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食事は皆で楽しく。

お互いの距離が徐々に近づきます。

デルタに戻ったアーレイとクリスは陛下に途中経過を報告のため王宮にいた。


アーレイ)「陛下、戻りました」


ジェフ)「どうだった?」


「ラインのスパイはもうすぐ見つかりそうです。諜報部員数名乗せて戻りたいのですが」


「おお、全然構わないぞ」


「それと、ポコが持ってきた遺留品からスパイのネットワークが一部ですが判明しそうです」


「おお、それはすごいな」


「ディスティアがメインですけどね、たどればデルタにつながる可能性があります」


「続けてくれ」


「分かりました。陛下つかぬこと御お聞きしますが宜しいでしょうか」


「ん?なんだもうしてみよ」


「国籍破棄された場合その人の扱いはどのようにすれば宜しいのでしょうか?」


「破棄の時点で対象者がどこの国に行くか宣言して受け入れられれば、その国籍を取得できる。まあ普通は対象者を保護している国の国籍を取るのが普通だな」


「分かりました」


「何処からか連れてくるのか?」


「ええ、まだ不確定ですが念の為聞きました」


「そうか、君に任せるよ」


「分かりました」


ーー


謁見の間を出るとすぐに問い詰められる。


クリス)「おい、アーレイ」


アーレイ)「なんだよ」


「キースの事か!」


「可能性を聞いただけだよ」


「亡命が可能性なのか?」


「クリス、”彼女”を安全にかつ”無罪”に出来る方法は何だと思う?」


「総統の独断かな」


「だよな」


「ああ、そうだな・・」


「だが”内政”はどうする不満がでるぞ、抑えるのに相当苦労するはずだ」


「・・・・・」


「だろ」


「お前、先読みしすぎだぞ」


「最善手を考えているだけだよ」


「わかったよ」


ーー


次の日の朝。


アーレイ)「おいキース、ラインに戻るぞ」


キース)「お?おう、早いな」


「お前の為に早くしたんだよ〜」


「・・・・・」


「ほら行くぞ、トレーシーに会えたのか?」


「いや、彼女は出張中だよ」


「残念」


「ふん!」


ーー


デルタ軍港。


ポコ)「ナノナノナノ!」


嬉しいのか早歩きでベクスターに向かうポコ。


アーレイ)「こら、早く歩きすぎだ」


「ベクちゃん、ベクちゃんナノ〜」


「上機嫌だな」


「早く飛ぶナノー!」


ベクスターを受け取りに行って一番喜んでいるのはポコだったが、流石に最初の操縦はアーレイに任せる。


アーレイ)「おお、これは凄いな」


アーレイは新しくなったベクスターのコックピットに乗り、微調整用のジョイスティックを動かすとベクスターは機体を傾けることなく横滑りをする。


ポコ)「ナノー!スゲ〜ナノ」


可変ノズルが装備され極低速時の操作性が格段に上がったのだ。


管制官)「こちらデルタコントロール、C滑走路から上がれ」


アーレイ)「了解、デルタコントロール」


ポコ)「早く上がるナノ」


「じゃ、ちょっと上がるか」


タキシングを終え、スロットルを全開にし一気に加速すると。


ヒューン、ヒューン、グン!ドカ!一瞬の間を置いて急激な斜めGが全身に襲いかかり、椅子に縛りつけたような感覚のまま斜め急上昇をする。


キース)「ググ!」


クリス)「ウググ、おい、アーレイ・・」


ポコ)「スゲェナノ!」


グイ、ヒュ〜ン、一気に高度5000mまで数秒で加速、スロットルを少し戻すと強烈なGが柔らぐ。


アーレイ)「おお、凄く反応が早いエンジンだな、加速もいい」


ポコ)「ナノ!少し変わるナノ」


