おすすめ9
王立ヴァルグラン大図書館にようこそ
月、土の朝にひっそり投稿です。挿絵の再投稿や、#鉄塊の国の妄想ストーリーを載せます。少ないですが、本編を待つ間のおつまみにお使い下さい。
基本的には毎回おすすめをご覧いただけるように用意いたしますので、お楽しみいただければ幸いです。
おすすめ担当司書アリス
「今回はヴァルグランの風俗です。エッチい方じゃないです。私はさっきまで勘違いしてました………
本日は、ヴァルグランという国の文化についての資料をご用意いたしました。
ヴァルグランの娯楽は一般的に劇団が公演する演劇が盛んである。
この国では他人を著しく貶めるような表現ではなければ、基本的にどの様な表現をしても公的に非難されることが無いように守られている。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
この言葉は法とは別で、ヴァルグランに住まう者は言葉を覚えると同時に教えられている。
国とは、建物や物で構成されるのではなく根幹は人であるということ。人には優しくするもの、争いは敵をつくるだけであるという教えで、この言葉が国の中心にあるので表現の自由にも他者へのやさしさがあるお国柄である。
演目の中でも一番ポピュラーなのはヴァルグラン建国の伝承『鉄塊の国興し』
冒頭の鉄塊の祈りと呼ばれるシーンは、初めからクライマックスだぜ!と皆の心を鷲掴みする名シーンで、各劇団一番力を入れて個性を出している。
劇団『鋼鉄の翼』の公演は現在のヴァルグランで一番の声が上がっている。
祈りの聖女役の『ハンナ』のきっぷのいい演技が好印象で男女ともに人気急上昇中である。
劇団による違いは大道具の違いが顕著であることが多い。
劇団『空を仰ぐ』はその名に恥じること無い、見上げるほどの鉄塊の剣がトレードマークで、その大きさは一見の価値がある。
『鋼鉄の翼』の好敵手と皆が納得の劇団 『鋼の魂』は、全体的にしっとりと緩やかな作風で、きっぷのいいハンナと対象的に主演の『フィリア』は弱々しさが保護欲をかきたてられると男性人気が強い。
ヴァルグランでは、人々が仕事と趣味に励むべきという、建国の神の言葉を胸に平和な日常を過ごしている。
神々の庇護のもとに。
ヴァルグランはホワイト王国を目指しております。
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