遺書
震える足が
ベッドの上で軋む
震える手が
麻縄を握りしめる
その茶色い輪っかは
私を救うためにあるもの
私から世界を救うためにあるもの
世界観は私
主観も客観も全部貴方たち
明日なんか来て欲しくない
昨日なんか消えてしまえ
夢も希望もない私なんて
震える視線が
私の希望を溶かしていく
震える言葉が
私の心を壊していく
その言葉は
私を救ってくれなかったもの
私を殺してくれたもの
世界観は私
主観も客観も全部貴方たち
明日なんか来て欲しくない
昨日なんて消えてしまえ
生きる価値もない私なんて
どこか遠い世界の中
あなたはこう言ったよね
「大丈夫、きっと幸せになれるから」
「死にたいだなんて言わないで」
「世の中には生きたい人もいる」
分かんないよ
分かんないよ
世界なんてどうでもいいよ
私を見て欲しかったの
幸せが欲しかったの
私の世界はここで終わる
主犯も批判も全部貴方たち
生きたかった人が生きる明日より
私が生きたい明日が欲しい
誰が悲しむとか誰が喜ぶとかどうでもいい
ただ私を見ていて欲しかったの
生きることを辞めることでしか
貴方たちに貢献できないのごめんなさい
生きてた方が幸せなんて嘘っぱち
幸せに生きている奴のセリフなんだ
死ねてよかった私は地獄でそう言うの
こんなとこより生ぬるいから笑ってやる
頑張ったねって褒めて欲しかった
辛かったねって慰めて欲しかった
愛してるって言って欲しかった
生きていていいって言って欲しかった
誰でも良いから救って欲しかった
生きていてごめんなさい
迷惑かけてごめんなさい
母さん父さんこんな子どもでごめんなさい
僕はもう明日からいません
世界がプラスに変わっていく
その世界でみんな幸せに暮らしてください