僕と彼女ときどき猫
はじめまして、初投稿です。
感想を頂ければうれしいです。
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僕は幸せ者だ僕の傍らで彼女はこう呟く
「ようやく貴方と一緒にいられる」
僕は呟く「君とずっと一緒にいたかった。もっと早く、僕から会いに行けば良かったんだね」
彼女は涙を浮かべながら僕に抱きつく
「これからはずっと一緒だよ」
これは彼女と僕が幸せになる、ありふれた物語である
あの子との出会いは学生の頃だった、いつも通りの道のり、いつも通りの風景を僕は学校に向かい歩く僕は冗談混じりにこう思う
‘’この曲がり角を曲がるとパンをくわえた女の子とぶつからないかな?‘’
学校で僕の友達たちはこれを言うと決ってこう言う
"「そんな事、ありえねーよ」"
「そんな事があってもいいのになぁ」
僕はぼんやり歩く。すると急に視界が歪む。
僕は青空を見ている。後で聞いた話だと女の子は下り坂を全力で降りていたらしく僕とぶつかって僕の方に倒れてきたらしい。
ただ僕はゆっくりと意識が落ちていく…薄れゆく意識の中、女の子を見る。無事らしい、そして僕は思わず声に出してしまう
「あの子、パンをくわえてるじゃん…。」
その後、意識がなくなる目が覚めると保健室らしい、ベットの横には保健室の先生がいる。
気がついた僕に先生は
「怪我がなくてよかったね。特に大丈夫だと思うけど、一応安静にしたほうがいいよ。担任の先生には連絡してるから。それにしてもキミはすごい反射神経だね、自分だけじゃなくて相手の子も怪我せずに助けるなんて」
あの一瞬で僕はあの女の子を助けたらしい。
ちなみに僕は自慢ではないが勉強もそこそこで運動神経も悪くはない方だと思う。
少し照れながら横になっていると少ししてから先生と朝の女の子が保健室に来た
先生がいろいろ話していたが、女の子が気になってほとんど頭に入ってこない
後で先生に聞いたところ、女の子のは学年は一つ下で、僕の家の近くの大きな公園の近くに住んでいるらしい。
見た目は明るい茶色で日の下に行くと、とても綺麗な金髪に見える。とても地毛には見えない。
その女の子を見ていると目があった瞬間、女の子は頬を赤くして俯いた。特にお互い怪我がなく何事もなくてよかったと僕は思っている けど女の子は涙目になりながら僕を見て
「本当にごめんなさい、私の不注意で怪我をさせてしまって」
特に僕は怪我をした訳ではなかったので
「僕は大丈夫だよ、君こそ大丈夫?」
一緒に入って来た先生はやはり怒っていた
「今回はたまたま二人とも無事だったから良かったものの…」
それを聞いた保健の先生は
「そんなにこの子、責めないでください」
そのやり取りを見るのが僕は辛くて先生に
「この話はやめましょう。お互い無事ですし」と言って話を終らせた。
最後に女の子は会釈をして先生と保健室を後にする。
女の子が終始、可愛そうなのと見ているとドキドキして大変だった。流石に保健室の先生に顔が赤くなっているのがばれるのが嫌で布団をかぶって安静にする。
あれから月日がたち、あの事も忘れて過ごしていたある夕方。
学校帰りにあの女の子が犬を散歩している所にたまたま出くわす。向こうも覚えててくれたらしく会釈をしてくれた。
あの時のドキドキが甦り、僕も会釈ぐらいしか出来なかった。
やっぱり夕日を受けた髪は金色に輝いていた
次の日、休憩時間にぼーとしていたら、いつもつるんでいる友達が「なんかあったんか?」と僕に聞く。
“やっぱりこいつはよく気づくなぁ。この気さくな感じを全面に出せばモテるんだろうのに…”
僕はちょっと羨ましく思ったが「いや、大丈夫だよ」と答えるそいつは「そうか」と言って自分の席に戻り寝る。
