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コキュートス  作者: 朧塚
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『地獄の狼の物語』

 彼は闇の中、走り続けていた。


 彼の名前は“死”である。

 裏切りの名を持つ者だ、とも彼は言われていた。

 彼が歩く度に、辺り一面は死の河が広がっていく。


 万人に等しく与えられるもの。

 死の象徴を、具現化するものは、様々だ。

 死は各地の神話にて、様々な姿を取って現されている。その死そのものが、姿形を取ったものが彼であるとも言われている。

 彼は別の名前で呼ばれていた時もある。

 たとえば、戦争だとか、疫病だとか、飢餓だとか。

 そういったもので構成されている。


 …………ジュダスは、封印される数百年前、彼が走り去る場所は、生命が終わりを迎えていった。殆どの者達は、彼を倒す事が出来なかった。

 彼はこの世界に誕生した災厄そのものだった。彼が通る場所は、死が満ち溢れていった。彼は、存在そのものが、死の行進だった。

 彼は、何故、生まれたのか。彼は、何の為に死を撒いていくのか。

 それは、生という物語の先に、死という物語があるからなのだろうか。

 彼は走る。人々に絶望を与える為に。彼は吼える。人はみな、死ぬ為に生まれてきたのだと突き付ける為に。



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