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多少の知識は有るけど、役には立たないかな
良くある「なろう小説」の記憶を持ったままの異世界転移。
途中で神さまらしき存在になにかしらの願いを聞いてもらえたが、
チートとかそういうのは全然無かった。
だから願ったのは
・多少田舎の方
・統治している貴族等が居るなら、マトモで良い人の所
・ラッキー成分は多目で
くらいなら、というぐらいだった。
そしてポツンと街近くの原っぱみたいな所に現れただけ。
コレは死ぬコースだなと思いながら、
とりあえず見えた近くの街まで歩いて行ってみる。
きっと異世界のモノは多少のお金にはなるだろうし、
数日は生きていくくらいにはなるだろう。
きっとへんな格好だろうしね。
気が重いが仕方がない。
できるだけもがいてから、死ぬなり諦めるなりしないとね。