今度はポコが操縦することになる。


アーレイ)「程々にな」


ポコ)「ナノ!」


ゴワァ!ギューン・・ズドド、程々と言いながらポコはいきなりエルロンロールをぶちかまし、そして急上昇、急旋回を咬ます。


ポコ)「ナノー、凄いナノー」


アーレイ)「ああ、切り返しの時の応答性が飛躍的に上がったな」


「凄く良くなったナノ」


後ろの座席ではクリスとキースが青い顔をしている。


クリス)「アーレイもう勘弁してくれ」


アーレイ)「ああ、もうゆっくり飛ぶよ」


キース)「頼む・・ウエェ〜」


「ふむ、トレーニング不足か?」


戦闘機乗りでは無い2人は相当参ったようだ。


ーー


ジャンプ阻害エリアを出て、早速ジャンプを試す。


ポコ)「アーレイ様、ラインまでジャンプするナノ」


アーレイ)「ああ頼んだ」


「ナノ、ポッチとナノ!キュイン」


Ai)「ジャンプ起動」


Ai)「ジャンプシーケンス終了」


アーレイ)「早くね?」


ポコ)「ジャンプナノー!」


シュバー、亜空間に入る速度がものすごく速い。


アーレイ)「おお凄い速度が出ているぞ」


ポコ)「ナノ〜、新型次世代型ジャンプコア凄いナノ!」


エンジンは次世代型、ジャンプは技研ワークスチューンなので遅い訳が無い。


45秒後、ジャンプアウトするベクスター。眼下にはもう惑星ステラが見える。


ポコ)「到着ナノ」


クリス)「早すぎだろこの船・・・」


アーレイ)「ああ、戦艦でも2分は必要なんだが・・・」


多少時差があるが現地時間の9時。ラインに戻ったキース。


キース)「・・・・・」


アーレイ)「どうしたキース暗いぞ」


「いや予定よりかなりって言うか、凄く早く帰ってきて・・・」


「気になるなら連絡すれば?」


「おい!」


「別に茶化してないよ」


「分かっているよ」


そして、総統府の廊下にて。。。


キース)「ルナ聞こえるか?」


ルナ)「あっキースさんおはようございます。もうデルタですか?」


「いや、もうラインに帰ってきた」


「はい?昨日出たんですよね」


「そうだよ」


「またまた、旅客船は丸一日かかりますよ」


「軍用機だし、アーレイの船だし・・・・」


「そうなのですね。今日はこれから仕事ですよ、どうかしました?」


「夜は空いているの?」


「もちろん空いてますよ!」


「埋め合わせじゃないけど、弟さん達連れて食事に行こうか」


「わかりました、それじゃ弟を連れて18時にカフェの近く待っています」


「分かった。店は予約しておくから」


「はーい」


「何やってんだろ、俺・・・」


キースは自分に好意を持っているルナのことは気がついていた。キースは彼女を救ってあげたい一心で動いていたが、違う目でルナを見ている自分に気がつき、心中で葛藤を繰り返していた・・・・・。


ーー


廊下に出て連絡しているキースの近くでは・・。


フェアリー)「キース中尉はセロトニン、ドーパミン結構分泌していますね・・・」


アーレイ)「顔見りゃわかるよ、あとは自分の感情に素直になってくれれば思惑通りなんだけどな」


フェアリー)「策士ですね〜、AIじゃこのような計画思いつきません」


アーレイ)「人間らしくなって来たんじゃないの?」


フェアリー)「キース中尉の心拍数上昇。と言うことは感情が高ぶっているんですね!」


アーレイ)「フェ、お前も大概だな」


フェアリー)「そりゃ聞いてるだけじゃ突っ込みいれられませんから」


アーレイ)「お前さあ、本当にAIなの?」


フェアリー)「だから!主人に似てくるって言いましたよね」


アーレイ)「そだねー(棒」


(精霊1ヤッベ!弄りすぎた、精霊2程々にね)


