表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/573

准将転職!

まさかの転職

ディスティア総統府。


セオドール)「おい、ヘルムートを呼べ」


秘書)「はい少々お待ちを」



ヘルムート)「総統お呼びでしょうか」


セオドール)「あの作戦の進み具合はどうだ」


「はい、隕石群をコントロールする推進装置の設置は順調です」


「他は?」


「大型宇宙ステーションの建造はまだ無理です」


「何か問題がるのか?」


「作業員と予算不足が深刻です」


「作業員はカルネに募集をしたんじゃないのか?」


「はい、それなりの数を出して貰いましたがまだまだ足りません。追加をお願いしたのですが、これ以上カルネも出せないそうです」


「あそこは数だけは多いだろ、もっと増やせないのか?」


「無重力化での作業ですので熟練工員が必要で、一般人を起用しますと事故ばかり起こすのです」


「そうか、アーヴィンも空爆を受けて人手が出せんからな、まあ良い、多少の時間がかかるのは仕方が無い」


「そう言って貰えると助かります」


「アーレイの奴め、建造ドックと整備用のドックに狙いを定めて攻撃しやがって」


「はい、新型艦もアーヴィンにドックを貸しているのでなかなか建造できません」


「カルネに売った戦艦はどうなっている」


「9隻はすでに送りました。1隻エンジントラブルで修理中です」


「ドックを使わせていないだろうな」


「はい、船体が悪いわけではないので、現在海に浮かべて修理中です」


「わかった、あの船全てを1000億で買ってくれたからこっちは助かったよ」


「そう言えばの残りの捕虜は見捨てるのですか?」


「助けるのは無理だ。議会に報告書を提出したが、あの内容じゃ連れて戻さない方が良い」


「そんなに酷い内容なのですか」


「そうだ、あれを無罪にしたら暴動が起きる。向こうで下士官に対する対応が酷すぎた、無謀な命令で何名も死んでいる」


「はぁ、困りますね。最近士官の差別問題が表面化し始めています。一度引き締めた方が得策化と」


「分かってる、教会の手前そんなに強く出来ない」


「総統、批判覚悟で発言しますが、下士官に対する態度だけでも変えてください。それだけでも効果が有ります」


「わかった君の意見を尊重しよう。ルドルフも消えることだし、これ以上の刺激は反乱を招くからな」


「ルドルフが何か問題でも起こしたのでしょうか、あんなまじめな士官が!」


「ルドルフの家族が失踪した。多分アーレイの仕業だ」


「なんと、ディスティア国内で家族を誘拐したと」


驚愕の表情に変わるヘルムート。


セオドール)「事実だ、彼らは何かしらの方法で入国し出国していた」


ヘルムート)「その時、アーレイは見つかったのですか?」


「あいつは表に出ていない、王女を使って誘拐した。ルドルフはアーレイに弱みを握られている。何をするかわからないから処分する」


「・・・・何かしら要求があったのですか?」


「無いから困っているのだ誘拐の意図が見えない。一番に思いつくのがルドルフを使ったクーデターだ」


「それは流石に考えすぎでは」


「それがだなルドルフは下士官の信頼が厚い、クーデターを起こす際に下士官たちは喜んで協力する筈だ」


「言われてみればそうですね。残念です」


「ああ、私もだ・・・・」


ーー


輸送艇内部、


マドック)「アーレイ少佐、この輸送艇はジャンプするとコアが暴走しますよ」


アーレイ)「何で来るとき暴走しなかったの?」


「これですね、ディスティアに”座標”を入力すると”暴走”するようにプログラムされています」


「なるほど、それなら証拠が残らない訳だ」


「はい、爆発してしまえば航行システムは壊れて復元できませんし、フライトレコーダーにも走ったプログラムは記録されませんから証拠がのこりません」


アーレイ)「なるほどね〜、ルドルフ准将、今聞いた通りだ。それでも乗って帰るか?」


ルドルフ)「・・・流石に悩むよ」


下士官A)「俺はクーンに残ります」


下士官B)「俺も残りたいです、国に残したの家族が心配ですが・・」


結局、乗って来た下士官達は残ることになったが、クソまじめなルドルフはまだ悩んでいた。


アーレイ)「それで、君は残るのかな?」


