第4話 『全ての作者、作品及び万物への応援コメント』を読もうとトライした中高生へ
『全ての作者、作品及び万物への応援コメント』を読もうとトライした中高生もいるかもしれない。冒頭で「中高生いるー?」だなんて書いてあるから、読みたくなるのも無理はない。
でも、本当にこんな文章、読む必要ないって思うよ。だって、本当に全部教科書に載っているから。だからUターンした方が良い。
そのうえで、私はなんとかして中高生を助けられないかなと思いながら、あの文章を書いていた。色々なニュースを聴いていたからだ。
ネットにアップした顔写真が、性的な動画に使われてしまったとか。
友達同士で遊びの延長としてアップした動画が炎上し、大変なことになったとか。
ネットで友達になった人に会いに行ったら、とても怖い人だったとか。
アルバイトのつもりで行ったら、犯罪の片棒をかつぐことになったとか。
こういうことはみんな嫌だと思うけど、私はとりわけ若い世代を守りたかった。
だって、ネットもSNSも難しすぎるよ。
でも、人気で、「みんな」やってるから、やりたくなるし、
若いうちにやった結果、色々失敗するのは無理もないことだと思う。
だから、 『全ての作者、作品及び万物への応援コメント』(原本は匿名での日記)という、非常に怪しげなものをネットに置いて、どうなるか、あなたたちに見せたかった。
最近の中高生は、プログラミングの授業も受けているんだよね? だったら「宣言文」は分かるかな?こういうやつ。
<!DOCTYPE html>
私はプログラミングのことをよく知らないんだけど、宣言文というのは、「これはこういう文章ですよ~」という予告・宣言なんだと思っている。
では、あの『全ての作者、作品及び万物への応援コメント』の宣言文は何か。いくつ考えられる?
<!DOCTYPE 信じるな>
うん。しかし。
<!DOCTYPE こいつは嘘をついている>
えー? 本当にそう?
<!DOCTYPE 触るな>
イエス。しかし。
<!DOCTYPE でも助けろ>
その通り。助け方はいっぱいある。そして助けるべき人も無数にいる。
<!DOCTYPE 批判しろ>
そうだよ。本当にそう。そして批判とは?
<!DOCTYPE 実質なんにも言っていない>
その通り笑。でも言ってることがあるよ。
<!DOCTYPE 読むな>
YES
<!DOCTYPE 読め>
YES
<!DOCTYPE 怒ってる?>
うんマジギレw人生で一番怒ったかも。
このくらいにしておく?いっぱいいっぱいあるよね。
そして、もし、今日、あの文章にタイトルを付けるなら、私はこう付けるんだよ。
『バベル』