第1話 布団で目覚める
こんにちは。今日から連載していただく、翔&shotanです。
よろしくお願いします。
第1話はすごく短いので、気軽に見ていただけると幸いです...><
今日の朝はどうも目覚めが悪かった。まるで、別の場所で寝ていたかのように居心地が昨日の夜とは違っていた。
「...あれ?」
まだ寝ぼけているが、洋は何かがおかしいと思った。
「これ...もしかして布団?」
「あり得ない。だって昨日の夜、ベッドで寝たじゃないか...」
「いや、でも、これって布団だよな...」
洋は1人2役で演じているように言った。
もう1度、目をこすってみた。
「...ん?」
うっすらぼやけていた視界が、徐々にはっきりしてきた。
「...!?ここは...どこ!?」
寝ていたのは少し汚れた布団だった。それに、寝ている場所も全然違かった。周りはどこを見渡しても木、木、木...マンションのベッドで寝ていたはずの洋は、こんな田舎臭い木造の家の中で目覚めたのだ。
「待て...落ち着くんだ。これはきっと夢だ。そうだ...」
洋は恐る恐る自分の頬を引っ張って...離した。
「いてっ!痛いということは夢じゃないのか...?」
「う~ん...」
洋はその場に座り込んで考えた。
(それよりここは一体どこなんだ...なんでこんなところにいるんだろう...?)
今洋が分かっていることは二つ。
1つ目はここは田舎だということ。
2つ目はこれは夢じゃないこと。
5分ぐらいだろうか。洋は考えた末ある行動をとった。
「やっぱりここがどこなのか調べないとな...よし、まず外に出よう。」
「おーい!洋ー!早くしないと遅刻しちゃうよー!」
女の子の甲高い声が聞こえたのは、部屋を出ようとした時だった。