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戦勝祝いと新たな戦艦。

アーレイに貴族女性が群がります!

「はよはよ参れ、勅命じゃ勅命じゃ!(喜」

「・・・」


 デルタ宇宙港に着岸すると同時にジェフから直接連絡が入った。既に興奮しているのかハァハァとオッサンの息遣いを聞いて萎えるアーレイ。クリスはその姿を見て敬礼せずに吹き出していたよ。そして業火級の艦長たちを引き連れ謁見の間に向かう事に・・。


 <<王宮・謁見の間>>


「アーレイ天晴だ!天晴れ過ぎるぞアーレイ!」

「陛下、興奮しすぎです」


 謁見の間に入るや否や抱擁してくるジェフは「あの忌々しいフロストを良くやったアーレイ!」と艦長たちの前で絶賛する始末で、もう恥ずかしくて仕方が無かった。因みに”抱擁”と”絶賛”されたことで《《陛下のお気に入り》》と判断されてしまい全ての貴族と士官に名前が知れ渡る事になってしまう。


「陛下、私は指揮しただけですので、業火級の艦長達を労ってください」

「そうだな、艦長達ここに参れ」


 すかさず艦長達に話を振ると「この度の戦いは誠に立派であった。ここに ”武勇十字勲章” を授ける」と声高々に宣言すると、それはとっても大盤振る舞いらしく「ヒャ」とか「ギャ」と奇声を上げて驚いていたよ。


 「これそんなに凄いのクリス」

 「ああ、俺が軍に入って知る限り授与した軍人は知らない」


 その武勇十字勲章とはデルタ建国以来、今までに数名しか受けたことが無い最高に名誉がある勲章で、艦長が授与すると階級が准将まで保証される特典付きだ。


 バート「よ、喜んでお受けします(大汗」


 艦長達は恐縮しながら受けるといい、ジェフは2人に向き合うが口を開く前に「勲章不要、昇進不要」とアーレイが宣言するとクリスも「アーレイの作戦を遂行しただけですので不要です」と続け、当然その場にいた全員が目が点になり呆気に取られ声すら出なかった。


「お前ら勅命を断るのか?」


 そしていつもの掛け合いに突入だ!


「陛下、褒美は貰いますが階級は上げないでください」

「クリスお前はいつ仲間になったのだ?」

「陛下、お言葉ですが既に大切な仲間であり良き友です」

「そうか、クリスとアーレイお前らには勲章と爵位与える、昇進は無しだ断るなよ」

「はい、喜んでお受けします」

「陛下、勲章いらない爵位いらない」

「なぜだ」

「だって、あと1年で帰るのですよ」

「そう申さず勲章は受け取れよ、俺の顔が立たん」

「はい、そこまで言うのであれば謹んでお受けします」

「褒美は金が良いか女か、この功績なら選び放題だぞアーレイ(ドヤ」

「女も金もいりません、休暇と自分専用の船が欲しいです」

「わかった好きに設計して乗れ、それとフローレンスを貰ってくれ」

「陛下、固辞します。残り1年ですよ!!」

「うぐぐ、仕方が無い」

「諦めてください(キリ!」


 期日を切られているアーレイはそれを盾に取ると、2年と断言した手前何も言えなくなり、ジェフの腹の中では「引き延ばす事をかんがえねば」と考えていた。


「そうだアーレイ、アデールから感謝状が届いているぞ」

「はっ?」


 ジェフは話題を変えたいのかアデールが送ってきた手紙の事を話す。しかし何の事かと思案し巡らせると、ヴァルでクーンの連中を助けた礼だと気がつく。


 ジェフ「ほほほ、何かくれるらしいぞ貰ったら教えてくれよ(笑」

 アーレイ「はーい、喜んで頂きまーす」

 フローレンス「キャハハ(小声」


 陛下に見えないからといって後ろに控えているフローレンスは、我慢できなかったのか笑い転げていた。それに気が付いたジェフは本気で娶って貰いたいらしく、最後に好みじゃないのかと聞かれ「王族はちょっとね」と濁したら少し落ち込んでいたよ・・。


