揺れる想い
相性のいい2人は急速に。。
数日後、とある休日・・・・。
ルナ)「いきなり誘って大丈夫かな?」
居間をウロウロ。
ルナ)「断られたらどうしよう・・・」
立ち止まり腕を組み、アゴに手を置き考え込む。
ルナ)「誘い文句どうしようかな?」
ボフ!そしてソファーに倒れるように寝そべる。
ルナ)「よし!」
ピポ!意を決して連絡を取るルナ!
ルナ)「キ、キースさん・・・おはようございます・・・・」
キース)「こんにちはルナ、もうお昼前だよ」
「ほ、本当だ!」
ルナは朝からキースに連絡しようと悩み続け、決断したのは昼前だった・・・・。
キース)「どうしたの、早速転職するの?」
ルナ)「いや、あの、お礼の続きがしたくて今日お暇ですか」
「この前、お茶したよ」
「ええ、まだ気が済まなくて(嗚呼、恥ずかしい、、次どうしよう」
「はぁ、まぁ暇と言えば暇ですよ(監視中って言えないよな・・」
もちろんキースはステルスモードでルナの家を監視している。
ルナ)「・・・(よし!勇気を出してがんばれ私!」
「今から一緒にお昼しませんか?弟の食事は用意したので、すぐに出れます!」
キース)「いいですよ、少し離れた所にいますので、今から向かいますね」
「この前のカフェの前で待ち合わせしませんか?(やった!」
「わかりました」
「それじゃ20分後、カフェの前で」
「はい、分かりました」
そして通話が終わると。。。
ルナ)「ひゃー、どうしよう本当に誘えちゃった」
オロオロししているルナ。
弟1)「ねーちゃん、なにしてんのー?」
ゲームをしていた子供達が狼狽えているレナに話しかける。
ルナ)「な、何でもないわよ。わ、わたし今からお出かけしてくるから」
弟1)「えー、ご飯は〜」
「ごはんはちゃんと用意してあるよ、ほらそれね」
「はーい」
「あー、ねーちゃんデートだ!」
「・・・・変なこと言わないでセナ」
既に顔が真っ赤になるルナ。
ルナ)「もう、行ってくるから!夕方には帰るから」
セナ)「なあ、プロストついて行こうぜ!」
プロスト)「やっ!家でゲームするの」
ルナ)「や、やめてよ。ご飯食べて大人しくしてなさい」
プロスト)「はーい」
セナ)「えー、俺行きたいよ」
ルナ)「セナはプロストの事頼んだわよ」
セナ)「えーー!」
ルナ)「お姉ちゃんは久しぶりの休み何だから、今日ぐらいお出かけさせてよ」
セナ)「はーい、わかった」
プロスト)「いってらしゃーい」
ルナ)「じゃーね〜」
セナ)「けどデートだ!」
ルナ)「ううう・・」
俯き赤くなりながら靴を履くルナ。
ルナ)「行ってくるね!」
ーー
30分後・・。
キース)「こんにちはレナさん」
ルナ)「は、早いですね。お待ちになりました?」
「いや、さっき来たばかりだよ」
「良かった、弟に問い詰められてちょっと遅れてしまいました」
「良いよ気にしないで」
「どこ行こうか?俺この辺りはさっぱりわかんないよ。調べたけど好みが分からないから決めていない」
「それなら、ハンバーガーの美味しい店知っていますから、そこに行きますか?」
「ああ、いいねそこに行こうよ」
「はい」
二人は中心部を目指し10分ほど歩くと目的の店に到着する。そのお店は自家製バンズを使った、店構えが可愛いハンバーガー店だ。
キース)「ルナさんここのお勧めは?」
ルナ)「ここは小さめで安いので私でも2個食べるんです、だから違う種類を頼むと良いですよ」
「俺、大食いだから4個は食べれるな」
「ふっふ、ベースが5種類しか無いので殆ど食べちゃいますね」
「そうだね、トッピングを弄れるオーダーシステムなの」
「はい、パティとチーズと野菜を選べます、そうですね色々組み合わせても全て美味しいですよ」
