1/1
オープニング
ざあっ…
ざあっ…
まだ太陽が昇る前の時間、規則的に響くこの音
「ふぅ…こんなのロボットにやらせれば簡単なのにのぅ」
箒を動かす手を止め一息をつきながらの小さな愚痴
その愚痴は清涼な朝の空気に吸い込まれていく
その愚痴をぼーっと聞いているとこちらに気づいたのか初老の男が話かけてきた
「そこにいる青年、早起きで何より。ん?不思議そうな顔をしておるのう、どうしたんだ?」
男の話に興味があった僕は、さっきの話を詳しく聞かせろとせがむ
今は3000年、ロボットはロストテクノロジーと呼ばれ、伝説上の話として聴かされているためだ。
「ほぅ、何故ロボットと言う技術が失われてしまったのか知りたいのか、良かろう話してやろうぞ。」
そういいながら男は近くにあったベンチによく聞く掛け声と共に腰をかける
つられて、僕もその隣に座った
すると男が語り始めた