次の時間も寝るらしい。それから、会えるかなと思って前に出会った時間に帰るしかし、あれから一向に見かけなくなる
「やっぱり、あの時の話しかけといたらよかったかなぁ」と僕は後悔する
それからも出会った時間に公園に行くが女の子とは出会う事なく、月日は流れもうじき学校を卒業する季節になった
帰りが遅くなり日も暮れてきた頃だった。時間はあの時、あの女の子と出会った時間だったが風が強いのと田舎なので夕方でも街灯が無い所はとても暗い
道を自転車で走る。帰る途中、公園の近くを通過したとき強い風が吹き、僕は一旦公園の街灯の下で自転車を止めるあまりにも強い風だったので自転車から降りて帰ろうとした瞬間、強風でバランスをくずしたその時、それを誰かが僕を支えてくれた
「大丈夫ですか?」
なぜか聞き覚えのある声に僕は驚く
「君はあの時の…」
たぶん僕は声が裏返っていたのだと思う
「もう一度、会えるだなんてびっくりしました」
彼女は僕の事を覚えていてくれてるみたいで気持ちが高揚したその後すぐに風が落ち着いてきたので僕を助けてくれたと言う理由で自動販売機のジュースをおごる事にした
"本当は彼女と話したい一心の言い訳なんだけどね"
そして彼女と公園のベンチで夕陽を眺めながらいろんな話をした。
その頃には夕陽が公園内を輝かせていた。
彼女とはビックリするぐらい趣味が同じだったアニメを見ていたり、ゲームをしたりコスプレ何かもするらしい楽しく話していると急に彼女が下を向いて沈黙になった。
何か決心した顔になると彼女が
「以前、公園で会った時から私、ずっと貴方を探していました」
僕はビックリして目を丸くするしかできなかった。
僕の目をじっと見て
「次、会えたら気持ちを伝えたいって思ってました」
彼女は立ち上がり夕陽を背中に向けてこちらをまっすぐ見て
「貴方のことが好きです。ストーカーみたいなことして変な子って思われてるかもしれないけど…私はあの時、公園で会ったときから貴方の事が好きです。付き合って下さい」
僕は嬉しかった。こんなにも僕の事を思ってくれているだなんてもちろん返事は決まってる。
「こんな僕でよかったら付き合ってください」
彼女は涙を浮かべて「ふつつかものですがヨロシクお願いします」と嬉しそうに言った。
夕陽に照らされた彼女の髪は金色に輝いていた
僕と彼女の思いが結ばれた翌朝、目覚ましの音と共に目が覚めて僕が思ったのは昨日の事が夢なんじゃないかという事だった。
ふと机を見ると昨日、緊張して全然飲めなかった缶コーヒーが机に置いてあるのを見て僕は思う
「夢じゃなかったんだ」
昨日の事を思い出しながらふと時計を見ると学校の時間がせまっている
といってもいつも早い時間にセットしているから問題はないのだが無遅刻無欠席も僕の取り柄だ急いで支度すると学校に向かう
授業も終わり、友達の誘いも断って、昨日彼女と約束したあの公園で待ち合わせをする足早に公園に着くと彼女が先に待っていたらしくこちらに気づくと明るい笑顔で会釈をする僕は駆け寄り声をかける
「遅くなってごめん」
彼女は照れ臭そうに「貴方に早くに会いたくて寄り道せず、来ちゃいました。でも私もさっき来たところですよ」
お互いの気持ちがこんなにも一緒だったので僕は顔が赤くなるのを隠すために言葉をかける
「「あの、座りませんか?」」
同時に同じ事を言ってしまった。
その瞬間、お互いに緊張が溶けたのか笑い初めてしまった。昨日と同じ様にベンチに座り話をする。とても楽しい時間だった
喫茶店などがあればいいのだが何分田舎なのでそんな所はないのだが僕たちはこの場所でも十分なぐらい楽しかった
彼女の家は公園のすぐ側でこのベンチからはベランダがよく見えるらしい彼女が嬉しそうに