 >

「く〜る、きっと来る、きっと来る♪」

「四つん這いは勘弁してくれ!」

 >


 このAiは地球の映画を見たのだろうか、謎は深まるばかりだ・・。


 ーー


 <<指令本部・サロン>>


 謁見が終わり事務作業の為に指令本部に戻ったが、アーレイとクリスは疲れていたのでサロンで寛ぐことに。


「アーレイ、君に謝らなければいけない事がある」

「なんだ監視の事か?」


 クリスは今回の戦いの最中、真剣に取り組む姿を見て信頼できる男だと感じ、それとは別に最近親友に近い感覚を覚えていたのか、監視役の事をわびたかったらしい。


「なぜそれを(驚」

「外様だし流石にわかる。友だと言ってくれてうれしいよ、これからも宜しくなクリス」

「そうか、わかった」


 アーレイは更に「君がいてくれたから俺はここまでの成果を挙げられた。感謝しかない」と本音を漏らすと「君は僕をそういう風に見てくれていたんだ。ありがとう」としんみりと語ってくれた。


 >

「私を忘れないで!」

「はいはい」

 >


 絡んで来るフェアリーは「空気を読むのが上手くなったな」と考えたらブンブンと嬉しそうに舞っていたよ。そして話は艦隊の事になるがやはり担い手の問題が立ち塞がる事になってしまう。


「それで今後の話なんだが、第9艦隊の司令官は君《《も》》だからな」

「階級が合わんだろ」


 因みにアーレイは視察はよくやるものの、細かい訓示や艦隊の方針など事務連絡的な事は嫌いなので階級が離れている事もあり「クリスが適任だと」言って丸投げをしている。


「お前さ、この態度で階級を気にするのか?」

「いやしない、全くしないそれは断言してやる」


 とはいえ上官に対しても言いたいことをはっきり物言うアーレイを、クリスは意外に気に入っていたりする。ジェフに対しても自分に対してもフラットに接する事も好感が持てる一因だ。とはいえ歳が離れすぎている指揮官にはちゃんと敬語を使うので艦隊司令部としての評価は意外に悪く無い。と言うかフロストを沈めたので逆に爆上がりだったりする。


「それでアーレイ、艦隊を大きくしたいが問題があってな、乗務員が不足している」

「それに関しては俺らで何とかするしかないね」


 人事課にプレッシャーを与えたところで大した人材は集まらない。第9艦隊を大きくしたければ自分たちで何とかするしか無いと考えたアーレイは腕を組み思考を巡らす。


 ーー


 <<王宮・大広間>>


 大広間に設けられたステージの上に「第9艦隊、戦艦フロスト撃破記念・戦勝祝い」の大きな看板が掲げられ少尉以上の乗組員が招かれた。因みに下士官は別途ホテルの宴会場で飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎの最中だ。


 クリス「アーレイ、モテるな」

 キース「いや流石だ、功労者は違う」

 アーレイ「知らん、俺に女は不要だ!地球に戻れなくなる」


 >

「並んでいる方たちは、由緒正しい家の令嬢ばかりです」

「いらん情報だ!」

 >


 王宮で行われた宴会はそれはもうハーレム状態で、アーレイは元には十数名の貴族令嬢達が押しかけ、身動きが取れない状態に陥っていた。正確にはご挨拶と言う名の縁結びの長蛇の列ができている。


「そこの軍人さん、アーレイ様とお話がしたいのですが、宜しいでしょうか」


 アーレイの目の前に現れた貴族令嬢はピンクの髪色を持ち、凄く育ちがよさそうな可愛らしい女の子だ。しかしキースとクリスを邪魔だと言わんばかり鋭い目線で牽制して来た。


「ほれ、俺たちが邪魔らしいぞ、それじゃ頑張れよ」

「おい、裏切るな」

「お初にお目にかかります、プリシア・グラントと申します」


 もう戦勝祝いと言うより”アーレイ君を祝おうの会”だ。そしてずらっと並ぶ令嬢達は皆さん10代後半の美人揃いで、その列にキースとクリスの奥様が挨拶のために並ぶと「不倫狙いですよね」「乗り換えですか?」と嫌味を言われ退散したらしい。


