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悲しみ

作者: 佐々木 龍

棄民ということのスティグマがながらく

私の心を暗くしていたのかもしれないと

思うようになった

忘れろと母は言ったが

その意味が分かるには

若すぎたのだ


神に祈るしかない人が

世の中にはいる

例えば母に捨てられて

祖母にも捨てられた子供が

教会(いえ)で祈るときは

屋根裏から上級生が襲ってこないように

祈ったというが


祈って何になるんだろう

システムの問題じゃあないのかい

人間の問題じゃあ

ないのかいそれって


物語が間違っているのなら

書き換えたらいいじゃないか

それが許されないというならば

そんなの要らないって

燃やしちまったらいい


優しさは好きだ

なぜって

悲しみを一瞬

忘れさせてくれるから

だけど

ずっとは忘れさせてくれない

現実も

変えはしない


そんな事よりも

心に一つの

怒り(ほのお)

燃え尽きるまで



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― 新着の感想 ―
[一言] 自分はキリスト教の学校に通ってました。 そこで疑問に思ったのは、信じるものは救われるという思想でした。 だいぶ人間っぽいんだな神様ってのはっていうのが自分の率直な感想でした。 そこで、自分な…
[良い点] 『屋根裏から上級生が襲ってこないように』 悲しいですね…… うう……
[良い点] 怒りは大きな原動力になりますよね。 使い方を間違わないようにしなければならない難しい感情であると思いますが、現状打破をするためには、多いに役立つエネルギーであると感じます。
2021/05/11 14:40 退会済み
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