「あの観葉植物のあるベランダが私の家なんですよ観葉植物は私が生まれてから一緒に育ってきたんです」
そんな普通の会話だがとても幸せで充実していた。
彼女と付き合って半年が過ぎたある日、いつものように公園で話していた。
話の内容は今、僕がハマっている携帯ゲーム機だった。
以前に話して彼女が興味を持ったので今日は持参したのだ。彼女はとても楽しそうに僕の話を聞いてゲームをするのだった。
なにせ携帯ゲーム機なので画面は小さいので彼女と肩が触れ合い、顔がとても近いので彼女のシャンプーの香りが鼻をくすぐるのであった。
そんな時、僕の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。顔を上げるとクラスメイトの"気がきくのにモテないやつ"(流石に本人に言えない僕のアダ名)
彼女には申し訳ないがベンチにゲーム機を置いて立ち上がる
「おう、なにしてんのさ」
そいつは僕の後ろを見て状況が解ったらしく
「悪いな、邪魔した。明日、そのゲームどこまで進んだか教えてくれよ」
そう言って、そいつは忙しそうに自転車で過ぎて行った。
そんな幸せな日々が続き僕の卒業式が近づいてきた一つ僕には不安なことがあったそれは、僕が進学をせずに地方の公務員になるということだ。
しかもそこには寮があるので会える時間は減ってしまうのがつらかった
そして卒業式当日、前日に彼女に式が終わったら体育館の裏に来てもらうように頼んでいたのだ。
いつもは彼女が早いのだが授業のせいで僕が先に待つことになった。
それから数分後彼女がやってきた。
「遅くなってすいません」
「急に変なとこ呼び出してごめんね」
僕は希望と不安が混じりながら話を続ける僕は彼女に卒業後の話をする、それを真面目に彼女は聞いてくれた。
「会える時間はかなり少なくなるけど君とこれからも一緒にいたい」
僕のワガママかもしれないが僕の気持ちだった彼女は直ぐに返事をくれる
まるで決まっていたみたいに
「私もすぐに、貴方のところへ行きます。こんな私でよかったら待っていてください」
僕の気持ちは嬉しさで一杯になった
卒業後、僕の時間の関係上1ヶ月に一回ぐらいしか会える時間がなくなったがそれでも会っている時間は幸せだった
そんなある時に学生の時の友達と映画を見に行くことになったとき、その友人がオンラインゲームを進めてくれた。
半信半疑で始めたがとても面白く、暇があればずっとゲームをしていた
彼女とのデートの時に僕のしているゲームをすすめると少し前から始めている事を教えてもらう
もちろんそれ以外の話でも盛り上がり楽しい一日だった。
いつもは帰り際は寂しくなるのだが今回は僕の好きなゲームが一緒にできるという事が楽しみだった
早速、寮に戻って待ち合わせの時間にログインをする名前を聞いていたのですぐに見つけられた。
チャットで合言葉をいう
「「ネコミミ」」
なぜこれが合言葉になったかというと彼女のコスプレの写真を見せてもらったときに一番衝撃を受けたからである。
日に当たると美しく光る金色の髪に黄色い猫耳が違和感がなくとても驚いた
それからはとても猫耳が好きになり、付けてもらうように電話で頼んだ事もあった
"面と向かっては流石にいえないよなぁ"
彼女も意外にも了承してくれた。
「恥ずかしいのでずっとは付けれないですけど貴方に見てもらえるなら」
その時、僕は他のルームメイトにバレないように小さくガッツポーズをする
そして、そのオンラインゲームで一緒に旅をしたり、沢山の仲間ができたころゲーム内で結婚式をすることになった
多くの仲間に見守られ。結婚式を迎える
「ゲームだけじゃなくて本当に貴方と結婚したいですね」
