主人公の田中君です。