9話 土曜日の朝、犬と一緒に
今回もどこで区切るか悩みましたが、前より長めにしておきました。よろしくお願いします。
午前9時30分。俺の部屋。
宮滝、凹んでます・・・。
「あんなこと言わなくていいじゃねぇか・・・。」
部屋を出た後、俺はキッチンに立ち、何を作るか考えていた。その時ある考えを思いついた。
「これなら喜ぶんじゃねぇかあいつ。」
よし、これで行こう。
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リビングの扉を開け、声をかける。
「できたぞー。」
テレビを見ていた彼女が電源をきり、こっちは向く。
期待に染まっていた目が、失望の目と変わり、最後には怒りの目と変わった。あれ、怒ってるの?
「なんで2日連続でオムライスなのよ!あと朝ご飯には合ってないでしょ!」
「いやだって昨日すごい勢いでーーー」
ぎゃあああああああ視線がああああ!
「いや昨日俺すごい勢いでこけちゃってさぁー!
ついオムライス作りたくなっちゃうんだよね!」
「どういう感情よそれ!」
あーだめだ。こいつと相性よくないな。
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とまぁ先程そんなことがありまして。
「気分転換に外行くか。」
前に決めたランニングコースを走るか。
やっぱ風が気持ちいい。心を無にすること大事!
「ワン!」
って言いたかったのにこの犬め。心を無にしている途中に邪魔をするんじゃない!
「でも可愛いなこいつ。」
めっちゃ毛もこもこ。癒されるぅぅぅ。
「飼い主はどこだ?」
まぁわかんねぇよな。仕方ない。
抱いてここで待っておくか。
30分後
だめだ誰もこねぇ。交番に聞きに行こうかな。
確かここから公園を通って行けたような・・・。
公園を通り抜けようとした時、後ろから声をかけられた。
「あの〜すみません。」
「はい?」
犬を抱えながら振り向くと、とても可愛い子がいた。有田に負けず劣らず、容姿端麗。学生かな?
そんな彼女は目を丸くしている。
「さくら!」
抱えていた犬が無理やり飛び降り、彼女の足元で嬉しそうに走り回る。
「あなたの犬だったんですね。」
「はい心配していたんです。ありがとうございます!」
「いえいえ。それじゃあ気をつけて。」
俺はまた走り出す。
いい性格そうな可愛い子に会えて嬉しいよ。
家には性格が悪い子がいるからね!
ここで報告しておきます。
まだ1回分しか書いてないもう1作品がこの作品よりもなぜか好調なので、そちらの作品も手掛けていきたいので、こちらの更新頻度が落ちるかもしれません。もう1作品は0からスタートなのでまだどうなるかわかりませんがご了承ください。