それを聞いたメンバーたちは興奮しつつ「お互いは本当に付き合っているの?」とか「いつ結婚するんだー」や「うらやましー」など口々に喋っていた僕は「え!?」としか言えず
オロオロしてたが彼女が耳打ちチャットで
「恥ずかしいですけど嬉しいです。幸せですね」
僕はとても幸せだった
彼女も卒業して僕との会う時間も増えてきた。
彼女は進学をして大学にいくことにしたらしい
メイドカフェでバイトを始めたらしいので期待を胸に会いに行った。
働きだして1ヶ月ぐらいらしいのだがお店ではとても人気者で話しかける暇もないぐらい忙しそうだった。
僕には気が付くと時折、照れて恥ずかしそうに小さく手を振っていた。
モチロン、メイドさんは彼氏とかいるだなんて言えないのでみんなに隠れてこっそり合図をするのが楽しかった
本音をいうと他の男の人と一緒にいるのがいやだったがとても楽しそうに働いていたのでよかったと思う
"僕のワガママで困らせたくはないし、何より僕はそんなことは言えないな"
"それにしてもメイド服似合ってるなぁ…何だがうれしいなぁ"
そんな関係が続いていたころ、高校の時の友人達と飲みに行ったときであるモチロン彼らには僕が付き合っているなんていえなかった。
"絶対、面白がって盛り上がるから言えないな"
ただ、友人達が彼女との話で盛り上がって僕が彼女ができたことがないと言う話になって悔しくなって
「俺だって彼女ぐらい、いたよ」
僕はだいぶ酔っていたんだと思う。
モチロン「俺たちに紹介しろ」とか余計なことを吹き込まれそうだったので一応、過去形で言っておいた案の定、友人たちが食いついてきて
「どんな子?」や「何してた子」など詳しく言わされたそんな時、一人の友人が「キス以上な事をした?」なんて聞いてきた。
僕は一瞬で止まってしまった。何故なら唯一苦い思い出だからだだいぶ前、彼女とそう言う雰囲気になったことがあった。
ただ、始めて彼女とキスしたとき、僕は興奮してしまい体を触ろうとしてしまった。
彼女はとてもビックリして泣き出してしまったのだ少しして泣き止んだ彼女は
「ごめんなさい、貴方のことは誰よりも好きなんですけどこうゆう事は怖いんです。貴方との今の関係が変わりそうで今は…」
彼女はこうゆう事は初めてらしくとても怖いのだと言うまあ、恥ずかしいけど僕もそうゆう事は本やゲームでしか知らないのだが…
「僕の方もごめん。つい、やり過ぎてしまったと思ってる。やっぱり僕たちはゆっくり進んでいこうか」
それを聞いた彼女は「ごめんなさい。次はがんばります。あの…もう一度キスしてもらえませんか?」
その後、彼女と仲直りのキスをした。
その話を聞いた友人たちは案の定「そんなのありえねーだろ」や「絶対、お前の事好きじゃないだろ」などと口々に言っていた
酔っていたせいもあるが少し頭にきたが我慢をして、トイレに行き、こっそり我慢していた鬱憤などを吐き出した。
あまりにも帰ってくるのが遅い友人達は様子を見に来たんだがその友人たちは
「大丈夫かー吐いてんのか?」
などふざけなら言ってきたので「吐いてねーし」
僕はチョット頭にきたが彼らはプライベートの事を本気で心配もしてくれてるので許す事にした。
まあ、一応仕返しがてら帰り道でみんなに僕の必殺技、手をバッテンにして背中に食らわす「D、C!」
そんな事をして久しぶりに集まった友人たちは楽しくふざけあった。
そして、僕は仕事で昇進していき、部下もできて指導する立場になってきた、そんなある日、上司に呼び出されたのである。
「キミもよい年齢だし立場上、身を固めたらどうだね?私の親戚に年頃の娘がいるのだが今度、会ってくれないか?」
まさかのお見合いだった。
