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七人の追跡者  作者: 柊椿
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第百一話 告白

 ウィードの北のはずれにあるとある村。


 戦争とは無縁と思われたこの地にも黒い影が忍び寄ってきていた。


「おら、ついに兵隊さんになることになっただ」


「んな、あほな! あんたみたいなどんくさい男が兵隊さんになれるわけねぇべ」


「そんなこと言ったって、実際に召集令状が来てるだ」


「あんたみたいな、どんくさいの……、兵隊さんにはむかね……。むかねったら、むかね……ぐす」


「お、おら、おら……、無事、帰ってこれたら……、結婚してくれられれろ」


「言えてへん……。こんなときくらいしっかりしてくれろ」


「すまん……」


「あんたみたいなどんくさいの、他に面倒見れるのはおらん。任せとき」


「お、おら絶対生きて帰るだ!」



「百一話だからって、変な話で間を取るんじゃねえよ!」

 スィンは王子を救出後、見張り小屋から抜け出す途中に発見され、追跡してくるウィードの歩兵たちから身を隠しながら森の中を突っ切っていた。

「スネイプの奴は無事か?」

「スィンに心配されるほど、落ちぶれちゃいねえよ」

 木々の間を猿のように飛び回りながら、王子を救った射手はつぶやいた。

 

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