思い悩み考え・・・
キースを誘導します。
表情が元々読みにくいキースが、微妙に眉間にシワ寄せて戻ってきた!悩む強面は凄く怖いよ〜。
アーレイ)「お疲れキース」
キース)「ん!」
アーレイ)「。。。(あらら~、相変わらず読みにくいが、こりゃ相当悩んでんな・・」
クリス)「それで彼女に無事接触出来たか?」
キース)「ああ、もちろんだ。ドナートに情報を送った事を認めた」
アーレイ)「なんだ、その顔は悩んいるのか?」
キース)「ふん!」
アーレイ)「普通の人なら単なる悩み顔なんだろうけど、君の悩み顔は周りが困惑するわ」
キース)「・・・・ふん!」
「ほら機嫌直せよ」
「別に」
「俺はリュック総統に今から報告に行くから」
クリス)「もう、執務室にはいないんじゃないのか」
アーレイ)「ああ、多分私邸だ、早めに済ませないと事が起きてからじゃ遅いからね」
クリス)「そうだね、よろしくアーレイ」
アーレイ)「おう!」
キース)「・・・・」
キースの報告を聞いたアーレイはリュック総統の私邸に向かった。もう夜なのだが今動かないと後手後手になる可能性があるからだ。
執事)「総統、デルタのアーレイ少佐が面会に来ています」
リュック)「ふむ、こんな時間に急用かな?」
「はっ!重要案件の報告と言われました」
「分かった、すぐに通しなさい」
「畏まりました」
ーー
執事)「アーレイ少佐入ります!」
アーレイ)「総統、少し衝撃的な結果になりました」
リュック)「アーレイどうしたこんな時間に」
「はい、早めに耳に入れようと思いました」
「それで」
「人払いをお願いします」
「お、おう」
総統が頷くとSP以外の政務官達が部屋を出る。
リュック)「それで」
アーレイ)「敵国のスパイは諜報部のドナート中尉です」
「なんだと、本当か!!」
SP)「えっ」
多分知っているのだろうSPさんたちも、思わず声が出てしまう。
リュック)「証拠を掴んだのか」
アーレイ)「はい、あの規約情報を流した後、協力者の女性がドナートに暗号を使ってメールを送っていました」
「女を追っていたのか?」
「諜報部の誰かが怪しいのは掴んでいたのですが、協力者との繋がりが不明で追っていました」
「なるほど、これで尻尾を掴んだ訳だ」
「その船舶情報を扱っている女性2人のうち、別な女性1人が商業連合に繋がっていることも判明しました」
「商業連合だと」
「その商業連合はディスティアとのつながりが強く、人間至上主義教会の隠れ蓑になっていました」
「人間至上主義は国内では活動禁止のはずだが」
「ドナートを検挙の際、一斉に逮捕した方が宜しいと思います」
「分かった、それでもう一人の方は?」
「先ほど監視していた別な女性と接触しまして、ドナートに情報を流していると言質を取りました」
「おお、証言を取れたのか、証拠はあるのか?」
「もちろん証拠もあります」
「ドナートの身柄は拘束するか?」
「いえ、情報の流出先が不明ですので、逮捕はまだ先になります」
「そうか、その女性はどうするのだ」
「そのまま泳がせます。捕まえたりすると警戒されますので」
「アーレイ、その女性を保護した方がいいんじゃないか?彼女の証言も必要になる」
「証言者としては必要なのですが、いきなり保護するのは流石に」
「うーん、何かいい方法は無いのか?」
「わかりました何か良い方法を考えます。総統、その彼女には兄弟が2人いるのでまとめて保護しますね」
「ああ頼む」
「それと明日、通信部のセキュリティーレベルを最低にしてください」
「ん?何故だ」
「明日ドナートが必ず動きます。その時だけお願いします」
「現場を押さえるのか」
「手口の解明と証拠固めです」
「わかった」
「それと・・・・」
ーー
総統府の部屋に戻るアーレイ。
キース)「アーレイどうだった」
アーレイ)「流石に閣下は驚いていたよ、それとルナを保護しろってさ」
「いきなり保護するのか」
「ドナートの手先だが、彼女なら証言してくれるだろ」
「ああ、それは間違いないが」
「弟達もまとめて保護の許可も取ってある」
「そうなのか」
「念の為に取ったよ、けど証人保護プログラムを発動すれば確実にドナートにバレる。何か良い方法はないかキース?」
アーレイはわざとキースに判断を丸投げしていた。
アーレイ)「。。。(ここはキースをうまく誘導しないと、今夜が山田!頼む、俺の思惑通り動いてくれ!」
>
フェアリー)「今、滑りましたよね」
アーレイ)「ああ」
>
キース)「・・・」
アーレイ)「キースが一番ルナに接近して親密だ、君にしか判断できな」
更に押し込むアーレイ。
キース)「うん、彼女を転職させよう!」
アーレイ)「おお(やった!キタ!」
クリス)「キースなんだそりゃ?」
キース)「彼女は兄弟も連れて行けるならデルタに行って転職したいと言ってたよ」
アーレイ)「よし、その線で行こう。キースは彼女に連絡を頼む、クリスは彼女がスムーズに辞めるように根回しを頼む」
クリス)「わかった、君は?」