「うーん悩むね」
「はい、私もよく迷います」
数分後。。
キース)「ここ確かに美味しいね。モグモグ」
ルナ)「お口に会ってよかったです。けど本当に5種類全部食べるんですね」
「サイドオーダー頼まなかったから丁度いいよ」
「ははは、さすが男の人だ」
「弟さん達も食べ盛りになったら私より食べますよ」
「あー、考えるだけで頭が痛いわ〜」
「食費ですか」
「ええ、もうすでにいっぱい食べますから」
「男の子二人か、そりゃ大変だ」
「私!もっと稼がないと!」
2人は食事を楽しみながら親交を深めていく・・・・。
ルナ)「支払いは私が」
キース)「いいよ、弟さんたちにお金必要でしょ、俺が払うよ」
「いえそれは、申し訳ないです」
「いいのいいの、アーレイに払わせるから」
「いやそれでも」
「任務中は女っ気無いから、”可愛い”ルナさんと食事できただけで十分だよ」
「!」
「ピッピ、デルタペイ」
予期せぬ言葉を聞き、レナはその場で俯き顔が真っ赤になり固まってしまう。キースはその隙にサクッと清算を済ませる。
キース)「さあ、いきますよ」
ルナ)「・・・」
「どうしました」
「・・・いえ」
レナはまだ少し恥ずかしいのか、俯きながら小さな声で返事をし店を出る。
ルナ)「。。。。(もう、もう変に意識しちゃったよ、ああ恥ずい・・」
店を出る2人。ルナは外の空気を吸って持ち直し、歩きながらキースに話しかける。
ルナ)「ごめんなさい、私が誘ったのに支払いをして貰って・・・」
キース)「気にしない。次の機会に頼むよ」
「はい!また会ってくれますか」
「いいよ、予定が変更になってデルタに帰還するのが伸びちゃったから」
「そうなのですね、今度は違う店に行きましょう」
「けど、夜は出れないでしょ」
「ええ、そうなのです。早くても来週末です」
弟達のことが頭を過り少し落ち込むレナ。
キース)「それなら弟さんも連れて来れば、みんなで食べれば楽しいでしょ」
ルナ)「えっ!えっ?」
まさかの誘いに、胸のあたりがざわつきレナはその場で立ち止まってしまう。
キース)「どうしたの」
ルナ)「弟達を連れて行って良いのですか。お邪魔じゃないですか!」
「なんで?別にいいよ」
「本当に嫌じゃないのですか?」
「全然、嫌がる理由がないよ。逆に弟さん達に興味があるよ」
「・・・・・」
ルナはキースの提案に驚きポカンとした表情のまま固まっている。
キース)「ルナさん」
ルナ)「は、はい」
「大丈夫ですか」
「え、ええ」
「さあ少し歩きましょう」
「あ、はい」
何処と無くぎこちない二人は、微妙な距離を離れ無言のまま街中を歩いている。
ルナ)「・・・(嗚呼、言葉が出ないよ・・・」
キース)「ルナさんは休日はなにをして過ごしているのですか」
話題を切り替えた方がいいと判断したキースが喋りかける。
ルナ)「そうですね、掃除、洗濯、日用品の買い出しで終わりますね」
キース)「今日は大丈夫なのですか」
「帰りに日用品を少し買い足す程度です」
「それじゃもう少しゆっくりできますね」
「はい、勿論です!キースさんは普段はどんな仕事をしているのですか?」
「地上戦とか敵の戦艦に乗り込む機甲歩兵は最近、戦争が少ないから訓練ばっかり」
「危なくないのですか?」
「この強化スーツに機甲歩兵の組み合わせだから、死ぬ事は少ないかな」
「以外に安全なのですね」
「デルタは軍人を死なせたく無いから、生存率を上げる為に色々工夫しているんだよね」
「それって人手不足にならないように配慮していると?」
「そう、色々政策を打って人口をやっと維持しているのが現状だけどね」
「そっか、ラインは中立国になって戦争しないので人口増えていますよ」
「羨ましいよ」