 令嬢A「アーレイ様、戦いの時のお話ししてくださいませ」

「大変でした〜(棒」


 令嬢B「アーレイ様、女性の好みを教えてください」

「慎ましい方ですかね(棒」


 令嬢C「アーレイ様、子供はお好きですか?」

「子供は素晴らしいですよねー(棒」


 令嬢D「アーレイ様、意中の方はいらっしゃるのですか?」

「第9艦隊が恋人です(キリ」

 

 挨拶は暗黙のルールがあるらしく、約5分程経つと波が引くように次の女性へと変わり一巡したタイミングでアーレイはクリス達の所に戻ってくる。


「クリス、お前にも分けてやるよ」

「いらないよ俺、妻帯者だし」


 《《古木》》は既婚者だがアーレイは《《独身》》設定だから自己責任で好きにしたらと言われたよ。珍しく真剣な面持ちで喋るクリスの視線が泳いでいたので、すかさずジェフを見るとニヤニヤしていたわ。


「陛下がニヤけているわ〜モロバレじゃん」

「ニヤ!」

「怖いわ~」


 アーレイをデルタに引き止めるための裏工作は始まったばかりだった・・・。


 ーー


 ディスティア帝国を束ねるセオドール・エルス総帥閣下は絶対権力を持つ独裁者だ。人殺し特有の据わった獣のような目は鈍い眼光を放ち、こめかみに青筋が立つ神経質な面持ちは、横長のちょび髭と相まって近寄りがたいオーラを放っている。濃い紫色の髪色がさらに悪役を引き立てていた・・。


 <<ディスティ帝国・総統府>>


「報告は聞いておる、旗艦を失い壊滅的な被害を出して、よくもまあ帰ってこれたな!」

「不徳の致所です、弁解の余地はありません」


 勿論、出頭したのはクリスと交渉したルドルフ司令補だ。馬鹿なアロイスのせいで損な役回りを担うことになり、可哀想といえば可愛そうだけど、責任感の強い彼は深く頭を下げ詫びていた。


「ジェフ直属のクリスとやらに見事にやられたなルドルフ」

「とても聡明な武人でして、彼の判断で全員戻ってこれました」


 セオドールは失点に厳しいと言われているが士官はすべて死に絶え、ルドルフはまだ見習いの士官補なので責任を取らせるには些か無理がある。叱咤激励して終わるしか無いだろう。


「報告は文章だけだが、映像は無いのか?」

「捕虜を取られない条件として、あの戦艦にまつわる映像の消去でしたので」


 冷静に振り返るルドルフは、あの時の判断は間違ってないと確信しているのか堂々と「小型戦艦の映像の為に乗組員の命を天秤に掛ける訳にいかない」と遠回しにセオドールの問いに答えた。


「ふむそうだな、15000人と情報じゃ選び様がないわな、其方は見たのだろ」

「5万トンクラスの小さくシンプルな船でした」

「なんだと5万トン級だと!」


 コンドラトの話を聞いて精々15万トン位だと想像していたセオドールは、誰も見向きもしない軽駆逐艦より小さな5万トンクラスと聞きものすごく驚く。そのサイズは使えないというのが常識なのだろう。更にルドルフは厳しい表情をしつつ「武装は1門で超強力、対空砲では傷一つ付かない」と続け驚きを通り越して「理解不能だ」と呟くのが精一杯だ。


「それに・・他に驚愕的事実がありまして、その・・」


 ルドルフが口籠もるのはチャフの影響で物理的データーが乏しく、確信を得られてないのもあるが、業火級の移動方法が明らかに常軌を逸しているためだ。星団法を遵守するデルタが奴隷商人のように違法なジャンプコアを搭載するとは到底考えられない。なので言葉に迷いが出ていた。しかし総統が「なんだ、早よもうせ」と言えば喋らざる得ない。


