16話 1ー9
もう1作品を今日の夜7時に更新するのでそちらも良ければ見て下さい。
1ー9全員が登校して席に座った数分後に1人の女性が教室に入ってきた。・・・若めかな?
「みなさんおはようございます。君達の担当の杉本恵美といいます。1年間よろしくお願いしますね。」
何歳かな。20〜30代ぐらいかな。若めだし。
「入学式まで時間あるので、1人ずつ前に出て自己紹介をしてもらいましょう!では1番の方からどうぞ。」
1番は・・・有田じゃねぇか。
「1番の有田です。趣味は・・・音楽を聴くことです。皆さんよろしくお願いします。」
あいつ趣味ないからって俺の丸パクリかよ。あと途中で一瞬俺の方向いてにやってするのやめろ。殴りたくなるだろ。
・・・それにしても注目集めてるなぁ。というかみとれてる。まぁ本物の美人だしな。でも性格きっついよ〜。
「2番の石橋です。趣味はゲームと寝ることです。テニス部の部長やってました。アホですがよろしく。」
この子面白そうだな。絵うまそうな顔してるな知らんけど。
「3番の江田です。趣味はサッカーです。近畿ベスト4まで行ったことがあります。よろしく。」
すげぇな。サッカーで近畿ベスト4ってガチじゃん。
次は・・・あ。
「4番の音音沢です。趣味はピアノを弾くことです。吹奏楽部の部長でした。よろしくお願いします。」
うんやっぱり名字の通りだね。
やっぱ注目集めてるなぁ。
有田は美人系で音音沢は可愛い系。そりゃあ男女、特に男子の注目もすごいだろう。本当に2人だけレベルが違う。
その後も順調に進み、俺の番になった。
「33番の宮滝誠司です。えーと趣味は・・・。」
ちくしょうあいつのせいで俺の言うことがなくなったじゃねぇかよ。前から一瞬軽く睨むと、有田はにんまりしていた。もうちょっと女の子らしく笑えよ。
「趣味はオムライス作りです。部活は卓球部でした。よろしくお願いします。」
趣味を言った時に少しうけた。
いい自己紹介ができたと思う。これはいいスタートがきれたな。
だらだら長いだけの入学式が終わり、連絡事項を教室で聞かされ今日は解散だった。ちょっとあっけなさすぎません?
まぁいいか。帰る前にあいつに言っておかないといけないことがある。
「おい有田。ちょっと。」
小声で話しかける。
「何よ。」
「一緒に帰るぞ。」
ギリギリつっかえずに言えた。緊張した〜。
「はぁ?なんでよ。」
「ちょっと会わせたい人がいるんだ。」
彼女には事前に時間と場所を言ったから大丈夫なはずだ。
「まあいいけど。どこいくの?」
「公園だ。」