実行犯
犯人を突き止めます。
総統府の部屋に戻ってきたキース。
アーレイ)「キースどうだ彼女は?」
キース)「外じゃ誰にも会っていないと言うか・・・会っていないんじゃないのかな」
今日2人でデートした報告を躊躇するキース。
アーレイ)「モジュールとスマホの通話記録と位置情報を見たけど君と弟さん位だね。と言うことはキースお前がスパイか!」
キース)「おい!」
「まぁ飯でも誘って、少しづつ聞き出せよ」
「俺にそんな芸当ができると思うか!」
「そこは、ほら女を口説くつもりで優しく接するんだよ」
「そ、それくらいならできるかな・・」
アーレイは動揺するキースを見逃す訳が無い。
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アーレイ)「ふふ、よしよし上手くいっているな」
フェアリー)「もちもちお巡りさんここに悪人がいますよ〜」
アーレイ)「何を行っているのかな、そんな悪人はどこにもいないよー(棒」
フェアリー)「何を考えているんですか、まさか!」
アーレイ)「後のお楽しみ!」
フェアリー)「・・・・・」
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アーレイ)「手始めに隣のお姉さんの事とか聞き出せば良いよ」
キース)「うむ・・あいつか」
悩み顔のキース。
アーレイ)「ルナがスパイだと仮定しても多分実行役だろうね」
キース)「そ、そうだな」
クリス)「隣の姉さんはエステンに良く電話しているけど、単なる不倫相手かもね〜」
キース)「あの姉さん尾行するのか・・」
アーレイ)「姉さんの方は良いよ、ルナだけに集中してて」
「他にやることないのか」
「当分ないな」
「はっきり言いやがって」
「結局こっちも手詰まりだからね。いま他の方法を考えている所だ」
「そういえば、なんでアーレイだけデルタに戻ったんだろ」
「ああ、向こうに仕込みがあってな、通信じゃ伝わらないから直接行った」
「そうなのか」
「ああ、合わないと伝わらない事っていっぱいあるだろ」
「まぁな」
アーレイは正確な位置情報で2人が一緒に行動している事は既に知っている。
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アーレイ)「ふふ、あとは2人の距離を自然にもっと近づけさせれば完璧だ」
フェアリー)「そこまでして情報を抜くのですか」
アーレイ)「そうね」
フェアリー)「ひどい人だ、人の恋愛感情まで利用しようとしている」
アーレイ)「ふん、俺の壮大な作戦はAiに理解できるわけないだろ」
フェアリー)「努力します少佐」
アーレイ)「うむ、良く観察するように!」
フェアリー)「了!」
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クリス)「そうだキース、3日後、例の鉱物を乗せた船の情報が出る。やりにくいかもしれないが中の様子を頼むぞ」
キース)「わかった」
ーー
3日後。11:00
キースはステルスモードで管制塔事務室の中に入っていた。
アーレイ)「キース入ったか?」
キース)「ああ、警備レベルを下げてくれたからSH150の転送装置で楽に入れた」
「そうか、あと30分後に輸送艦の航路データが流れる筈だ」
「わかった」
キースは事務所内の人気がないところに待機している。もちろんあの二人が見える場所だ。
ルナ)「ブリットさん、今日は確か船舶情報が大量に届く日ですよね」
ブリッド)「そうよ、来月の運行予定表と停泊予約と航海日誌がいっぺんに届くわよ」
「はぁ〜、今日は疲れそうです」
「二人で手分けすればすぐに済むわよ」
「そうですね、残業出来ないので頑張ります!」
30分後・・・。
事務員のモニターに航路情報が送信される。
「ルナ」の隣に座っている「ブリット」がワイヤレスメモリーアダプターの電源を隠しながら入れ、慣れた手つきでパソコンを操作してコピーする。
ルナ)「ブリットさん私が持っていきます」
ブリッド)「いいよ、今日は私が持っていくから」
「それ、わたしが指名の・・・」
「あんたあの中尉を狙っているのかい」
「いえ、そんな訳では」
「いっつもアンタがこの情報持って喫茶室でお茶しているじゃなの」
「は、はい確かにそうですけど」
「じゃ、狙っているんだ」
「いえ、そんなことは考えていません。そう言われても・・」
ブリットはルナの話を遮り、強気な喋りでルナの仕事を奪う。
ブリッド)「じゃ、今日は私が持っていくから!」
ルナ)「それでは、お願いします」
ブリットは席を立ち部屋を出て行く。
キース)「・・・(うーん、2人とも実行役なんだな・・」
5分もせずに戻ってくる険しい表情のブリットはボフ!そして乱暴に椅子に座る。
ルナ)「どうしたのですか?」
ブリッド)「くっそ、あいつ私の顔を見た途端に嫌な顔しやがってさ。おまけに捨て台詞みたいに言うのよ。今度から直接あたし達は運ばなくていいって」
「はい?」
「ほれ」
