その4 合流
前回を振り返る
「生き埋め\(^o^)/」
刀が地面から出た感触をえた。
更に少しすると人一人分くらいは通れそうな大きさまでに穴は広がった。
「ーーーーーーーーーーーーーっはぁぁぁぁぁぁぁ疲れたぁっ・・・・・・・・・・・・」
中に居る男は思いきり寝転がった。
ザッザッザッザッザッザッザッザ
「龍牙!こんなところに!」
「うわぁよく生きてたな・・・」
「・・・・・・・」
聞き覚えのある声が聞こえたので上を見上げた。
そこにはいつもの3人が居た。
「お前ら来るタイミングよかったな・・・崩れる前で・・・」
そしてオレは思い出した。
「で、こんな事になるってことは村長と誰か話したんだな?正直に言え。」
(プイッ)(プイッ)
夢路と虎次の2人は態と美羽から眼を背けている。
その美羽はというと顔を下に向けてまま何も言おうとしていない。
「ッテ・・・・テメェッ・・・」
「ま・・・待ってよ龍牙!あの、これもさ、決して悪気があった訳じゃ・・・」
「オレの状況どーよ!?死にそうでしたけど!?悪気云々じゃ済まなくなる一歩手前ですが!?」
「リョーガ落ち着けって・・・」
「落ち着いてください。いきなりこんなところに飛ばされたら誰かにものくらい尋ねるでしょう?」
「けどさぁ・・・こいつのこういうところに関する運の悪さほんと勘弁してほしいよ。何回ひどい眼に会ってる事やら。」
美羽はなんかかんかオレを(結果的に)にひどい眼に遭わせている。
本人は至ってまじめでもオレには不都合な事にしかならない事がしばしばある。
——まあ今回は一番ひどいけど。
小学校の理科クラブの実験にてペットボトルロケットを作って飛ばす事をやっていた。
そのときには暴発した美羽のロケットがオレの目の前を通って行った。
幸いにも誰1人として被害は出なかったがそのときの冷や汗はすごかった。
また別なとき。
町にある小さな林に探検に出たときだ。
秘密基地を作ろう、見たいなノリで落ちている木の枝やスーパーからダンボールをもらったりしていた。
休憩と称して持っていた道具で遊んでいると美羽のボールが木の上の背伸びじゃ届かない場所に引っかかった。
当然大人を呼べば届く距離だったが、そこは子供の意地。
木登りをして取ろうとした。
結果ボールはとれたが、降りる際に数メートル上に蜂の巣がある事に気がつき大慌てで逃げてきた。
まだほかにもーーーーー
「・・・とだし・・・こ・・・でも・・・ますか。」
「高嶺君わかりましたか?」
「え?何か話してたの?」
「はぁ・・・仕方がないなリョーガ君は。今纏まった話だとこれからすぐに魔王を倒しに行く旅に出ますか、って話。」
「武器とか魔法とかも碌に扱えないのにか?」
「「「!!!」」」
「・・・いや、気づけよ。」
「おや、こんな老い耄れに何か用かい?」
「ええ、武器などを扱う練習をしたいのですが、どこか教われる場所はないでしょうか?」
「できれば魔法なども。」
「ふむぅ・・・ならねぇ村から出て近くにある山の山頂になら教えてくれる人は居るかもしれんな。
そこに居る人に聞いてみぃ。少なくとも動きとか教えてくれるはずだから。
あ!でもそこに行ってもあたしの紹介がある事を証明しないとだめなんだよ。
果物を持って行って決まった通りの順番に入れないといけないんだからさぁ。
あの人は人間不信だしねぇ。何とかならないもんかねぇ・・・
順番だけど、ドアに穴があいてあってそこに『リンゴ、スイカ、リンゴ、メロン、プドウ、リンゴ、リンゴ』の順番だから。
間違えたらやり直しで全部没収だよ。」
ーーーーリンゴどんだけ好きなんだよ!
ーーーー重いものばっかりじゃないの!
ーーーー全部没収ってひどくない!?
ーーーーゲームにはないイベントだからでしょうか?
「どっちみちそれは持ってく必要があるからついでに持って行ってくれないかい?
ものはこっちで用意しておくからさ。」
かくして俺たちは重い荷物を手に歩き出した。しかし、村の外に一歩でも出るとモンスターは居る訳でして・・・
「龍牙!こっちにスライムが!」
「こんどはゴブリンだ!」
「前に群れが道を塞いじゃってます。」
などなど、オレしか武器を持っていないが故、全て指示がこっちに来るのであった。
NG編は今回ありません