「デルタの人口は減っているのですか?」
「人口は減りもしないし増えてもいない、デルタは慢性的に兵士が不足しているから。それをカバーする為に一夫多妻制を採用しているんだよ。いっぱい産んで貰ってギリギリって感じ」
「ラインは5年前に一夫多妻制はやめました」
「デルタは仕方ないからね。出生率を下げる訳にはいかないから辞められない」
「キースさんはモテそうだから奥さんは”2人”はいるんじゃないですか?」
「いや1人だけだよ」
「やっぱいたんだ」
「この年で結婚しない奴はデルタじゃ変わり者くらいだよ」
「そ、そうですよね」
「結婚するだけで補助が出るし」
「なるほど」
「ラインは戦争も終わって出会いも多くなったんじゃないの」
「そうなのですが、中々素敵な出会いはありませんね」
「あら、ルナさん可愛いから、勝手に男が寄ってくるでしょ」
先程とは違い、真っ赤にはならないが、ルナの頬に少し紅がさしてくる。
ルナ)「ええ、言い寄ってくる男性はいましたけど、弟の話をするとみなさん引いていきますね」
キース)「そうか、君は弟の世話で大変な思いしているよね」
「キースさんが初めてです、弟と一緒に食事に行こうって言ってくれたの」
「そうなんだ。”本当に好きなら弟の事”もまとめて支えてあげればいいのにね」
ドクン!心臓が強く波打つレナ。その言葉が胸に突き刺さる。
ルナ)「そ、それは理想ですけど・・・実際はそんな心の広い人なんていませんよ」
キース)「そう?」
「ラインも女性の方が多いですし、弟連れなんて相手にされません」
「まぁ、そうだよね」
ルナ)「、、、(嗚呼、恥ずかしいけど・・・聞いてみよう!」
ルナはキースの心情が知りたくて質問してしまう・・。
ルナ)「キースさんが私みたいな女の子好きになったらどうします?」
キース)「そりゃ、弟さんと会って喋って全てを受け入れるよ。彼女の事を本気に愛しているならね」
「そ、そうなのですか?」
「だって将来的に家族になる可能性が有るのなら当然だよ」
「はぅ、そうですよね・・(ヤバい本気で好きになりそうだよ・・わたし」
「ルナの恋愛解禁はあと何年後なの?」
「4,5年先ですかね・・・その時は23か4歳か・・・」
「未来が見えるだけいいじゃないか」
「そうれはそうですけど、男性と手を繋いだことが一度もない23歳って・・・・」
「悲観しても始まらない前を向こうよ」
「はい!そうですね」
その後二人は街中や公園を「フラフラ」しながら親睦を深めていく。
夕方前・・・。
ルナ)「今日はこの辺で帰ります」
キース)「そうだね、今日は楽しかったね」
「はい、久しぶりに楽しく休日を過ごせました!」
「それはよかった」
「今度はキースさんが誘ってくださいね!」
「俺が誘って良いのか?」
「もちろんです、期待して待っていますからね!」
「お、おう。わかった」
次回の約束を期待し自分に懐くルナ。その態度と笑顔にキースは微妙な気分になっていた。
ルナ)「キースさーん。また会いましょうね〜」
手を振る笑顔の彼女を見送り、帰る途中のキースはふと仕事として接していない自分に気がつく。
キース)「あっ、彼女は監視対象者だよな・・・このままだと親密になりすぎるよな・・少し距離を置かないと駄目なのか・・うーん」
悩む強面は周りの緊張感を高める。
通行人)「うわぁ、こっわ」
通行人)「だ、誰か狙っているの?」
周りの反応を全く気にすることなく歩き出すキース。
キース)「けどアーレイならどうするのかなこんな時、何となく聞いてみるか・・」
そしてまた考え込むキースだった。
ーー
ルナ)「ふふ、次の約束しちゃった!」
キースと別れたレナは上機嫌で家路につく。
宜しければブクマ、評価お願いします。