暗号化通信用のメモリーを渡される。
ブリッド)「これを使って送信するんだとよ」
ルナ)「わかりました」
キース)「アーレイ確認が取れたから引き上げるぞ」
アーレイ)「了解!」
2人の監視が終わり総統府に戻る最中、キースの所にルナから突然連絡が入る。
ルナ)「キースさん!」
キース)「どうした」
「仕事上がったらカフェでお茶しませんか?」
「良いよ」
「それじゃ、17時位には出れます!」
「わかった」
ーー
キース)「アーレイ、あの事務員二人とも実行役だったよ」
総統府に戻ったキース。
アーレイ)「そうか、両方だとは思わなかった」
キース)「ちょっとショックだよ」
「彼女か?」
「ああ、2人の弟を育てている真面目な子だ」
「キースお前、深入りしているのか?」
「いや、深入りってほどじゃない・・」
流石にカフェの約束した事を言えないキース。
クリス)「そうか、彼女は捕まれば20年は刑務所行きだろうな」
キース)「そうだな・・・・」
アーレイ)「助けるなら手伝うよ」
キース)「ありがとう。けど心配するな」
「まぁ、任せるよ。君の出番は全然先だから」
「わかった」
ーー
夕方、ルナから連絡が入る。
ルナ)「キースさん、今上がりました!」
キース)「分かったよ、それじゃカフェで」
「はい!」
カフェに行くと先にルナが店の外で待っている。
ルナ)「えへへぇ〜、今日はキースさんより早く来ましたよ」
キース)「ふふそうだね、ごめんね次は俺が誘う約束だったのに(ステルスモードで尾行して、物陰に隠れて解除するから当然と言えば当然なのだが・・・」
「いいの、私が会いたかったから。さあ、はいりましょう」
「弟さんはいいのかい?」
「ええ、少し遅くなると言って来ましたから。キースさんは今日も調べ回っていたのですか」
「そうだね、今日はいつもより働いたかな・・(午前中、姿を消して彼女の横にいたなんて口が裂けても言えないな」
「そうなのですね」
彼女の顔を見ていると、アーレイに「実刑20年」と言われた事が頭をよぎる。
キース)「。。。。(なんでこの子はスパイの手先なってやってんだろ・・・」
ルナ)「あれ?本当にお疲れですね。ボーっとしてましたよ」
「はっ!ゴメン、ゴメン考え事してた」
「休みはあるのですか?」
「作戦が終われば休暇は出ます」
「そっか、父と一緒ですね」
「船乗りですか?」
「ええ、おっきな戦艦に乗っていました。一度乗せてくれたことが有ります」
「怖くなかったの?」
「全然、だって父に会えるのですよ。そりゃ楽しかったです」
「お父さん好きだったんだ」
「はい、大好きでした。かっこいいですよね・・ねえ、准将ってけっこう偉いんでしょ」
「そうですね、私の階級の6つ以上先です。私が辞めるまでにその域までにすら到達はしませんね」
「へぇ~、そうなんだ」
「大きな戦艦の准将だと指揮官ですね」
「そうですね、私の艦隊って言っていました」
「それ司令官ですよ雲の上の人です。レナさんのお父さんは凄いですね」
「まぁ、家にはたまにしか帰って来ませんでしたけどね」
「まぁ、自分の艦隊を持っていればそうなりますね」
「所でデルタってどんなところですか?」
「そうですね首都はここの3倍くらいの規模で、人口もラインの2倍以上ですね」
「暮らしやすいですか?」
「まぁそれなりです、治安は良いですよけど未婚の女性の方が多くて士官の男性を取り合っていますよ(笑」
「ふふ、ラインもそうですよ」
「時間大丈夫ですか?」
「あっ!いけない。もうこんな時間だ」
「ルナさん、明日の夜は皆で食事に行きましょう」
「ええ、いきなりですか」
「駄目ですか」
「もちろんOKです!」
「またこのカフェの前で合いましょう」
「はい。今日は失礼します」
「急いでくださいね、けど信号は守ってね」
「はーい。それじゃまた」
「またね」
ーーー
アーレイ)「キース戻ったか」
キース)「ああ、収穫無し」
「こっちも手詰まりだから、一旦デルタに帰ろうと思う」
「急だな」
「べクスターが仕上がったよ。受け取りに行きたい」
「そうかわかった」
少し浮かない顔をしているキース。
アーレイ)「ん?キースは残っても良いぞ」
キース)「余計な心配するな!」
そんなキースは少し経つと部屋を出てルナに連絡していた・・・。
キース)「ルナ」
ルナ)「はい!」
「悪いルナ、明日急にデルタに変えることになった」
「わかりました。弟たちにはまだ言ってなかったので良かったです」
「ごめん、埋め合わせはするよ」
「いえ、気にしないでくださいキースさん軍人ですもの」
「ゴメン戻ったらすぐ連絡するよ」
「はい、お待ちしています」
通話が切れるとルナは少し落ち込み・・。
ルナ)「あーあ、明日楽しみにしていたのにな〜」
ーー
ポコ)「上がるナノー」
ポコの操縦する、C-100は空高く舞い上がる。
ポコ)「SH150は何で置いていったナノ?」
アーレイ)「ん?帰りに何人か増えるからだよ」
「ナノ?」
「C-100は人が乗れないからさ」
「ナノー!」
宜しければブクマ、感想、ブクマお願いナノ




