第13章 龍二叱られる
土浦でのコンサートが終わった次の日、セブンカラーズのメンバーは吉野マネージャーからの電話で事務所に10時集合をかけられた。社長から話があると言う事だけだった。事務所に着くと全員社長室に呼ばれた。ノックして全員社長室に入ると社長の机の前に吉野マネージャーと重盛マネージャーが立って社長から何か言われていた。龍二が一人だけ社長に呼ばれた。「遠藤君、プロゴルファーの草刈美波ブロと付き合っているねかね。私は玲奈君と付き合っているとばかり思っていた。メンバー同士の恋愛なら口はださんが、プロゴルファーはまずいな？JLPGAから苦情の電話が入った。週刊誌に出るからと草刈プロ今季賞金女王を2年連続で取れそうなので週刊誌ネタはあまりよろしくないとの事なんだよ。付き合っているのかな！もしそれならそれで良いだよ。こっちも宣伝になるから！」社長は龍二の目を見て微笑んだ。「まだ、付き合っていません。好きなのは確かです。この間メンバー達と草刈プロで飲んだのを撮られたかな？」龍二は社長の目を見つめた。「君たちも大事な次期だから軽はずみな行動は控えてくれよ。この件は一旦俺に任せてくれ！1回揉み消すから。もう、草刈プロにはツアー中は会わないでくれないか？」社長は龍二の目を見つめた。「わかりました。宜しくお願いします。」龍二は社長の目を見つめて頭を大きく下げた。「他のメンバーも気をつけてくれよ。皆大事な次期なんだから。頼んだ！」社長はメンバーの顔を一人一人見て微笑んだ。龍二は恋愛の事で社長から言われるなんて想像もしていなかったし、まだ、キスすらしてないのに冗談かと心の中で思った。「この件はここまで会議室へ移動してくれ！昨日の売り上げと報告アンケート結果を報告する。」社長はメンバーの顔を見て微笑んだ。全員は会議室へ移動して自由に椅子に座った。重盛マネージャーが段ボールの箱を持って来た。吉野マネージャーがA4のファイルを持って会議室に入って来た。社長、や役員、プロデューサーが後から入って来た。吉野マネージャーがファイルを手にとり昨日の売り上げを発表した。来客一階から三階まで満員1019人平均7400円として750万円。ビデオ売り上げ1100本1本12000円で132万円。写真集2000冊で1冊3000円でCDアルバムが1000枚、2800円、君への贈り物が1000円で1000枚で380万円、合計2047万円でした。「ぼちぼちだな！土浦市民会館キャパが少ない。もっと行けたはずだ。近いうちまたやるか！ノバホール？東京の方がいいかな？」社長は全員の顔を見て笑った。「次の曲が200万枚いったら印税のアップ考えてやるから。2%にする。約束するから皆も恋愛は程々にお願いする。瑠奈は龍二と別れてメンバー脱退なんて考えるなよ。」社長は玲奈の顔を見て優しく微笑んだ。「社長、それはありません。安心して下さい。」玲奈は社長の顔を見て優しく微笑んだ。続いて重盛マネージャーがアンケートを読み上げた。誰推しか！1番は玲奈、2番は龍二、3番は翔平、美優、恵子、瑠奈、裕太の順番であった。何処から来たか？つくば市が700人、土浦市が200人、水海道市、阿見町、牛久市、取手市、美浦村、石岡市、千代田村、茎崎町、伊奈町の順であった。近隣から来てくれた。
つくば市が誕生したのは1987年11月で桜村、谷田部町、大穂町、富里町の4町で合併しのちに筑波町、茎崎町が合併して今に至る。現在は日本で人口の増加率が一番の都市で、筑波大学やJAXA、つくばエクスプレスが有名である。パンやラーメンの街としても有名である。
