断章:古びた童話。
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神々は何時でも順序に従う。
弱者は強者の奴隷であり、やがて朽ちて果てる。
泥を舐めることに飽きた神はやがて堕ちて―――そうして生き物を創る。
この物語ありふれた創世神話で、二人の少女の悩みで、決してありふれない彼らの創る未来の物語だ。
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―――なぁ、ラファエル
―――何?
―――(夜空を見つめながら)私達はどうしたって駄目なんだな
―――(同じく夜空を見つめながら)なんでそう思うの?私達が弱いから?死ぬから?それとも生きられないから?
―――全部さ。全部。全部全部全部、、、私達を否定する
―――そうかしら?
―――そうだ。だから殺されるんだろ?
―――ねぇ、マステマ。考え方を変えましょう?
―――、、、どういうことだよ
―――私は貴方を否定した?貴方は私を否定した?していないでしょう?きっとそれだけで充分よ
―――(星空をもう一度見つめる)
―――私達ならきっと、、、
―――それ以上は言わなくていい
―――、、、
―――来世で君と会えることを願っておくよ、ラファエル
―――そうね。例え私達を測る数字がそれを否定しても―――きっと会えるわ
―――あぁ
そうして夜は明け、彼女達は死んだ。