アーレイ)「ん?俺か、そりゃ”めんどくさい根回し”をするよ」
キース)「なんだそりゃ」
アーレイ)「面倒な根回しが他に色々あるんだよ」
キース)「良く分からんが頼む」
アーレイ)「それと明日、通信部のセキュリティーを下げてくれる。マイクロシーカー飛ばせるぞ」
クリス)「それは良いな。証拠映像が撮れるぞ」
キース)「おお、これで確実にドナート追い込める」
クリス)「ところでキース、彼女は好みなんだろ」
キース)「まあな、真面目でいい感じの子だよ」
アーレイ)「あら、今日は素直じゃん。キースから見てどんな子なの」
キース)「物凄く感が良い。今回のメールも監視されている事を前提に、違うアドレスから送ってきている」
アーレイ)「へー、その子ってやっぱ頭良いんだ」
キース)「凄いぞ、話しの内容をサクサク理解してくれる。あと、ステルス状態で呼び掛けても冷静に対応したよ」
クリス)「あら、詳細分析してるし」
アーレイ)「キースに好意は持っているのか?」
キース)「おい!それ聞くか!」
アーレイ)「いやチョット気になってさ、教えてよ」
キース)「敵意は見せてないよ」
アーレイ)「そりゃそうだろ。詳しく!」
キース)「ん、まあ・・・」
クリス)「焦ったいな!」
キース)「多分持っている」
アーレイ)「モテ期到来!」
キース)「別に・・俺は気にしてない・・・」
アーレイ)「どうした、感情移入でもしたのか?歯切れが悪いぞ」
キース)「・・・・・・」
アーレイ)「やっぱ図星か!」
キース)「ゴラァ、アーレイ。お前はなんで人の感情を読むのが上手いんだよ」
アーレイ)「キースの顔見りゃわかる。放っておけないんだろ」
クリス)「ぷっぷ」
キース)「そうだよ、ドナートのやり方にむかついている」
アーレイ)「助けないのか彼女は?」
「助けられるなら助けるよ!!」
「キース、悩んでいるなら言えよ」
「・・・・ドナートを早く検挙するしかない。それが一番早道だ」
「わかったよ俺に任せろ」
「アーレイ」
「なんだ」
「頼むぞ、俺は彼女の悲しい顔は見たく無いんだ」
「わかった。デルタに転職の件は”全て”許可を取るから」
「ありがとう、アーレイ」
ーー
同刻、諜報部。
カチ、ピピッ、スーパーマーケットの監視カメラ映像を早回しで見ている諜報部員。
諜報部員A)「あら、この子・・・何で立ち止まっているんだ」
諜報部員B)「さぁ、ここって日用品のコーナーだろ」
「そうなんだが、平日は立ち寄らないんだよね」
「お前らよく見てんな」
「いや、普通、飛ばし見するだろ」
「まあなだが、いつも同じコースで足早に買い物して、すぐ出るから早回しでもわかるんだよ」
「ドナート中佐に報告した方がいいかな」
「明日の朝で良いよ。対象者が少し変な動きをしただけだろ」
「まあな、今日は遅いから明日で良いか」
「そうだな小腹がすいたから一杯飲んで帰ろうよ、疲れた」
「だな、けど軽くだぞ」
「おう、ほら行こう」
ーー
ポコ)「到着したナノ」
アーレイ)「ピンキー準備は」
ピンキー)「いいよん」
アーレイ)「ポコ、2人が入れる隙間ある?」
ポコ)「ナノ、大丈夫なの広いナノ」
「そんじゃ適当に」
「ナノー」
弟達との夕食が終わり、1人食卓の椅子に座り今日の事を振り返り悩んでいたルナ。
ルナ)「うーん」
「キースさんにあんなこと言っちゃたよ聞こえたかな・・・頼っていいかな」
「もう、頼るしかないよね・・デルタか・・」
シュン、あの特有の音がするが・・・。
ルナ)「ん?何?気のせいか・・」
アーレイ)「・・・」
<キースだよ!!キースだよ!!>
タブレットにメールが届き、題名が読み上げられる。
ルナ)「あっ、キースさんからだ」
急いでメールを開きそれを読むルナ。
>>
題名。「キースだよ!!」
「ルナ、今日は突然悪かった。そしてありがとう」
「君のお陰で追い詰める段取りが付いた」
「それで以前話した時に”転職”したいと言っていたよね」
「緊急の用件で悪いんだが、明日君を保護する為にデルタに来てくれ、勿論兄弟たちも一緒だ」
「国籍も職場も勿論提供する」
「全ての許可は取ってある。”全て”で察してくれ」
「キース」
>>
ルナ)「えっ?」
メールを読み終わると彼女は呆然としている。
ルナ)「えっ?彼はいったい何者なの?・・・・・・・」
アーレイ)「・・・」
盗聴を気にして小さな声で重要キーワードを避けてしゃべるルナ。
ルナ)「うん、考えてもしょうがない信じよう!!取り敢えず書かなきゃ!」
アーレイ)「・・・」
ルナ)「弟たちにはどうやって伝えようかな?この部屋盗聴されている可能性があるから・・・・」
アーレイ)「・・・」
ルナ)「置き手紙が一番だね。よし!」
アーレイ)「・・・」
紙を取り出し何やら書き始める準びをする。
ルナ)「最後は責任を取って貰おう!あは!、好きだよ強面さんお願いね!」
アーレイ)「プッ!」
ルナ)「誰?」
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