「射程外、それも死角から旗艦の目の前に直接ジャンプアウトしました」

「なんだと、それはステルス艦じゃないのか」


 軍部出身のセオドールは現役ではないにせよ、自国の艦船の性能と特性くらいは知っている。持てる知識を思い出しルドルフに色々と聞くが、とあるデーターを見せられると驚愕の表情に変わった。それはアルミンの艦隊が記録した業火級の移動線の情報だった。


「データーが不完全ですが明らかに死角からの移動でして、ジャンプ中に方向を変えています」

「なん・だと」


 ルドルフが見せた広域マップは業火級が移動したであろう後に残るエネルギー残渣データーだ。小型艦は排出量が少なく判別し辛いが出現位置近くを良く見ると途中折れ曲がり、通常のジャンプではありえない軌道が記録されている。


 「謎だらけだな、影を送り込め!そして何として秘密を暴け!技術研究所に行って詳細を報告しろ!」

「はい、承知しました」


 ディスティアが業火級の秘密を暴こうと動き出したことで運命の扉が開き、アーレイを巡る色々な人との出会いや別れが、この先の未来に待ち受けているとはまだ誰も想像すらできていない・・。


 ーー


 戦勝祝はそのまま懇親会という名の飲み会へと変わり、アーレイは押し寄せてくる貴族令嬢の対応に忙しく、令嬢達が放つ威圧で近寄れなかった艦隊司令部の面々が終了間際に訪れ、強制的に2次回に参加する事になってしまう。解放されたのはつい数時間前だった。


 <<翌朝・司令本部サロン>>


「まだ酒が残ってるわ~」


 早朝、作戦室のサロンでまったりしているアーレイは飲みすぎてまだ少し酒臭い状態だ。しかしそんなのお構いなしに連絡が入る。


 <アーレイ、荷物を受け取りにきてくれ>

「なんだ、クリス朝から」


 どうやら昨日ジェフが話したお礼の品が届いたらしい。だるい身体を奮い立たせコア開発部に向かう。


 <<ジャンプコア開発部>>


「なんだこれ、もしかしてエナジーボールのデカいやつだっけ」


 耐衝撃ケースのフタを開けると、中に見えたのは直径2m程の黒く丸い何かの塊だった。以前機関室で見た丸い物体は緑色のエナジーボールと呼ばれているエネルギーの固まりだ。しかしこれは見たことがない代物だった。


「現物は見たこと無いだろ、これはエナジーボールを1000個以上凝縮した エナジーコアだよ」


 全ての生物から放出される微量なエネルギーを機械で採取したものを”生体エネルギー”と呼び、圧縮した物を”エナジーボール”と呼んでいる。それは電気と一緒で無くてはならないエネルギー源だ。アーレイが貰ったのはエナジーボールを更に圧縮したコアと呼ばれる超高出力エネルギー(かい)だ。その生体エネルギーを機械で採取し始めたのは数百年前で、以前は「生命の木」と呼ばれる特殊な木の根から採取していた。現在でも機械より多く生産され、エナジーボール生産量の6割はフォーレストが占め2割がクーン、残りの2割が街中や森の中で機械によって採取されている。


「ああ、思い出したわ。たしかコアは数えるほどしか生産されないとかなんとか」

「ああそうだ、これ1個で100万トン級戦艦が動くし、素粒子砲の威力が上がると言われている」

「ふーん、そうなんだ」

「驚かないな」

「まあ、実感が沸かないからね」


 そしてアーレイは受取のサインをしつつ、マドックを呼び出しこいつをどうしようか考えていた。


「これ個人持ちでいいのか?」

「君が使えば?専用艦作りたがってたよな」

「そっかそうする、10万トン級を作るとしよう」


 新しい自分専用艦を作る許可は出ている。なのでマドックを呼びコアを見せることになるが・・。


「あのー、このコアに使うエンジンとジャンプコアはどうしますか?」


 呼び出されたマドックはコアを一目見て目を輝かせ嬉しいそうに聞いてくる。


「なんで?それなりのヤツを積めば?」

「これ、出力が凄すぎて勝手にオーバードライブしますよ」

「はっ?マジ?」


 話を聞くとコアから溢れ出るエネルギーはレギュレーターで絞っても、半端なく勝手に流れるらしい。そうなれば使えるエンジンを探し無理矢理小さな船体に詰め込めば凄い事になるとアーレイは考えた!


