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1話 葵と神様



ふわふわとした浮遊感と暖かいような今まで感じたことが無いなんとも不思議な感覚に目が覚めた。

起き上がって座り込んだまま見渡してみる。

周りは真っ白で、床も壁も何も無い。

だだっ広い空間が広がってるだけ。


ふと自分が事故に遭った事を思い出して、慌てて自分を見ても傷はどこにもないし血の跡さえない。

だから痛みもない。

「いや此処どこよ、、?事故に遭った瞬間死んだと思ってたんだけど、あってるよね?違うの??」

って1人ぶつぶつ言いながら悶々としてたら

「起きたようだの。」って

急に後ろから声かけられてびっくりしたぁー。

さっきまで誰も居なかったじゃん!!!


振り返ったら長くて白い髪の毛と髭を蓄え、これまた白くて長いローブを着たお爺ちゃんが立ってた。

あ、世界的に有名な某魔法小説(映画にもなった)に出てくる校長先生っぽい。

…………じゃなくて

「誰ですか??」


「ふむ。儂は誰じゃと思うぅ〜?」

ニヤニヤしながら言われてイラッとして

無言を貫いてたらそのまま続けて

「儂は創造神リオルと呼ばれる存在じゃ。あらゆる世界、生き物、文化を創造し、そして行く末を見守っておる」

ムフーッて髭ナデナデしながらドヤ顔決められた。

すごい事言われてるのに頭に全然入って来ない。

マジでその顔腹立ってくるからヤメレ。


見た目はぽいけど言動に尊さが感じられん!

嘘くさいなーって思いながら喋ったからか

「創造神様が私に何のご用が?天国地獄どちらに行くかは閻魔様が決めるとおもってたんですけど」

ってイラッと感と信じてない感じが思いっきり声にも顔にも出ちゃった。あはは。

「うん?信じておらんなお主。儂、本当に創造神なんじゃぞ!」

って今度はあざとさを出した膨れっ面で言われたけど、まったく可愛くない!


「まぁ、これからするお主の今後の話で信じるしかなくなるじゃろ。どれ、茶は緑茶で良いかの?最近の儂のお気に入りでのぉ〜」

なんて言いながら右手を一振り。

何にもなかった場所にちゃぶ台と座布団お茶が出て来てそこに座るように指差しながら、また右手を一振り。

次の瞬間にはタブレットが右手に握られてた。

いきなりの魔法?にちょっとついてけてない。


「この端末を見ながら説明するぞ。」

と混乱しかけてる私放置で話し始めた。


1、私は事故で重傷は負っても死なずに魂を少し癒してから戻す予定だったのだが、創造神様のミスで魂を戻せなくなった。

身体は生きてるけど別の魂が入っちゃってる。

2、ミスが起きたのは創造神様が眷属たちと野球で遊んでたから。その時ボール代わりにしてたのが私の身体に入っちゃった魂で、事故って一時的に私が身体から離れた瞬間綺麗にホールイン。

3、本来同じ世界で輪廻転生させるところを、一度身体に入った魂は生死を彷徨わないと離せないためどうにも出来ない。仕方がないので私をボールにしてた魂がいた世界に送る事にした。

4、送る世界は地球よりも文明は遅れているが、魔法が発達していたり魔物などが居る。

5、創造神様が遊んでたせいなので、最大限私の希望に沿った形で送るし、しっかり見守る。

(転生か転移かと年齢や外見なども決めてよし)

6、魔法に関しては適正魔法と固有スキルがある。

(固有スキルを自由に決めていい)

7、眷属にフェンリルがいるので、その子を護衛として付ける。(送られる世界で伝説を残してる魔獣と同じ一族)


以上だ。


自分語りで言ったけど子供の頃罰当たりな事してた。

此処数年の苦労はそのせいかなって頑張って耐えて、何もない時でも神社に立ち寄ってお参りしたりしてたのに!

日に日に悪くなる状況に何でかなって本気で悩んでたはずなのに……。

私の信仰心返してって思ったの悪くないよね???

ミスが起きた理由アホすぎん?

ボールにされてた魂大丈夫なん??




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