ルドルフ)「ここに残って何をすればいい、俺は軍人だ今更、他の職業は無理だ」


「デルタ軍に入れば?」


「はぁ?君は何を言っている」


「経験者歓迎だよ〜、待遇について話し合おうじゃないか!!」


「・・・・・・・」


しかめっ面のまま動かないルドルフ。


アーレイ)「やっぱダメか・・・」


ルドルフ)「俺はディスティアに忠誠を誓った士官だ!いくらアーレイ少佐の頼みでもデルタは受け入れ難いだろ」


「そう?”俺”の第9艦隊”なら歓迎するよ」


「あれは君の艦隊なのか?」


「そうだけどなにか?」


「少佐で総指揮官なのか」


「何か問題でも?俺が”昇進”断っているだけで事実上”准将”扱いなんだよ」


「ジェフ陛下の苦労が少しわかったような気がしたよ」


「ありがとう」


「褒めてないし」


「チョットこっちに来てくれ」


「なんだ?」


「良いから早く」


アーレイに急かされ隣の部屋に入ると・・・。


ルドルフ)「ワンダ!」


ワンダ)「あなた!」


引き寄せ合うように二人は抱き合う。


ルドルフ)「お前なんでこんな所にいるんだ!カルネじゃなかったのか」


ワンダ)「わたし今、アデール様の秘書をやっているの」


「何故最初に出て来なかったのだ?」


「アーレイさんが呼ぶまで出てくるなって言われて、この部屋で待っていたわ」


「そうか、だがなぜ秘書を」


「だって働かないと食べていけないでしょ、あなた!」


「そりゃそうだが」


「アーレイさんみたいにお金をいっぱい持っていれば別よ」


ルドルフ)「アーレイそうなのか?」


アーレイ)「まあね」


ワンダ)「あの白い船乗ったでしょ、アーレイさん個人所有よ」


ルドルフ)「そうだが、軍が経費を持つんじゃないのか?」


アーレイ)「全ては無理だね。基本整備料は持ってもらっているけど、それでルドルフどうする」


「・・・わかったここに残る。だがデルタ軍は勘弁してくれ」


「わかった、それじゃ”駒”も揃ったことだしクーンにも戦艦を配備するか」


「おまえにそんな権限有るのか?」


「まあね、フローレンス、アデール呼んで貰える?」


フローレンス)「はい、只今!」


ルドルフ)「えっ?呼び捨て・・」


アデールが入室し扉が閉まり、アーレイの元に跪く。


アデール)「アーレイ様、お呼びでしょうか」


ルドルフ)「えっ?何で?何が起きている?」


アデールの態度の豹変ぶりに驚愕しているルドルフ。


アーレイ)「うん、デルタの戦艦を入れ替えるから中古船で悪いんだけど、クーンに配備して貰えるかな」


アデール)「はい、資金もありますし。獣人達も切望しておりましたのでこれを機会に増強致します」


アーレイ)「ありがとう。総指揮官は目の前にいる”ルドルフ統合幕僚長”に任せる」


ルドルフ)「えっ?」


アーレイ)「頼んだよ!元准将」


ルドルフ)「俺が統合幕僚長って制服組みのトップじゃねーか!ディスティアで言うなら提督だぞ」


「そうだよ、君は新しい艦隊編成を任せるには適任者だからね。ここにはまとめ役がいなくて困っていたんだよ。提督って呼ぼうかな」


「アーレイ、君はアデール女王より上位なのか・・・・」


「そうだよクーンの支配者だ」


ブン!威圧をルドルフに向ける。


ルドルフ)「ウググ・・・なんだこの威圧は!!」


威圧がキツく苦い表情になるルドルフ。


ワンダ)「あなた!!」


ルドルフ)「ワ、ワンダは平気なのか・・」


「はい、私は許されました。子供たちもです」


「何だと!」


アーレイ)「ルドルフ選択しろ配下になれとは言わん、少しだけ俺に従え」


ルドルフ)「くっ!わかったよ」


「楽にしろ」


「はぁはぁ・・・君は一体何者なんだ」


「ただの異世界人だよ。星団をまとめる為に頑張っているだけだ」


「フハハハ!」


呆れて高笑いをするルドルフ。


ルドルフ)「君は変な奴だと思っていたが、ここまで変だと笑うしかないな」


アーレイ)「だろ手伝え」


「わかった。艦隊は任せろ」


「残りの下士官達も雇ってやれよ」


「そうするよ」


ーー


ガチャ、スタスタスタ、部屋からワンダが出てきた。


下士官)「あ、あの女性は確か・・」


遅れてルドルフ、アーレイ、フローレンスが部屋から出てくる。


