表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

佐々木カナの夕方

「...死にたい」

これは私の口癖でもあり、本心でもある。

同じ事の繰り返しだ。なんでこんなに面倒なのだろう。

全て面倒くさい。具体的にこれが面倒とか考えるのももはや面倒くさい。

全て投げ出したい。なのにそれができない。

面倒なんだ。考えるのも行動するのも。全てが面倒。面倒だから死にたい。

でも死ぬのは難しい。痛いし苦しい。

交通事故にでもあって都合よく死ねないかな。

自殺する自信はないしとても面倒くさい。

今日はなにをしよう、考えるもの面倒だ。

そんな事を考えながら、今朝方にポストから取ってきたチラシの束を見た。

その束の中に異様な空気を放ってる封筒を発見する。

大きく"義務"の文字が印字されている。

「義務ねぇ…。」

封を開けて中身を確認する。


- 初めまして 突然ですがこの手紙が届いた方は4月26日までに下記の場所までお越しください。

来られなかった方は国家義務の放棄と見做し処罰がくだされますのでご注意ください。

緯度..... 経度.....

また国家機密のため、上記の内容は他言しないようお願い致します。

何かご不明点がありましたら公衆電話より下記の番号へおかけください。

#*-*##-23#*

以上 -


「国家義務の放棄…。何か考えるのも面倒だが。」

滲み出る胡散臭さがすごい。ていうかなんだその番号。

意味がわからない考えるのも面倒だ。と言いたいところだがしかし興味がないと言えば嘘になるだろう。

試しに緯度と経度を調べてみる。

なにも無い、というかこれ地上ではない気がするのだが本当に大丈夫か?これ。

それに4月26日までって書いてあるが今日は何日だったけか。

カバンの中から手探りでスマホを見つけ出して日付をかくにんする。

「あと3日しかないじゃないか。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