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捜査

色々動き回り、キースは内定捜査・・・。

ラインスラスト総統府。


クリス)「アーレイ凄いだろこの通信記録の数」


総統府の中にあるアーレイ達の為に用意された部屋に設置されている中空モニターには、数え切れない程の通信ログが表示されている。


アーレイ)「ああ、まさか30分で2万回だとは思わなかったよ。通話は8000回線くらいだな。あとはメールと通信アプリか」


クリス)「まあ、暗号通信も含まれているからな。ちなみに通話記録にはこの前の番号は含まれていないわ」


「流石に警戒はするだろけど、役割が決まっているんだろうな」


「次の結果待ちかな?」


「そだね〜」


「ほれ、デルタ軍向けの暗号通信もあるぞ」


「クリスその回線は発信元を洗った方がいいと思う」


「それね、もう洗ったけど秘匿回線だね、発信元は不明だったよ」


「まあそれでも駐屯基地もないのにこの通信は何かおかしいし、工事の情報なんてデルタの影も暗号電文じゃ送らない」


「デルタにいるスパイに情報共有の為に送るんじゃ無いの?」


「それを含めて、一旦デルタに帰って調べた方が良くないか?」


「ああ、そうだねかなりきな臭い」


「キース頼みがある」


キース)「なんだ」


アーレイ)「デルタに一旦帰るけど、おばさんの足取りを追ってくれ」


「えー!それ俺がやれって言うのか」


「実際、本人を確認したのは君と僕だけだ。頼むなら君しかいない」


「わーかったよ、見に行かなきゃ良かったな」


「そう言うなよ、頼むぞ」


「はいはい」


ーー


キースはアーレイに最新モデルのステルス装置と盗聴器を渡されていた。そしてステルス化して仕事終わりのブリットを尾行すべく管理棟に前で待っていた。


キース)「中々出てこないな」


その待つ間、暇なので彼女の情報を見ている。


<32歳独身> <1人暮らし> <恋人不明> <趣味、飲み歩き、読書>


キース)「はぁー、直接関わりたくないな」


ブリッド)「お疲れさま〜」


管理棟から彼女が出てきた。早速尾行を開始するが真っ直ぐ自宅住所の方向に向かって歩いている。


キース)「自宅か・・」


その頃クリスとアーレイはデルタ作戦本部に戻っていた。


通信部に送られてきていた暗号は諜報部に集められ暗号解読、個人宛ての場合本人が受け取りにくる仕組みになっている。


クリス)「まずは暗号電文の送り先の確認だよな」


アーレイ)「そうだね、個人あてなら原文も残っているから楽だわ」


諜報部を訪れラインスラストからの暗号電文の中から指定された時間帯に受信した電文を探していた。


アーレイ)「どれどれ、アーヴィンからの暗号電文は・・」


ガサゴソと探すアーレイはそれを見つけると・・・。


アーレイ)「ぷっ!」


クリス)「まさかな」


「悪い冗談だろ」


「この宛先って、アーヴィンに縁もゆかりもない”お嬢様”()だよな・・・」


その電文はすぐに見つかり相手先を確認すると、なんと「アデリーナ嬢」だった。アーレイは解読することなくアデリーナに連絡を入れる。


アーレイ)「アデリーナ、いま大丈夫か?」


アデリーナ)「大丈夫だよん」


「昨日の午後にラインスラストからの電文が君宛だったけど何か知っている?」


「いや、良くわからない電文だったからほったらかしている」