フローレンス)「ルドルフ准将の奥様ワンダさんはアデール女王の秘書ですので、女王に代わりに皆さんの話を聞くことになります」


下士官)「本物の准将の奥様ですよね、ディスティアから失踪したと聞いてますが」


ワンダ)「ええ、そうです。ディスティアから抜け出し此方ににお世話になっています」


ルドルフ)「俺もまさかここ、クーンにいるとは思っていなかった・・・」


下士官)「新聞に小さく失踪したと書いてありましたが、なぜここで秘書を」


ルドルフ)「初めに行っておくが俺は指示していないぞ、アーレイ少佐が勝手に誘拐して連れてきた」


下士官達)「ジー」


なぜかアーレイにみんなの視線が集まる。


フローレンス)「アーレイ少佐どうぞ」


アーレイ)「それでは皆さん。あなた達の今後についてお話ししましょうか」


下士官)「ルドルフ准将は結局どうされるのですか?」


ルドルフ)「私は・・・クーン精霊王国軍。総司令官、トップの提督に任命された」


「はい?マジですか?提督ですか?」


「そうだ、新しい艦隊を率いる事になった」


「私たちはその艦隊に入れるのですか?」


「君たち次第だ。獣人のクルーが殆どだそれでも大丈夫か?」


「勿論です。お供します准将!」


「よし、皆まとめて艦隊に配属する」


「あ、有難うございます」


下士官)「アーレイ少佐、気がかりなことが・・・」


アーレイ)「残してきた家族か?」


「はい、そうです」


「ディスティアから連れて来ればいい」


「宜しいのですか?」


「国籍を変更しても構わない」


「わかりました。ただ連絡が取れないのです」


「そこは問題ない。協力者経由で連絡出来る」


「有難うございます」


「ただ、すぐに引っ越しは無理だな」


「そうですね、熱りが冷めるまで必要なものだけ送るしかないです」


「協力者の所に一時保管して少しずつ運べばいいよ」


「助かります」


「礼は不要だクーンの為、星団の為に働いてくれ」


「了解しました!」


フローレンス)「アーレイ様、ジャクリーヌ様から緊急連絡が入りました」


アーレイ)「わかった。別室で話す」


ルドルフ)「おい、アーレイ!ジャクリーヌってカルネの大将軍のか?」


アーレイ)「そうだよ、それが?」


ルドルフ)「君と繋がっているのか」


アーレイ)「そうね、知り合いだからね」


ワンダ)「あなた、私たちが脱出する時にその名前の方にお会いしました」


ルドルフ)「まさかカルネで・・・」


ワンダ)「はい、リゾートホテルのオーナーと紹介されました。まさかそこまで偉い方だとは存じ上げませんでした」


「なるほど、カルネに協力者がいるからディスティアに簡単に入れたのか」


「そうだよ、あそこは獣人の国だ。俺に従う」


「どこまで斜め上なんだ君は・・・」


「じゃ、後ほど」


涼しい顔で退出するアーレイ。


ーー


アーレイ)「ジャクリーヌどうした?」


ジャクリーヌ)「あの戦艦が1隻エンジントラブルで動けないのです。何をやってもダメでして、現在海に浮かんでいます」


「はぁ、そりゃ大変だな。手伝うことがある?」


「エナジーボールの精製不良が原因で動かないようなのです」


「ディスティアに請求すれば?」


「それが・・・コアを破壊された船が修理に押し寄せて、コア自体がが不足していまして」


「あっ、ワリィ俺のせいだ。なんとかするわ」


「助かります」


話が終わり、ルドルフの所に戻ったアーレイ。


アーレイ)「悪いね、話しは終わった」


ルドルフ)「ああ、こちらも済んだ、残るは懸案の捕虜についてだ」


アデール)「アーレイ様グリーンカードは如何しましょう」


アーレイ)「まだ、発行しなくていいよ、ルドルフ准将、多分、輸送艇を送れば奪取してくる」


ルドルフ)「そうだな」


「そのまま乗せれば?」


「残りはどうする」


「カード発行はする」


「俺は少し気が引ける」


「わかった俺が説明するよ、だから1人で行く」


「頼んで良いのか?」


「任せろ、悪戯してやるから」


「・・・・・・」


アーレイの説得でルドルフはクーンに残る事になった。そして問題の捕虜と対峙する事になった。

宜しければブクマ、評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