第16章 仕事仕事の毎日
毎日、楽しみに読んでくださり有り難うございます。時代をさかのぼる作業がこんなに大変だと思い知らされた作品でしたよろしくお願いします。作者。
美緒のお母さんの件から2日後、龍二は仕事で美緒と会った。「龍二、初恋は空気の中にだいぶ上手くなったよ。後で聴いてくれる?後、お母さんがごめんって謝っていた。私からも謝るすいませんでした。忘れてね。」美緒は龍二に頭を下げてニコリ笑った。「うん。わざわざすいません。俺もお母さんに恥かかせてしまって申し訳ない。お母さんにまた遊びに行かせて下さいと言っておいてね。後、水に流してくださいと。」龍二も美緒の目を見てニコリ笑った。「明日、歌、聴かせて、美緒の家行くから、お母さんにも会いたいし。お土産買っていくから。」龍二は美緒の顔を見て微笑んだ。そして、重盛マネージャーを呼んだ。「重盛さん。手が空いたらお使い頼まれてくれないかな?東京駅で東京バナナ買って来てほしいんだ。一番デカいやつ。5000円で足りるかな?」龍二は重盛に5000円を渡した。「皆さん、会議室へお願いします。」重盛が皆に声をかけた。練習場で各自それぞれ、楽器を弾いていた。一斉に手をとめて会議室に向かって練習場を後にした。会議室へ行くと社長とプロデューサーが座って待っていた。ホワイトボードに議題が書いてあった。東京郵便貯金ホールでコンサート。前回と同じ会場だった。座席は1582。今では、メルパルクホールと言う。新アルバムの作成。2つの議題であった。龍二は流石にアルバムの曲を書いてくれとは言わないだろうと考えていた。過去に書いた曲でいいなら間に合わせには数的にはあった。後は玲奈がどれくらいストックしているかだった。龍二は10曲のストックを持っていた。新曲もある。初期の作品はビリージョエルやクィーンにインスパイアされた曲が多かった。今とは作品がまったく違うものになっていた為、社長に相談するしかなかった。後は美優や翔平や他のメンバーが作った作品をエントリーさせないといけないと考えていた所に社長から話があった。「これより、会議を始めます。議題はこちらになります。」吉野マネージャーが会議の音頭をとった。まず最初に社長が口を開いた。「セブンカラーズの皆、ご苦労さまです。忙しいと思うが今が勝負時じゃ!これから年末にかけて、この案件をスケジュールに入れる。まず、11月にアルバムをリリースしたい。遠藤君用意出来るか?駄目ならカバーアルバムでも、君達の好きな洋楽、許可が取りやすいからな。日本人アーティストの物は面倒くさい。」社長は皆の顔を見た。「社長、曲はありますが作風が変わっちゃってます。それでいいなら。是非使って下さい。後メンバーの中に曲を持っている者に提供してもらうという手もあります。」龍二は社長に提案した。「遠藤君。君の作った曲近い内、聴かせてくれたまえ!他のメンバーで曲を持っている者も同様だ。」社長は皆の顔を見て言った。「わかりました。」全員が返事を返した。「はい、よろしく!アルバムに関してはこれくらいにする。必ず期限は守ってくれよ。次はコンサートだ!前回やった場所だからわかるよな!港区芝公園の東京郵便貯金ホールだ!新たなファンがいるから大丈夫だろう?キャパ12370席だ。12月中旬を予定している。12月14日だ!もう決まっている。」社長は皆の顔を見てニヤリと笑った。「年内は、紅白、レコード大賞で終わりかな?後、遠藤君、テレビ朝日のスポーツバラエティの仕事が来ているわよ。草刈さんとゴルフ。斎藤翔平君もバーターだけど渋谷プロとゴルフ、松村裕太君も金子プロとゴルフ、一緒の番組ね。たぶん、ゴルフクラブはあちらで用意してくれるはずよ。12月になったら練習場通いなさい。その間にテレビ収録、雑誌取材がちょこちょこ入っているわ。池田玲奈さんと西野美優さん一ノ瀬瑠奈さん、篠原恵子さんは冬物のファションショー」吉野マネージャーが簡単なスケジュールを発表した。龍二はこの時、ツアー終了後の美波に会いたいと考えるていた。美波は、ソニー日本女子オープンを勝って、JLPGAメジャーチャンピオンシップも勝って今季9勝とし賞金総額約4600万円を手にしていた。2年連続の賞金女王になった。
第3章で初コンサート会場が文化村オーチャードになっておりましたが文化村オーチャードは1989年にならないと開館しません。東京郵便貯金ホールに変更いたしました。女子プロゴルフの1983年の賞金女王は台湾の涂阿玉選手で賞金は約4600万でした。作者。




