ずっと真夜中で嫌だ
「悪くないわね、あなたの成績は…42分19秒50」
ようやく彼女を追いついた。彼女のスマホをチラ見していたらストップウォッチの画面だった。
「はっはっ…もしシェイクスピアがあなたのことを知っていたら、彼はきっと真夏夜の夢でを究極の悪役として書くのに違いないぞ。」
「ボルネオの森に集まりべからず、ラフレシアの餌になりたい?」
「あんたは立派な言葉を海南チキンライスに作り上げ(台無しにし)た。」
「海南チキンライスよりナシレマッがお好みだったわ」
「食べ物にこだわるのに見えない顔をしているね。でも、もしかすると、これからは僕に許しを求めてくれるのね」
「私をゴールデン・トライアングルに誘拐して、ケシの栽培をさせられるの?」
「身内の誰かがオンラインギャンブルをしていて、デジタルカジノで遊んでいるのじゃない?」
僕は汗を拭いて、彼女に向いてせせら笑う。
「この歩いてきた42分を通してようやくわかってきた。あなたはハッキングに上手じゃない。仮想通貨にも詳しくない。僕のスマホがインストールされたのはたったのデバイス間データ移行アプリだ。そして、僕のスマホの履歴にタイのオンラインカジノのウェブページが出て、しかも実名で苗字が呉の人がログインした痕跡がある。もっと見たら、結構の金額が賭けられたのね。それにあなたの今夜の行動を考えたら、ひとり親の保護者でなかったら自由し過ぎた。父とか叔父とか、僕があなたの親族関係にしつこく知りたくはないけど、999に通報したら間違いなく、彼は30日間拘置所での無料体験をせざるをえないのだろう」
「自分をシャーロックでも思っているかしら?犯罪映画を見すぎじゃない?でも、いい推理だった。その通りだった。」
「歯車はいつまでも回るもの。世の中に新しいできことなど何もない。ちなみに、推理というのは、最大のコツは自分の中にあるのではなく、相手を観察することにある。君の行動も半々導いているよ」
「だからと言って、私を石打にしたり、唾を吐きかけたりできると思っているのかしら?」
「君は緊張している。脈拍が速くなって、瞳孔が開いている。でも、他に誰が見てもわかる。どうでもいいんだ。もう僕には関係ない。ただ、これからはやさしくしてくれる?君の未来に、僕も干渉したい。」
エドワード・スノーデンは彼の人生を賭けた。その行動に感動された僕も何かと戦かなければいけないと思っている。そのために自分の軍隊が必要なんだ。僕のインターナショナルワークショップの2人目か3人目で彼女の行き場がある。
でも、さすがに疲れた。
「シーっ、この辺にワニが出没するニュースがあったわよ」
「そんなのは早く言えよ」
「お久しぶりに楽しかったから」
彼女は僕を行動を読み取って、セダンを発動した。ホテルまで数百メートルだ。ラン!っぅわ!危ない!横からばくおんバイクが蛇行してきた。車道は赤信号だぞ。暴走族め!