プロローグ 「背後」
あなたに何かついてますよ
それはとある日の事であった________
テレビでやっていた、番組を見て行った温泉。
森へ迷い混んだ彼女達一行、恐怖と怨念の結界の中…
逃げ出すことは出来る…か
無闇に近づいてはいけないその村に
近づいてしまった憐れなもの達
恐ろしい怨念に包まれたその村は
静かにその存在自体が忘れ去られていたはずなのに…
どうして見つかった?
どうしてテレビに映ってしまった?
どんな意図で、誰が起こしたのか
謎に包まれたその現象の数々を
解き明かし、脱け出す手がかりを探す
簡単ではない…
その村の怨念は想像をはるかに超え
一人、また一人と背後から襲い
存在を消す
ただ一つ分かることといえば
『この村は音が無い』
自分達以外のものの声、音が無いのだ
そりゃ、怨霊以外何も無いが
風も無い、水の流れる音も無い…
音の無い恐怖に耐えられるか?
聞こえるのは背後から近づいてくるものの音だけ
素早く
静かに
後ろから
その恐怖の顔を持って
死へ連れていく
どこにも逃げ場はなく…死んでいくのだ
ほら、今日もまたあなたを恐怖へと連れていこうと
背後にやつが迫ってますよ
「アヒャヒャヒャヒャ…コッ…チヘェオイデ」
どうぞごゆっくり、
恐怖を楽しんでくださいね…