痴女革命フウトウ
「だが、断る」
タピオカミルクティーの店で、汤予はあごをテーブルにあるコップの上にのせて、ミルクティーを飲み干した。
汤予がちゅるちゅる吸い終わって、氷を噛む枫冬を見て話す。
「私のVPNをエロマンガのアップロードに使いたい?ふざけんな。インターネットアーカイブに専門書をアップロードするなら話が別だが…」
「なら、課金してあげたら?」
枫冬はスマホのゲームのガチャを見て眉を寄せた汤予を睨んで、首を傾げた。
「けっこう高いけど?」
枫冬は自分のスマホを出した。
「待ってまってまって、なんて枫冬のケータイの待ち受け画面は深圳公安の110番見張りのアイコンがあるんだ?」
汤予は枫冬のスマホを覗いて、驚きが抑えてなかった。
「あ、これ?深圳公安の内部保留中の見守りプリだけど。父は南山区公安局の局長だから、家族へにもインストールのノルマに課されて」
「だから数回保護者の会でボランティアしていても、枫冬の父と一度もあっていなかったわけ?公安局長の娘がエロマンガの翻訳グループに参加するなんて、ばれたらあなたの父は懲役免職だけで済むと思った?传播淫秽物品罪(わいせつ物を拡散する罪)で逮捕されたい?」
「私を誰かと思った?副局長でさえアメリカのパスポートを持っているのに、こんな死法にこだわる必要性はあるの?私だってアメリカに移住したいのならいつでもできる。だけど、これもそれも、生まれつきの当たり前のことではないんだ。父の肩を踏むだけで、数え切れないほどの他の人たちよりもいいいい生活を送ることはあまりにも残酷だ。自分に降ってきた奇跡は必ず誰かの犠牲の上に成り立っていることだ。もし輪廻転生が本当の話だったら、私は今、オーストラリアのウサギとして転生して殺されたのかもしれない。どんな愚か者でも人類である以上、衣類への権利と食料への権利のほかに、自由にエロマンガを閲覧できる権利を持つべきだ。奇跡なんてこの世にはないのなら、作り出せばいい。私はアダムとイヴへの案内役だ」
「何なんだ、その痴女革命とは」
「痴女と言ったら、ロシアの女帝エカチェリーナ2世も痴女だ。限られた資源を争って勝ったやつのみ、他人を定義を下る」
枫冬はへらへら笑いながら髪の毛を弄る。
「自分の髪をめちゃくちゃにするのはやめな、黒いソニックよ」
汤予はテーブルにあったペッパーティッシュを1枚取って、枫冬にあげる。
「サンキュー。それも余計なお節介だけど」
枫冬は汤予のアカウントと対戦して勝った画面を出しながら、スマホをテーブルの上に置いた。
「ソーシャルゲームだったら必ずチェックメイトが存在するよ」
「お嬢さん、ちょっと邪魔だけど」
店のオーナーが電球を持って、2人の間のテーブルを踏んで作業しはじまった。枫冬のドヤ顔がすぐにもきまずい顔にかわった。
「飲み終わったら出よう?エカチェリーナ2世?」
汤予は自分のリュックをかた肩にのせて振り返って見たら、枫冬は別のテーブルで別の小学生に囲まれてゲームしている。