2話 続*葵と神様
「さて、説明は以上じゃが理解出来たかの?理解できたならタブレット画面右下の"確認"を押して、条件設定に移るとしようの。自由に入力して構わん。創造神たる儂に出来ん事などほとんどないらのぉ」
喋りすぎて喉が渇いたのか、お茶をゴクゴク。
おかわりもゴクゴク。ゴフォッ!ケホケホッ!
勢いよく飲みすぎて最後咽せてたら。
突っ込みたい部分はあるけど、"確認"を押す前にあれだけは聞かねば。
「ボールになってた魂は大丈夫なんですか?」
そこ?って思われるかもだけど気になるんだもん。
「心配せんでも良い。あの魂は生前ちょっとした罪を繰り返し犯しておった反省せずにおったからの、修復したのち罰を与えておったのじゃ」
ほっほっほっ!なんて髭を撫でながらのほほんとした返事返って来た。
罰ってそんな感じなの?地獄の業火でとかそんなの想像してたんだけど、なんか軽くない!?
「勿論、重い罪を犯した者にはそれ相応の罰が必要じゃからそのような魂には別の罰が待っておる。あれは比較的軽い罪の者だったからああなっただけじゃ」
あ、そうなのね。
納得できるような出来ないような…
うーん。
「ほれほれっ!質問がそれだけなら早う次の条件設定の入力に移らんか」
創造神様から身振り手振り付きで催促されたってのと唸っててもしょうがないかって気持ちで"確認"を押したら
【条件設定】って4つの項目がある画面が出てきた。
普段から大好きだった有名魔法小説シリーズや読みはまった携帯小説の影響であったらいいなとか妄想してたから遠慮せず書き込む。
遠慮して後悔したくないし、自由に決めていいって言ってたし。
それじゃあ〜
1、転生か転移か
=転移
これは文明が遅れてるって話だから良くある設定の塩味しかないとか、食べれるものを捨ててるとか、あれがあったら楽なのにとか私の少ない知識の中で活かせるものがあるかも知れないから。転生にして記憶がある保証もないし。
2、名前・外見・年齢*転生の場合は設定出来ません。
名前=アオイ
外見=髪はシルバーブランドのロング、瞳はヘーゼルグリーン、身長は165センチ、目鼻立ちがしっかりしてて綺麗と可愛いが6:4になる様に、体型は綺麗に服が着られる様に。
年齢=20歳
名前は両親が付けてくれた思い入れのある名前の方が呼ばれたとき反応もしやすいし、忘れたくない。苗字は貴族だけで一般人だから付けれなかった。
外見も年齢も変えるか変えないか迷ったけど、新しい自分に生まれ変わるって気持ちと新たなステップみたいなのが20歳だと思ったから。
名前変えないのに外見変えんのかって?コンプレックスもあるんだから自信の持てる外見になりたいんだよ!化粧品がどこまで持てるかも変わらないんだからすっぴん勝負できる様にするに決まってる。いいじゃん。
3、魔法スキル*適正スキルは選べません。
=鑑定、アイテムボックス∞
鑑定もアイテムボックスは色んな小説の中で重宝してた!
∞なのは小さいよりは大きい!で欲張りに!!
固有スキル=大型ショッピングモール
最初はスーパーからでレベルが10上がるごとにテナントが解放される様に。
塩しか安くで手に入る調味料ありませんとか無理。絶対!
んで、ショッピングモールならテナントが開放できれば地球の洋服も買えるでしょう?昔がどんなのだったか知らんけど下着が着方わからないとか一着の服を毎日着ますってのも私には無理だわ。最悪その商品で金儲け出来る!
4、その他の条件*3つまで書き込み可
=魔法のトランク
外観は白を基調にしたアンティーク風で、書類サイズと旅行トランクサイズにスイッチ1つで変更出来る機能と、中に入ってる時外敵や知らない人から守る結界付き。
トランクを開けたら中入るための階段があって蔵型書庫付き日本家屋に繋がってて、建物の外は日本庭園。
四季を感じれて、ゴミ処理機能とお掃除機能付き。
書庫には食材の下処理方法とかが書いてある物と、私が持ってたレシピ本を必須で。
一応頑張るつもりだけど、お掃除機能あった方が絶対いいと思う。魔物のいる様な場所を下手したら徒歩で移動しなきゃとかありそうだし、野宿は出来るだけしたくないからセキュリティバッチリのこのトランクは要る。
映画で見てずっと欲しかったの。こんな機会ないと手に出来ないじゃない。
=現地で使える当座のお金。
出来れば2~3ヶ月は余裕で暮らせるお金が欲しい。
何にを始めるにもお金が要るし、すぐに仕事が見つかればいいけどそうじゃないと転移してすぐ餓死する。
=出来るだけ平和で優しい人が多い場所に転移。
目を開けたら魔物の巣窟とか、戦争中もしくは起きそうで危ないとかはナシ!怖いわ!
以上こんな感じでどうでしょうかね。
もしかしたら後からこうすれば良かったって思うかもしれないけど、今の私が考えられる条件なんだからきっと大丈夫でしょう。
創造神様にタブレットを返すと、
「よしよし。これで後はお主を送るだけじゃな」
って言いながらタブレットを操作して立ち上がったので
私も一緒に立ち上がった。