「その企みが顔はもしかして無茶しろと」

「正解!デザインは決めてあるから送るわ」


 細かい設計に関してはマドックに丸投げだ。作るのは10万トン級だぞ、あの砲も使うぞ、と言っておけば後は頑張ってくれるだろう。


「ですよね〜承知しました」


 そして後日、アーレイは10万トン級の特殊戦艦と支援艦の設計のグランドデザインを公表することにした。


 <<翌日・艦艇設計部>>


「基本的な使い方は業火と同じだ」


 使い方は業火と同じなのでデザインは当然似ているが、主砲はターゲットの数によって変えられる可変タイプを提案すると、コアを搭載した事で威力が倍以上に上がり、最大数である6点に拡散してもエルフォードの3門と同じ威力を維持が出来そうだと返って来る。


「ご飯は大切ですよね」

「まあ確かに、これで少しは快適になりますね」


 業火にはない厨房をコンパクトに作り、食堂はロビー兼用とした。他には第1艦橋の上に観測室を設けメンテナンス用の通路も少し広げる。排水量が倍になったが乗組員は相変わらず少なく、24時間行動を見据えても30人程度で収めた。


「支援艦は業火級と共用出来るぞ」


 新たな20万トン級支援艦にあの主砲を搭載予定だ。なので戦艦登録になってしまうが第9艦隊が出揃えば武装を解除して支援艦登録に戻す予定。それと傷病者の為にフルケアが出来る病気並の医務室を作り長期間行動を可能にした。


「相変わらずの発想力だな」

「まーねー。まだまだ隠し球があるから乞うご期待!」

「・・・」


 支援艦の上に鎮座する主砲をみて呆れていたクリスは、まだまだ出してない案があると話すと黙っちゃった。


 <<3日後・艦艇設計部>>

 「お疲れマドック」

 「もう、燃え尽きました」


 コアのこれでもかと溢れ出るエネルギーは設計者を苦しめた。徹夜明けのマドックはやつれ、やり切った顔でアーレイを出迎えてくれた。


「どうしたマドック、少し不格好になってんじゃん!」


 出来上がったモックアップを見てアーレイが文句を言い放つが、憔悴していたマドックはジロリと睨んで来る。


「アーレイ中尉、勘弁してください」

「どうした?なんか問題でもあった」

「膨らみを持たせないとエンジンが入らないのです。もう、何度設計し直したと思っているのですか・・・」


 船体設計技師とマドックは相当疲れているのであろう、顔が青白く生気が無かった。「居住区がほとんど無いから載せれたけど、もう嫌」と語り、今回は特注品が多く「試運転は半年以上あとです」と言われてしまうが、まあそれだけ楽しみが増えたので気長に待てばいい。


 ーー


 <アーレイちょっと来てくれぬか>

「・・・」


 非番の日、アパートで寝ていたらいきなり陛下に呼ばれた・・・。


 <<王宮・客間>>


「アーレイ、王族移動用の船を作ってくれ」


 呼ばれていきなり専用機を作れといわれた。とりま話を聞くと頑丈な業火の性能を知って依頼したそうだ。


「勿論、王族専用機だから金に糸目を付けなくてよい」

「承知しました、サイズはどうしましょう」


 そして内容を聞くと、今まで誰に頼んでも墜落した時の責任を取りたくなくて名乗りを上げなかったらしい。それで使い古した機体を一新したいそうだ。


「そうだな、中距離用はパーティーが出来る広さが欲しい、近距離の足もたのむな」

「承知しました」


 こうして王族専用の船の設計を引き受ける事になってしまうアーレイだった・・。

宜しければ、ブクマ、評価、お願いします。

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