僕の直属の上司であるので、流石に学生の彼女がいますとは言えず、お見合いをすることになった。
僕はモチロン彼女に相談をした。
彼女は意外にも「貴方の立場もあるし、相手方の女性にも失礼になるから行ってきた方がいいんじゃないの?」と言ってくれた。
彼女には申し訳ないのだが仕方なく行くことにした。
お見合い当日、モチロン上司も同席しているので逃げる事もできない"流石に僕には逃げる勇気はないけどね"
お会いした相手の女性は僕より2つ年上で資産家の令嬢だった。
令嬢は固いイメージがあったのだが二人で話しているととても気さくな方で家庭的で僕ととても趣味があった。
"まさか、お手伝いさんにまじって家事をしてるなんて、相手の親が聞くとビックリして倒れるだろうね"
最初は気が乗らなかったが、とても楽しい時間を過ごした。
それが、後に大変なことになるとはこの時僕は思いもしなかった。
彼女とも順調に交際していたころ、上司に呼び出された、前回の事もあるので嫌な予感しかしないが…呼び出された内容はやはり前回、お会いした女性の話だった。
とても、素敵な女性だが僕には…相手の女性はとても僕に好印象を持っていて結婚を前提にお付き合いしたいとの事だった。
"とても嬉しい事なんだけど彼女を裏切る事は…"
「お言葉は嬉しいです。ただ、私にはお付き合いしている女性がいます。」
これ以上、相手の女性に期待を持たせるのは悪いのではないかと正直に上司に話した。
それを聞いた上司は「君の気持ちはわかった。ただ、彼女の気持ちを聞いて、キミ自信がその事を直接伝えなさい。」
その話のあと、彼女にこの事をメールで伝えようと寮に戻ると彼女からのメールがきていた。
内容はと言うと…
【明日、私もお話があるので貴方の寮の近くの公園で待ってます。急なメールでごめんなさい。】
僕は彼女と会える事に嬉しかった。モチロン今日の事も話さないといけないと思っていた
次の日、僕は仕事が休みだったが彼女と会えるのが嬉しかった。
何故ならつい、一週間前にも会ったばかりだが続けて会えるとは思ってなかったのだ
そして待ち合わせの時間の30分ぐらい前にはスタンバイをしていたのだそして彼女がきた。
小さく手を降ってこちらにやってきた
「急に遊びに来るって言ってごめんなさい」
「大丈夫だよ。僕は君に会えるだけでうれしいよ」
彼女と公園のベンチで座って話しているとそこに、あの上司がランニングに来た。
「こんなところで何をしているんだ!休みだからといってもダラダラするなよ。あと、あの女性との食事会は明日になったから準備しておけよ」そう言って走って行った。
彼女が首をかしげている
「ごめん。僕の上司なんだ。普段は誰にでも気さくに話すんだけど…」
僕は上司の妙な態度が気になった。
でも先に言われたが彼女には言わないといけないことがある
「「あの!」」
やっぱり彼女とは気が合うみたいだ。また同じ瞬間に声が重なる「そう言えば、話があるんだっけ?先にどうぞ」
「あ、すいません。」
彼女は真剣な表情で話を始める
「急な話ですけど私、貴方と一緒にいれない…」
一瞬、僕は何かの聞き間違いかと思い僕は聞き直す
「え?ごめん、もう一度お願い。」
僕は急に不安な気持ちが込み上がってきた
「私この前、友人の紹介で外国でボランティアしている女性と食事をしたの。その人と話をしていると私にも何か出来るんじゃないかと思って、その女性に私も参加したいって話しをしたの」
夢を語る彼女はとても輝いていて彼女の瞳に吸い込まれそうだった。
それを聞いた僕はとても嬉しかったのと不安が混ざっていた。
その不安が実現しないのを祈ったのだが…
「その女性の所で住み込みのアシスタントをしようと思ってるの、そうなると会うこともできなくて貴方とは一緒にいれなくなるの」
