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解明

手がかりを元に探し始めます。

侍女)「クリス様こちらの部屋になります」


メイドさんに案内され総統府内の一室に入るクリス。


クリス)「おお、部屋を改造したのか・・」


今までは作戦指令室の一室を使っていたが、リュック総統が情報漏洩を気にして、総統府の中の部屋をアーレイ達が使うと事になった。勿論、盗聴、盗撮は出来ない様に改修済みで、立ち入るスタッフも限定した。


クリス)「ほら、アーレイ土産だ」


クリスがモジュールを投げ渡すとパシッと片手で受け取る。


アーレイ))「お疲れクリス。あら、これディスティアのモジュールだね」


「海賊から受け取ったよ」


「ありがとう、これで随分解析が進むよ」


「極力荒らさずに戻ってきたから」


「助かる、謎にしていた方が察知されにくいからね。まさかスパイを探しているとは思っていないだろうし」


「そうだな、それと敵はスパイから直接連絡を受け、予定航路等を割り出して襲撃してたそうだ」


「わかった早速、解析するよ」


数時間後、カチャカチャカチャ、諜報部員が解析を進めていた。


諜報部員)「少佐、ある程度解析しでました」


アーレイ)「よし、ここからが本番だね」


「敵のモジュールに連絡してきたのは、オフィス街の高層ビルからで、この同じビルから、毎週決まった時間にディスティア本国に連絡しています」


「いいね!」


「テナント名を検索すると商業連合のアーヴィン支部が入っていました」


「あら、ほぼ確定だね」


「ええ、ですから商業連合の従業員の通信履歴を航路発表の日に限定して、以前の通話記録と照らし合わせた結果。管制塔付近から連絡を受けている人物と発信者を特定できました」