ーー


カフェの前で落ち合ったルナ達とキース。


セナ)「おお、デルタの軍服だー」


弟達は初めて見るデルタの軍服を着たキースを見て興奮していた。


ルナ)「こら、2人共ちゃんと挨拶しなさい!」


セナ)「俺セナ」


プロスト)「俺プロスト、よろしく!」


キース)「キースだ。機甲歩兵の隊長をやってる」


セナ)「おお機甲歩兵!何型使っているの?」


ルナ)「さあ、立ち話はこの辺にしてお店に行きますよ!」


セナ)「うおー、久しぶりの外食だぜー!」


キース)「ハハハ」


ルナ)「ふふ」


久しぶりの外食に喜んでいる弟達をみて、慈愛に満ちた笑顔のルナ。


キース)「・・・」


キースはそんな彼女を見て微妙な表情になる。作戦が発動すれば彼女は逮捕、刑務所行き。そんな未来が見え隠れするからだ。


店主)「ようこそ当店へ」


店の奥にある個室に案内される。


ルナ)「キースさんこの店高くないですか?」


キース)「気にしないで、久しぶりなんでしょ」


キースが選んだ店はグリルゴッサム、炭火焼きステーキが美味しいとコーネリアに聞いて決めた店だった。


ルナ)「はい、ファーストフード系はたまに行きますが、ここまで本格的な店は早々に行けません。それも個室・・・」


キース)「派手なテラス席は目立つから個室の方が落ち着く」


「そうですよね、任務できているので目立たない方が良いですよね」


「そうだね」


席に座るとすぐに食前酒が運び込まれる。子供達にはフレッシュジュースだった。


ルナ)「凄いサービスのお店ですね」


キース)「まぁ、ゆっくり決めようよ」


「はい!」


飲みながら前菜2品、メイン2品とデザート選ぶ。


店員)「お客様、食中酒は如何なさいますか?」


キース)「サッパリ系のお茶あるかな」


「はい、ございます」


「じゃ、それで」


「畏まりました」


キース)「キースさん、そう言えばお酒は飲まないのですか?」


2人は食前酒の赤いベルモット意外飲んでいない。


キース)「子供たちの目の前であまり飲むのは良くないですから」


ルナ)「そこまで気遣うのでか?」


「未成年ですし、それくらいは」


「じゃ!次回はバーに行きませんか?私は行ったこと無いので行ってみたいです」


「そうですね、任務中ですが軽くなら付き合いますよ」


「ふふ、また楽しみが増えました」


「さあ、食べましょう」


程なくして前菜が運ばれてくる。


「いただきまーす、カチャカチャ」


弟達は前菜から苦戦中!彼らもテーブルマナーに従って上品に食べたいのだが、どこと無くぎこちない。「カチャカチャ」音が出ている。


ルナ)「こら!2人とも音を出してうるさいですよ」


プロスト)「だって」


「だってじゃありません、キースさんに失礼ですよ」


「はーい。これでも頑張っているだよー、ねーちゃん」


「ねーちゃんじゃ無くて、人前では”お姉ちゃん”と言いなさい」


キース)「ルナさん気にしないでくださいその為の個室ですから」


ルナ)「えっ、そこまで考えていたのですか?」


キース)「食事は楽しく食べたいですから」


セナ)「だってよ」


ルナ)「こら!」


キース)「楽しいですねルナさん」


ルナ)「はい・・・・ありがとうございます。キースさん」


彼女の瞳が光り始める。久しぶりの楽しい食事に加え、優しい気遣いに彼女の涙腺は少し緩んでいた。


ルナ)「、、、、(はぁ。。なんだろうこの気持ちは・・・ずっと前に忘れていたこの感覚」


その表情を子供達はしれっと観察していた・・・。


ーー


楽しい食事を終え店を出る。


プロスト)「今日はごちちょーさまでした」


セナ)「また行きたいなー」


プロスト)「今度は鉄板焼きいくです!」


ルナ)「こら、ちゃんとお礼を言いなさい」


セナ)「ありがとうございました」


キース)「そうだな、任務が終わったらまた行こうか」


セナ)「おお、じゃ約束だよ」


キース)「いいよ」


ルナ)「キースさん・・・」


キース)「気にしないでください。それでは私は戻りますね」


ルナ)「はい、また連絡します」


キース)「それではまたね」


セナ)「じゃーねー」


プロスト)「バイバーイ」


ククク、キュイーン。そんな4人を防犯カメラのレンズが追っていた。


宜しければブクマ、評価お願いします!!

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