「はい?」


「気持ち悪いのよ」


「とりあえずそっちに行くよ」


「電文は官舎に置いてあるから、そっちに向かって」


「わかった」


ーー


2人はアデリーナの部屋に入り、電文を手に取る。


アデリーナ)「ほらこれ、良くわからないでしょ?」


<14159265359・・・・・>


それは、不規則な数字の羅列がビッシリ並んでいるだけの文章。円周率の3.14の先みたいな感じだ。


アーレイ)「そうだな、これ借りていいか?」


アデリーナ)「どうぞ、どうぞ、もういらないわ〜。気持ち悪いから捨ててね」


「わかった」


「ところで心当たりはないよね」


「あるわけないよ、私は戦っていればそれで幸せなんだから」


「ああ、知ってる」


宿舎を出て作戦本部に戻る2人。


クリス)「なあアーレイ、アデリーナは関係ないよな」


アーレイ)「さっき話をしている感じだと、全くわからない感じと言うか、興味すらなかったな」


「ああ、あいつ戦闘バカだし、そもそもアデリーナに送る意味がわからない」


「直感だけど途中で見た奴がいると思うよ」


「諜報部かな?」


「違うと思う。乱数表をわざわざアデリーナ宛に送る意味がない。そう考えると宛先は適当に選んだだけだ。諜報部のスパイならその場で消去するよ」


「それならアデリーナ宛て以外に、数字の羅列が送られているなら間違いないな」


「そうだな個人宛の解読電文は一定期間保管してあるから探せばすぐに見つかる」


「と、なると残るは」


「通信部!」


「そう、そこしか思い当たら無いよ」


「通信部にカメラ仕込むか?」


「監視カメラで十分。あと、履歴を見てその数字羅列の暗号を扱った部員を特定して監視した方が早い。見つけても乱数表を押さえないと立証出来ないし」


「難しいな」


「ああ」


「結局さー、発信元を探した方が早いくないか?」


「そうだね、デルタの監視は諜報部に任せて、俺たちはラインに戻って発信元を調べるか」


「また、トンボ帰りか?」


「そうだね〜、けど来たからい色々わかったこともある」


「それでどうする」


「まだやり残した仕事が結構あるし、諜報部にも報告と監視協力を頼まなきゃならん。戻るのは明後日の夕方かな」


「わかった、俺は陛下に報告にいくよ」


「おう、それじゃまた」


ーー


カルネ軍港に到着したポコ。


ポコ)「ジャクリーヌ様!」


ジャクリーヌ)「よく来たわねポコ!」


ジャクリーヌは受け取りのため軍港に出向いていたのだった。


ポコ)「はいナノ!持ってきたナノ!」


ジャクリーヌ)「ありがとうねポコ。。。」


「ナノー、何か寂しそうナノー」


「う、う、ブラッドが来ないからよ」


ハンカチを噛んでブラッドの事を想うジャクリーヌ・・・。


ポコ)「誰ナノ?そんなに好きナノ?」


ジャクリーヌ)「アーレイ様を追っている貴方と同じよ」


「ナノ〜、コアはディスティアには運ぶナノ?」


「ええ、今からこの船で運ぶわ」


「わかったナノ!帰るナノ!」


「ありがとうポコ。アーレイによろしくね」


「ナノ」


「あっ、この前のコンテナの中にいた諜報部員の遺留品があるから受け取って」


「はいナノー!」


乗ってきた輸送船はディスティアに行くので、ポコは定期便で帰る事になったのだが、制御装置を受け取りに来ていた機関士がポコの周りに集まる!