不安が当たってしまった。
僕はそんなの嫌だった「それなら僕も一緒にいく」
それを聞いた彼女は涙を浮かべながら「貴方は優しいのね。でもダメだよ…。貴方には幸せになってほしいの。だから貴方と趣味があう女性と付き合ってあげて」
僕は耳を疑った
「彼女は貴方とも性格も会うし、お手伝いさんと一緒に家事をしているから家庭的だし、あの女性なら会話の途切れない楽しくて、幸せな家庭が築けると思うの」
僕は彼女にあの女性の事は食事に行ったとしか話してないのに趣味が合うやお手伝いさんと一緒に家事をしているなんてどうして知っているのだろうか、ましてやあの食事会以来、お見合いをした女性とは連絡も取ってすらないのに
「だから、私の事は忘れてくれていいから、幸せになって。これが私からの最後のお願い…」
彼女は涙を浮かべながら笑顔で僕を真っ直ぐ見る僕は涙を手でぬぐい。
次の涙を我慢して
「もし、君が僕にお願いがあれば聞いてあげようと決心していた。だって君は僕にお願いは一切言わないんだもん」
僕はいつの間にか笑顔になっていたお互い落ち着いて少ししてから
彼女が「私、将来は外国で人助けをしたいの。私にできることなんて無いかも知れないけど、それでも誰かの役に立ちたい。それが私の夢」
「君が見つけた夢は僕が一番に応援しとかないとね」
「うん、ありがとう。貴方と過ごした時間はとても幸せだった。」
「僕も幸せだった。夢に向かって頑張って」
サヨナラは言わない。これが僕と彼女のスタート地点だ
そして数年後僕はあの時のお見合いをした女性と結婚した。
子供も授かり、家庭ができていた。
日々が続いていたある日、僕は何気なく家の廊下を見ていると黄色い猫が部屋を横切った。
僕の家は妻がアレルギーなので猫は飼っていないのに…
それと入れ換えに妻と子供が帰ってきた。
僕は気のせいかと思い、気にしないことにした
「おかえり、遠足はたのしかったかい?」
子供は楽しかったのだろう嬉しそうにうなずいた。
そして妻が「ポストに変なハガキが入ってましたよ。」
そう言うと妻が手紙を僕に向けて何かを言っている。
「◆◆手紙が◆◆んです、◆◆も◆◆◆も◆◆も書か◆◆◆◆、◆◆だけ貼っている◆◆なんです」
何を言ってるのか聞き取れなかったが。目の前のハガキを見た瞬間、涙が出てきた。
それを見た妻はビックリしていたのだが僕はその手紙を手に取り、慌てて出掛けた。
行き先は決まっている
僕は家を飛び出した電車に乗り継ぎ、ようやく目的地に到着する
夕日が強く、外は一面オレンジの光に包まれていた駅を出て直ぐに、光り方に走っていく。
外に出て、光に包まれた瞬間、僕は体が軽くなったような気がした。
"やっと彼女に会える"
僕はそう思い、全速力で公園を目指すそして、ベンチに到着する彼女は空を見上げて座っている。
僕は息を切らせながらたぶん大声で言っていたと思う、彼女との合言葉を
「ネコミミ!」
僕は幸せ者だと思う僕に気がついた彼女が立ち上がり走ってきて
「貴方の事を忘れようとしたけれど、貴方が世界で一番好きなの」
僕は涙を浮かべながら
「僕も君の事を忘れることなんて出来なかった。もう、離れたくない」
僕の傍らで彼女がこう呟く
「ようやく貴方と一緒にいられる」
僕は彼女の肩を抱き
「君とずっと一緒にいたかった。もっと早く、僕から会いに行けばよかったのにね」
彼女が涙を浮かべながら僕に抱きついている僕と彼女はお互いを見つめながら思いを口にする
「「これからはずっと一緒だよ」」
あなたはこの物語の彼と彼女を幸せに出来ましたか?
この物語の真実は彼と彼女を必ず不幸にします。
どうか真実を暴かないで2人を祝福してあげてください。