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House_Management.exe~異世界で魔改造し放題の最強の家を手に入れた話~  作者: 嵐山 紙切
第一章 House_Management.exe

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3.初めての創造ポイント入手

 俺は手の主を貞子と名付けた。

 テレビ画面から出てくる手と酷似していたからというのは言うまでもない。

 カマエルが戻ってこない以上、貞子氏が俺の周りにいる唯一の人間であり、指示を仰ぐことのできる対象である、はずだ。


 俺は箱からパンとスープを取り出し、食欲が湧くまで放置、その間手紙をしたためることにした。この国の言葉が日本語であることを祈るが、しかし、カマエルが最初に俺に話しかけてきた言語は英語だ。俺は英検5級も持ってない。話せるはずもない。



 とりあえずPCでワードを開いて、

 拝啓 箱の中の方へ

 から始まる文章をタンタカタンタカ打ち込んだ。内容的には食事をありがとうとか、なにかしてほしいことはないかとかそんなことを書いた。何もできやしないけど。

 プリンタで印刷して三つ折りにすると、封筒に入れて鉄の箱の中に入れた。

 なにか指示してくれることを願う。



 カマエルの最後の指示がとりあえず頑張って生きてくれ、だったので頑張って生きるが、さて、俺はまた例の青いソフトを開いて何ができるのかを調べることにした。家の強化も指示に入っていたからな。



 残っているポイントは8200ポイント。

 昨日の戦闘で気づいたがやはりバリスタ一つではなんとなく不安だ。異なる方向から現れた場合どうするんだ。ということであと3つバリスタをつけることにした。4方向どこから来ても対応できる。

 


 他になにかできるだろうか。項目をダラダラと見てみる。階数も増やす事ができるらしい。窓が一階にあると集中的に狙われそうだ。特に飛び道具を使う敵が現れたらまずい。



 『増築』のボタンを押すと一階を増設ができるのがわかった。2000ポイント。クリックする。一瞬グラっと揺れたような気がしたがすぐにそれは収まった。こんなのでできているのだろうか。窓から外をみるとたしかに高くなっている。



 俺は4畳半を出て廊下を歩く。ユニットバスへと続く扉の隣に階段ができていた。階段を降りるとたしかに一階ができていたが、床はフローリング、ではなく土で壁は木がむき出しになっている。本当にこんなので一階と呼べるのだろうか。隙間風が入ってきそうだ。



 4畳半に戻ってソフトの調査をすすめる。



 一階の壁を強化したい。というか塀を作りたい。『防御』のボタンを押すと木の塀を作れる。1000ポイント。石の塀は作れないのか? 仕方ない。ないよりはマシだ。

 塀を作る、と、ソフトのホーム画面に『強化』のボタンがあるのに気づいた。クリックすると『塀の強化』『壁の強化』等追加で強化できるようだ。これは嬉しい。

 塀の強化は500ポイント。壁の強化も同じポイント数だ。迷わず強化すると、塀も壁も石造りになった。



 これで指示された強化は万全だ。ふと残りポイントをみると1200ポイントしかない。このポイントはどうやってたら増やせるのだろうか。もしかしてこれ以上増えない? バンバンとアホみたいに浪費してしまった。



 ソフトの調査結果報告、と題してワード資料を作成する。誰に報告するのかは知らないけど癖だ。


 メインメニューにあるのは『武器』『防御』『強化』『増築』『備品』の5項目


 ・『武器』……バリスタの他に剣なんかも出せるが俺は使えない。大砲や魔法兵器もあるようだが何が足りないのか選択できない。ポイントも足りない。

 ・『防御』……塀を作れる。索敵装置なんかもここで作る。魔法結界も作れるようだが選択できない。

 ・『強化』……作成したものの強化ができる。

 ・『増築』……階数を増やすだけでなく横にも広げられる。

 ・『インベントリ』……外の箱に入れたものが一覧で出てくる。

 ・『備品』……


「備品ね」


 そもそも備品は家とは関係ないのではないかと考えながらボタンを押す。

 ……なるほど。

 ――衣食住の保証はしてある。

 衣類は全て0ポイントで手に入れることができるようだ。確かに備品だ。

 その他にもポーション並びに医療器具、調理器具、事務用品、消耗品などなどがポイントで買えるようだ。


「これは売れば金になるんじゃないか?」


 ラノベでそんなのを見たことがある。と言っても商人とのツテなんかないし、そもそも貞子氏以外人間との関わりなんてないのだけど。


「まあ、生活に問題はないか……あるな」


 創造ポイントだよポイント。どうやったら手に入れられる?



 ラノベがなにかのヒントになるだろうか。ここは異世界だ。どう考えたって。異世界もののラノベはいくつかある。小説投稿サイトから直接Kindle化ソフトを使って大量にファイルを作ってある。

 固いパンをかじりながらKindle Paperwhiteを使って読み漁った。

 

 得られたヒントは2つ。

 一つ、金をポイントに還元できるパターン。

 一つ、魔石をポイントに還元できるパターン。


 俺は『インベントリ』を開くと2つのボタンを睨んだ。


『売却』

『解体』


 倒した黒い狼|(ブラックウルフというらしい、そのままだな)は3体。とりあえず1体解体してみよう。魔石が出てくるか?

 ブラックウルフを選択し、クリックする。


『ブラックウルフの毛皮』

『ブラックウルフの骨』

『ブラックウルフの肉』

『ブラックウルフの内蔵』


 そして、


『ブラックウルフの魔石』



 でた! いや、まだ喜ぶの早い。

 とりあえず毛皮や肉は売却する。どうやら内蔵や骨は売れないらしい。クリックすると『処分する』という項目が出る。やむなく処分した。

 毛皮と肉を選択して売却を押す。待ち時間が入る。選択した毛皮なんかのアイコンが暗くなる。



 スープを飲む。



 しばらくすると大銅貨に変わった。全部で50枚。一枚日本円でいくらなのかわからない。とりあえずクリックしてみる。


『取り出す』


 メニューはこれしか出てこない。



 次に魔石をクリックした。


『取り出す』

『創造ポイントに変換』


 迷わず創造ポイントに変換する。


 ……10ポイントになった。


「……しけてんなぁ」


 だが背に腹は代えられない。とりあえずすべてのブラックウルフを解体し、魔石を回収してポイントに変え、後は売却した。


 大銅貨150枚を取り出してみる。外に出て箱の中を漁るとジャラジャラと音がした。

銅貨に描かれている人物が誰かなんて知らない。硬貨の作りも均一ではない。まあ日本円と比較するのも悪いか。すべて取り出してビニール袋に入れる。結構重い。


 今のところ金よりも創造ポイントのほうがほしい。俺は大銅貨の入った袋を適当にそこらへんにぶん投げて、食べ終わったパンとスープの皿を鉄の箱に入れようとした。



 箱の中から封筒が消えていて、代わりに羊皮紙が入っていた。

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