「なるほど、真っ黒な奴が出てきたんだ」


「詳細はわかるの?」


「いま頼んでいます。番号を特定出来たので間もなく判明すると思います」


これで、ディスティア軍との繋がりが判明。連絡役と実行犯を特定すればアーヴィンのスパイの殆どを始末できるはずだ。


ポーン、調べていた通話履歴から検索結果が入る。


諜報部員)「詳細来ました、管制塔の1人は女性ですね」


アーレイ)「女性?」


「はい。連絡役は男性と判明しました。その男が管制塔の女性に対し頻繁に連絡しています」


「芋づるだね。どんどん解析してね」


「はい、これ面白い程に繋がりますね」


「実行役は特定の奴と頻繁に連絡するからね〜、一度分かると早いよ」


「男性は商業連合の支部長ですね」


「窓口役か?」


「はい、間違いありません。他に数人が頻繁に連絡を入れています。ですがこれ以上は盗聴して内容を確かめないと、仕事なのか諜報活動なのかわかりませんね」


「商業連合の盗聴は楽じゃ無いぞ。部屋は盗聴防止してあるし」


「そうですねとりあえずログを追います。商人ですから追っているうちに、色々分かるはずです」


「頼むね」


ーー


2日間探した結果1つの連絡先から繋がる容疑者達が全員で40人程出てきた。これでも120人から絞り込んでいたのだった。


クリス)「アーレイどうする?全部捕まえるか?」


アーレイ)「いや、デルタに繋がる連絡先がまだ判明していない。ここで捕まえてもラインスラストの影を捕まえるだけで終わる」


「まぁ、そうだな」


「なぁ管制塔の工事は決まったの?」


「工事の告知は来週末の夕方。労働規約改正は再来週」


「よしクリス、それでふるいにかけるぞ!」


「なんだ告知でスパイがわかるのか?」


「ああ、発表して30分の間にデルタに連絡した回線を特定するんだ」


「おい、何万回線あると思っているんだ」


「2回告知があるだろ、同じところに連絡した回線を探せばかなり絞れる」


「そうか!それは良い考えだな。内容は関係無いもんな」


「そうだ、メール、電話、全ての国とつながっている回線を2回ふるいに掛けるだけでかなり特定できると思うよ」


「それでも多くて絞れないなら、嘘のジェフ陛下来日情報を回線が混雑していない時間に流して、比べれば見つけられる」


「敵の諜報部が仕事熱心なら最高だな」


「まぁ、ジェフ陛下の情報は超特急で送る筈だ」


「それにしてもよく思いつくな、感心するよ」


「ふふふ、クリス君!軍の回線も忘れるなよ」


「そうだな、そこが本命だもんな」


次の日・・。


アーレイは今回得た情報を元に管理棟から連絡してくる女性の様子を直接見に行く。


アーレイ)「キース、どれだ?」


キース)「書類処理係の1人のはずだが」


警備室に入り、防犯カメラを動かしてその容疑者を追う。


アーレイ)「管制塔の事務、それも航路情報を扱う部署に女性は数名しかいない筈だ」


キース)「あれか、メール係りって奴か?」


「たぶんな、盲点もいいところだよな、確かに全部の情報を見れるな」


「そうだね、積荷と航路さえわかれば良いからね」


「その情報を扱うのは1人はおばさん、もう1人は若い女性だが」


クリス)「番号から名前が判明した。”ブリット”って名だ、写真を送るよ」


アーレイ)「ありがとう」


ピン!着信音が写真を知らせる。


アーレイ)「キース、写真がきたぞ、ほらおばさんの方だ」


キース)「残念だな〜、おばさんのほうか~」


「なんだお前、スパイと出会いを求めているのか?」


「いや、そりゃ若い女性の方が、取り調べの時にやる気が出ないか?」


「そう?どっちでも良いよ。若くても性格が酷い奴ならやる気を削がれる」


「ふん!フローレンスと比べたらみんな”カス”みたいなもんだよな」


「それ嫌味か?」


アホな会話をしつつ、カメラを動かしその女性を確認する。


アーレイ)「事実だろ。ほれみろ、あのおばさんだろ・・・うわぁ」


キース)「まぁなんて言うか。。俺は無理だわ〜キッツイな〜」


「ありゃ男好きそうな顔だな結構ギラギラしているわ・・濃すぎて俺も駄目だ」


「そうね、洋服のセンスも濃厚だね」


「ああ」


そのブリッドさんは、とてもグラマラスな”むちむちボディ”を強調した花柄のミニスカワンピースを着て、濃いめの化粧、肩より少し長い茶髪、キラキラ装飾品をいっぱい付けている。


顔はね、一言で言うなら濃すぎる美形ってやつ?化粧チューンもばっちり!


隣の女の子は正反対にショートカットにスレンダーボディー、カッターシャツと黒のパンツがよく似合う可愛い子だった。


ナチュラル系の化粧で装飾品も殆ど着けてない。見た目可憐な感じだね、けど少し悲壮感が漂っているよ。


キース)「隣の女の子は結構可愛いいよな」


アーレイ)「ああ、よく見ると結構若いぞ、ナチュラルメイクだから、ちゃんと化粧したら化けるかもな」


「そうだな、うん!あの子なら取り調べしたいわ」


「ふーん」


「なんだよ」


「キースの好みって初めて知ったわ」


「煩いわ!!」


「・・・・(まぁなんとなく奥さんに雰囲気が似ているな・・」


「アーレイ何考えてんだ!」


「いや別に。。。」


「お前がその顔をするときは、何か悪巧みを考えている時の顔だ」


「酷いなキース、お前なんていつでもかかって来い!喧嘩上等!見たいな顔しやがって」


「なんだと!」


クリス)「アーレイ戻ってこい。凄い情報量だぞどうするんだ」


いきなり慌てたクリスから連絡が入る。


アーレイ)「なんだクリス」


クリス)「正式発表前の告知情報を君に言われ、流して調べているんだが凄すぎる」


「回線数か?」


「ああ、そうだ」


「わかった、そっちに向かうよ」


「頼むよ」


ーー


フォーレスト、エメリナの私室。


モグモグ、、ウヘェ〜クッキーを食べ不味そうな顔をするエメリナ。


エメリナ)「ねえ!!」


侍女)「は、はい」


「コンドラトはまだ来ないの!!」


「来週エナジーボールの取引でいらっしゃいますが」


「もう、何よこのモソモソしたお菓子は」


「そ、それはいつものエルフの森のクッキーですが、お口に会いませんか」


「駄目ね、全然洗練されていないわ」


「そう申しましても、昔ながらの作り方で作る素朴なお菓子でございます」


「それが嫌なのよ、何よ全然美味しくないじゃん」


「姫様、そう申されても・・・」


「貴方、美味しい物が分から無いの!」


「いえそのような事は」


「これ噛んで見なさいよ、噛めば天国に行けるわよ」


「そ、それは。。。それは絶対駄目です」


「チェ、知っていたか」


「はい、それは人を狂わす薬でございます」


エメリナ王女はサンプルとして送らたヤバい薬を、侍女で試そうとしたが駄目だった。


エメリナ)「ふん、馬鹿になっても私が中和したのに」


我儘放題のエメリナ。数年前までの慎ましい普通のエルフ王女姿は見る影も無かった。


エメリナ)「この薬って作業員達が疲労回復で使っているやつだよね」


侍女)「はい、最近流行っています」


「労務管理は私じゃ無いからどうでもいいけど、これ高いの?」


「高くないです、高過ぎると昔からあるビートルナッツの方を使いますから」


「あー、アレね。石灰と一緒に噛むやつ」


「はい、あちらは合法ですし常習性もなく安いですから」


「ふーん、分かった」


フォーレストでも薬物使用が問題になっていた。それは言わずと知れたエメリナが原因だ。


商業連合はここ数年エナジーボールの裏取引が出来ないほど需要が逼迫している。アーレイが船を中途半端に壊し補修用の大量注文が殺到している為だ。奴隷の方はエメリナが出し渋り、稼ぐ為に薬に手を出し始めていた。


フォーレストでは快楽用の需要は少なく疲労回復の方が主になっている。ところが昔から使われている激安ビートルナッツがあるため、薬の値段を上げられないでいた。


エメリナ)「うーん、少しは稼がせないと贅沢が出来なくなるわね」


少し考えるエメリナ。


エメリナ)「とりあえず捨て子でも用意しようかな、あれなら養子縁組にしか使わないよね」


自分の贅沢の為だけに少しずつ”良心”を削っていくエメリナだった・・・。


エメリナ)「うん、それで行こう」



宜しければブクマ、評価お願いします。

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