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Silver Bread42  作者: カラプス
学園、又は楽園
5/7

学園もしくは戦場

躊躇わずに教室に入り、黒板に名前を書き入れる。


「あー、、、どうも、今日から君達の担任を務めさせてもらうエルだ。宜しく」


教室は静まり返っていた。

自主的に静か、と言うよりは何かに強迫されたように静かだった。

序に人数も5人で、それも教室の静かさに拍車をかけていた。


「あーっと、、、そこの君」

「私ですか?」


真ん中に座っていた女子生徒に声をかけた。


「そうだ―――なんでこんなに静かなんだ?」

「、、、先生はご存知ないかもしれませんが、この自治区には長い事貴族がいなかったんです―――先生はこの自治区唯一の貴族です」

「、、、そうか」


畜生、重要なところを隠されていた。


「それで、、、先生、今日の授業は―――」

「あー、、、一先ず校庭で授業をしたいんだが―――君、案内頼めるか?」

「了解しました!」



✧✧✧✧✧



生徒達に案内されながら校庭に出ると、冷え切った空気が肌を刺した。


「あーっと、、、そこの君、名前は?」


先程声をかけた生徒に再び声をかけた。

すると少女は驚いたように肩を震わせながら、自己紹介を始める。


「エトワールです」

「それじゃあエトワール、、、あそこの的を適当な魔法で打ち抜いてみろ」


校庭には魔法専門大学らしく、訓練標的が設置されていた。


「あれを、、、わかりました———【我、火の主也———夏炉】」


放たれた魔術はゆったりと飛んでいき、、、10メートル程の場所で消失した。

訓練標的までの距離は凡そ20メートルある為、半分程までしか魔術が飛ばなかったことになる。


「、、、本気でやったか?」

「すみません、、、」

「いや別に、、、責めてはいないんだが、、、」


項垂れてしまった。


「あーっと、、、今の魔法はどうやって使った?」

「え、、、それは———魔力波を、空気中に流して、、、」

「他の生徒も同じ意見か?」


返答を促すように目線をやると、ほとんどの生徒が首を縦に振る。


「そこの君、、、フードをかぶってるそこの君、、、名前は?」

「私はシルヴィア。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()———ほら、名乗れと言われたから名乗った。次は何をすればいい?」

「、、、はぁ、、、」



サプライズが多すぎるぞ、ルドガーさん。

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