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入国

※この小説はフィクションです

実際の人物団体とは関係ありません


「はぁ…はぁ…なんで、やめてくれよ!」

「この国は〇〇がないからだ」

-2週間前-

 自分の名前は、智樹ともき一貴かずたか、日本に住んでいる普通の大学生なんだけど来週から海外に留学しに行く、実際自分は頭も悪いし、留学なんて考えたこともなかったんだけど、ある日、母さんが一枚のチラシを僕に見せてくれて…


母「これ見てよ、-留学キャンペーン-、っていうチラシがポストに入ってたの、かず…あなたもお兄ちゃんみたいに海外に留学に行ってみたら?」


 そう、自分にはお兄ちゃんがいて、歳は3つ離れてて自分より断然頭がいい大学に通ってる。

 そんなお兄ちゃんは2ヶ月前に海外に留学に行った、行き先は「南の国」、場所はよく分かんなかったけど、ここら辺では有名な留学先らしい。


 そして、今回母さんが見つけたチラシの留学先も「南の国」が行き先らしい、しかも料金がすごい安くて「12000円」で2ヶ月も留学できるんだって。


 せっかくの機会だし学べることもあるかもって思って、大学の友達の山岸やまぎし佐花さばなを連れて一緒に留学に行かないかって誘ってみた。


一「なぁ、昨日母さんがこのチラシ見せてきたんだけど、お前ら興味ない?」

山「おっ!このチラシなら昨日俺んちにもきてたぞ」

佐「僕もこれ昨日ポストに入ってたな、よくはみてなかったけど」

一「まじ?じゃあさ、突然で悪いんだけど、一緒に行ってみない?バカンス感覚でさぁ」

佐「んー、誘いは嬉しいけど僕はいいかなぁ、両親にあんまり遠出はするなっていわれてるから」

山「俺は全然いける、最近海外に興味持ってたし、親に連絡して確認するわ」

一「了解、ありがたい、佐花も付き合ってくれてすまんな」

佐「いいよいいよ、まぁとりあえずそっちに行っても、連絡は頂戴よー」

一「分かってるよ、じゃあ山岸、1週間後の午後3時に飛行機が来るから準備と手続きよろしく」

山「りょーかい」


 そんな感じでトントン拍子に事は進んでいったんだけど…実際その「南の国」っていう所が気になって調べてみた、ネット検索で調べてみたけど「南の国」の具体的な場所はヒットしなかった、ただ留学応援サイトみたいなところには、-空からの眩しい太陽の光、冷たくて気持ちがいい海-そんな感じの説明があった。

-1週間後-

 そうこうしてる内に留学の日当日、自分は山岸を待ちつつ、観光ガイドブックみたいなものを見ていた、その中に一つ奇妙な項目があるのを見つけた。


そこにはこう書かれている

【こ〇国には〇〇が存在〇ない】

そこの項目だけなぜか黒く塗りつぶされていた、そこ以外は他とあたりさわりのない、内容なのだがそこだけは頑張って読んでも、-この国には〇〇が存在しない-までしか読めない、自分は「何が存在しないんだ?」みたいなことを考えてたけど、ちょうどその時山岸が来た。


山「よぉー、遅れてすまん、飛行機来る前になんか弁当でも食べるか?」

一「まったく、しょうがねーなー」


 そんな会話をしながら、ガイドブックのことはとっくに忘れて、弁当を食べ飛行機の到着を待った。

 そして飛行機が到着した後、ガラス越しに見えるその飛行機の異変に気がついた。


山「あの飛行機周りのやつとなんか違くねーか?」

一「うん…なんか古いっていうか時代にあってないっていうか」


 その飛行機の尾翼は茶色く錆びているような感じで全体的に暗い色、通常飛行機は白色で太陽光を反射しやすく作るはず、だがその飛行機に限ってはその反対、暗く太陽光を反射しにくい色をしていた。


山「まぁ気にしてもしょうがねぇし、乗るぞ」


 気にする時間もないのでさっさと飛行機に乗り込んだ、その外観からは想像できなかったが中は綺麗で観光客も何人かいた。

 ただしその客全員ただの観光客ではなく、スーツを着ていてまるで重役のような見た目だ、ただ皆、暗い顔で飛行機の離陸を待っている。

 自分は気味が悪いと思ったがイヤホンをつけスマホで音楽を流して黙って待機、山岸も同様にスマホでゲームをしている。


一(まぁ、考えすぎかみんな疲れてるんだろう)


 その後数分もしない内に機内アナウンスが流れた、

「〇〇航空〇〇をご利用い〇だき、誠にあ〇〇とうござい〇す」

 その時自分は、イヤホンをして音楽を聴いていたのでそのせいで途切れ途切れに聞こえているんだなと思っていた、だがイヤホンを外してもなぜか、一部ノイズのようなもので聞こえない部分がある、そして次にこうアナウンスがあった…


「行き先は、南〇国、〇〇〇〇です」

「こ〇は、たくさんの〇然と調和が取〇た国で…」


一「え?なんて言ってるんだ?」

一「おい、今の聞こえたか?」

山「え?すまんゲームに夢中で聞いてなかったわ、なんか言ってたか?」

一「いやいや、ここのアナウンス、ノイズが混じってて聞こえづらくてよ」

山「別にアナウンスなんて気にしなくてええやろ」

一「いやまぁ、一応行き先ぐらいは聞きたかったんだけど、そこだけ聞こえなかったんだよな」

山「いいよいいよ、着いたら、ホームステイの人たちに聞けばいいから」

一「まぁそれもそうだけど…」


 お兄ちゃんはこんな飛行機に乗って留学したのかな、なんて考えてふと最近お兄ちゃんと連絡が取れてないことにも気がついた、この飛行機に乗ってから変な嫌気があり、忘れるように思いながらまた、音楽を聴いた。


 飛行機が飛び立ってみるとさっきまでの嫌な感じはしなくなっていて、実際「南の国」が楽しみになっていた。


 フライト時間は約7時間くらい、場所に関しては具体的なことは分からないけどオーストラリアの少し下らへんにあるらしい、ここに国があることは初めて知った。


 大体、離陸から2時間くらい経って、眠くなってきた今にも寝落ちしそうな時こんなアナウンスがあった。


「##*%°…かった#%…めだ*#」


 ほとんどノイズ混じりでなんで言っているのか聞こえなかった、眠気もあって気にせず寝落ちしてしまった。今思えばこのアナウンスは〇〇だったかもしれない。


山「……きろ」

山「…きろ!」

山「おい、起きろ!一貴」

一「んぁ?着いたか?」

山「すげぇぞ、外見てみろ!」

───────────────────────

第一話 入国 完











初の小説投稿ということで緊張してます。実際面白いとか面白くないとかまだよく分からないので、是非読んでくれた方のご感想お待ちしてます!

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