オススメ12
王立ヴァルグラン大図書館にようこそ
不定期にひっそり投稿です。挿絵の再投稿や、#鉄塊の国の妄想ストーリーを載せます。少ないですが、本編を待つ間のおつまみにお使い下さい。
おすすめ担当司書アリス
「お久しぶりです。今日はイーリスちゃんが、魔力と体力、魂について教えてくれるよ」
久しぶりのヴァルグラン大図書館はどう?。新章に向けて、思い切り知識サポートしちゃうぞ、スマイル♥スマイル♥
魔力と体力と魂についてなんだけど、ヴァルグランのある世界においてこの3つが生き物を動かしているんだ。
魔力は、魔術のガソリン。魔力回路に注いで魔術にします。魔術というのがいわゆる魔法なんて言われる火を放ったり、身体を強化する現象。
大概の現象は、魔力回路に魔力が流れるから起こります。ヴァルグランの道具の原理は全部これなんだ。
ちなみに、火事場のクソ力とか気合だ!なんてのも、理由をつけちゃうと本能で魔力回路を組んでそこに魔力を流して起こる現象。まぁこの辺は私が魔導錬金師だから突き詰めたけど、普通は意識しなくていい。普通に行っている体の仕組みと思ってもらって構わない。
さて、魔力は何処にあるか。内包魔力と外部魔力という言葉で説明します。
外部魔力は簡単に言うと、フヨフヨその辺に漂ってる魔力や他人の魔力の事を指し、これは自分の魔力回路には通せません。
対して内包魔力。これは、魂の周りにためてある個人の魔力。これは自分の魔力回路に通して魔術行使に使えるんだ。
内包魔力は個人の魂や体力精神の成熟によって量が違う。
例で言うと。普通の成人男性の平均が20位で1年毎に1から2上がっていくと考えてね。
魔術師として訓練をすると200位までは上がっていき、その後ゆっくり成長。大体500位が人間の限界だね。
個人差あるし、私の数値化もそれくらいかもって捉えて欲しい。
で、その感覚で色々な例を出すと。
魔獣 200位
竜 300位
竜鬼人 1000位
龍鬼神 2000位
シュタルク(推定) 50,000位
今回の魔力陣の規模などを総合するとこれくらいかなって感じ。
ヴァルグラン兵 100位
ヴァルグラン魔術師 250位
私 600位
シーラ様 1,000位
ロンちゃん 5,000位
ヘルガ姉様 40,000位
マリア様 100,000位
こんな感じ。
これが、内容量の限界値。魔力は使うと無くなります。回復するには魂が外部魔力を吸い込んで内包魔力に変換して回復するの。
だから、魔力含有が多い場所のほうが回復は早まります。
魔力欠乏症という現象があるけど、実は魔力が無くなるだけなら怖い事はないんだ。魔術が行使できないだけ。
怖いのは魔力回路と魔術の特性なんだ。
魔力回路は一度魔力を通したら魔術発動まで魔力を吸い続ける。足りない時は次から説明する体力と魂を吸うんだ。魔力欠乏症とはそのダメージを指す言葉なんだ。
体力とは血とか筋肉とか脂肪私たちが。ご飯を食べて生み出したエネルギー。魔力欠乏症で顔が青ざめたりするのは血を奪われるから。
でその先が魂の損傷。魂は直接攻撃されると反撃で物凄いエネルギーを放つ特性がある。国興しの神様は「魂の輝き」って呼んでたらしい。
魔力回路はその現象のエネルギーまで狙うんだ。
強いエネルギーは体内で暴れて身体を破壊する。ロンちゃんとかヘルガ姉様が血を吐いたのは体内がズタズタにされていることを示してる。
魂は攻撃の度合いにもよるけどそうそう簡単には砕けない。これは、生き物の根幹部分で基本的にこの世界の中で自然に魂は増えたりしないらしい。あらかじめ数が決まっているんだって。
魂は、世界で肉を持って生き物になるんだ。生まれたり、召喚されたり、作られたり、発生したりする。
生き物が死ぬと魂は肉に記憶を置き去りにして、また肉を宿す旅に出る。私たちがお墓や遺体を大切にするのは記憶、生きた証はそこに残されているからなんだ。人間の魂は人間。獣は獣、魔物は魔物に戻る。例外もあるらしいけどね。
魂の強さなんだけど、これは私の推測もあるから確かではないけど、獣や魔物、亜人は魔力や力が強いためなのか魂は脆いんだ。
その為、本能的に「魂の輝き」を引き起こす魔力欠乏症を恐れ、そのような無茶はしない。
逆に人間の魂は、強くて「魂の輝き」で弱さや魔力不足を補って、ここまで強くなったって、国興しの神様は伝えてる。
ここから先は、私の知的好奇心なんだけどヘルガ姉様は、魔物由来のはずだから本能で「魂の輝き」を使わないようにするはずなんだけど……
本能を凌駕する何かがあるのかな?でも、そんなの続けたら……………姉さまー!
イーリスは走り去った。
ヘルガの魂は………
鉄塊の国ではおなじみになりつつあるシーンの解説です。
いかがでしょうか?ヘルガはどうなるんでしょう?
来週から3章です。始めからクライマックスです。
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