機関士)「ポコ少尉に敬礼!」


ザッ!一矢乱れぬ敬礼を披露する第9艦隊の整備士。


ポコ)「ナノー、直れ!」


機関士)「はい!何故ここにいるのでありますか?」


「装置とボール運んできたナノ」


「はい?」


「アーレイ様の指示ナノ」


「失礼しました!」


ブルク)「誰この犬?」


機関士)「おい、ブルク!デルタ軍最強パイロットのポコ少尉だ。貴様犬とは何だ!」


ポコ)「誰れナノ?」


機関士)「元ディスティアの機関士ブルクです。アーレイ少佐が戦艦の機関士として雇いました」


ポコ)「ふーん、お前カルネで良かったナノ。クーンに来たら殺すナノ」


ブルク)「えっ?」


機関士)「ポコ少尉はデルタ軍獣人最強ツートップの1人だ!貴様は”力のニコラ”に殺されるぞ。謝るなら今のうちだ」


ポコ)「ウヒャヒャ」


”にまぁ〜”としているポコ。


ブルク)「す、すみません。知らない事とは言え許してください!」


ポコ)「何で獣人と一緒にいるナノ?」


ブルク)「あの戦艦を愛しています!」


指差すその先にはあの戦艦が見える。


ポコ)「そうナノ?」


ブルク)「はい、ディスティア軍からクーン軍に移籍しました。国籍はデルタの予定です」


「ナノ〜、デルタで殺るナノ!」


ニコニコしながらブルクに死刑宣告をすると、涙目で拝むように懇願するブルク。


ブルク)「許してくださーい!」


ポコ)「嘘ナノ!頑張るナノ!」


ブルク)「はぁ〜、ありがとうございます」


機関士)「ところでポコ少尉はもう帰るのですか?」


ポコ)「定期便で帰るナノ」


「今日の定期便は全部上がりましたよ」


「帰れないナノー」


「少尉、今晩は飲み会ですね!」


「わかったナノ!アーレイ様に連絡しなきゃナノ」


「ピコ!暗号にしてっと・・・アーレイ様聞こえるナノ?」


アーレイ)「どうした」


ポコ)「今日の船が無いから明日帰るナノ」


「わかった。ゆっくりしていいよ」


「ナノ!」


ーー


いつもの様に尾行しているキース、昨日と違い繁華街の狭い通路に佇んでいる一軒のバーに入る。


ビューン、キースはステルスを解除し、少し遅れてバーの中に入る。


バーテンダー)「ども」


ブリッド)「いらっしゃい、いつものやつで良い?」


「うん、お願い」


バーテンは知り合いなのか気軽にブリットと挨拶をしていた。キースは少し離れた席で様子見をする。ここは昔一度だけ来た事のある店だった。


キース)「マスター、おかわり」


バーテンダー)「はいよ」


2杯目が終わりかけた時、精悍な男が入ってきてブリットの隣りに座り、すぐさま腰に手を回し話を始める。それだけで親密な関係なのは一目で分かった。


ブリッド)「ねえ、今日は大丈夫なの?」


男)「ああ、接待で遅くなると言ってある」


「じゃ、ゆっくり出来るわね」


話しを聞いているキースは神妙な顔をしていた。


ブリッド)「ンン、もう」


アーレイに貰った盗聴器は性能が良すぎて息遣いまではっきり聞こえる。


キース)「・・・」


そしてキースのAIがいらんことを喋る。


Ai)「女性の血圧上昇中、少し興奮状態です」


キース)「いらん情報ありがとう」


その後の会話の中身は不倫カップルそのまんま。


ブリッド)「ねえ、今日は違うホテルに行きたいな」


男)「そうだね、久しぶりにあの”椅子”が置いてある所にするか」


ブリッド)「あっ、あれ!あれいいよ。ちょっと恥ずかしいけど、すんごく気持ちいいんだよね」


キース)「あー!聞くに耐えんな!外で待とう」


キースは清算を済ませステルスモードで待っていると、程なくして2人が出てこの先のホテル街に向かうと思ったがオフィス街に向かっていく。


キース)「あらゃ方向が違うぞ・・」


そしてとあるビルの中に入る2人。


キース)「意味わからん!」


諜報部からセキュリティ解除装置を借りていたので、そのまま2人についていく。32階の商業連合ラインスラスト支店のオフィスに入る2人。中には数名の男達が待っていた。


キース)「おお、もしかして本命か?」


部下)「エステン支部長お疲れ様です」


エステン)「おう、待たせたな」


部下)「それでは”人間至上主義教会”、”定時連絡会”を開きます」


キース)「あー、ハズレだ!」


がっくりしているキース。


部下)「ディスティア本部からの伝達事項があります」


キース)「ん?」


電文)<会長死亡の為、新会長を決める投票を実施するので、本部の投票サイトにログインして投票するように>


部下)「いつもの事ですが、本部からは教会の入会希望者を増やせと要望が来ています」


エステン)「あー、デルタと同じでここは獣人と仲がいいから全然理解されないんだよな~」


「ええ、ここでの活動は正直やり辛いです」


「そうだよ、こっちの苦労をわかってないんだよな」


「以上、今週は新規入会信者がいないのでこれで終了です」


キース)「無いわ〜」


エステン)「ブリット、君の同僚は入会しないのかな」


ブリッド)「あの子ね人当り良いんだけど勤務時間外は付き合いが悪いのよ。誘ってもこないわ」


「家族の話とかするのか?」


「少しだけね、親の代わりに兄弟を育てているみたいよ。プライベートな事は殆ど喋らないのよ」


「人間だよな」


「ええ、偽装はしていないわ」


「そうか残念だ。じゃ、チョット行こうか」


「うん!」


キース)「・・・・この後の展開が見えるのは俺だけ?」


ビルを出ると、恋人繋ぎで仲良く歩い行く2人・・・・。


キース)「恋人繋ぎ・・・」


30分後・・・。


エステン)「どうだいブリッド、美味しい?」


ブリッド)「ああ、エステンいいよ、いいよ、嗚呼もっと激しく・・・」


キース)「もうええわー!!」


ブツ!扉の前で盗聴器を外し、投げそうになるキース。


キース)「あああ!!帰ってきたらアーレイ締めてやる!」


宜しければブクマ、評価お願いします。

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