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House_Management.exe~異世界で魔改造し放題の最強の家を手に入れた話~  作者: 嵐山 紙切
第二章 選択する、選択させる

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22.インベントリの実験

 領主の屋敷を出ると、俺はダニエルを引きずって教会へともどった。やつは終始叫び続けていたので村の人々は俺のことを奇異な目で見たがにらみつけるとそそくさと去っていった。シスターたちは俺を怪物を見る目で見ていた。


 さて、実験の時間だ。


 俺はダニエルを教会のクローゼットの中に入れた。ダニエルはクロゼットの中からしばらくドアを叩いていたがスマホで行き先を指定すると静かになった。指定した行き先は


 インベントリだ。

 

 スマホでインベントリを開くと、人間|(生体)の文字があった。どうやら中でも生きていけるらしい。酸素やら生きていくのに必要なものがあるのかは知らないが。このまま放置していたら死ぬのだろうか。俺はシスターにパンを持ってきてもらい、それをかじりながら1時間待った。


 1時間後、ダニエルをインベントリから取り出した、またクローゼットの蓋が叩かれる、開ける。

 彼は恐怖の表情を浮かべて両手を血まみれにしていたがその体には全く影響がないようだった。


「中はどうなっていた?」

「どうなっていたって……ただ暗闇があっただけです」

「ふうん」


 生き物は生きていける。暗闇の牢獄か。

 ダニエルを見ると、「ひっ」といって身を縮ませた。


「じゃあ、次の選択だ。箱の中で死ぬか、ここで俺に拷問されて何度もポーションで復活させられて発狂するか。選べ」


 ダニエルは激しく首を振った。ズボンの股の部分が血と尿で濡れていた。


「お願いです。どちらも嫌です」


 俺は、かか、と笑うと、頭を抱えた。


 叫んだ。


「よく考えればわかったことなんだ! お前は村と取引をしていた。村に入れる人間だった。そして、魔術師とも交流があった。大方、獣人嫌いの魔術師を紹介してもらって結界の解除方法を教わったんだろ。なあ。違うか?」

「……違います! 紹介なんてしてもらってません! 知らない人に解除法を教わっ……ぐっ」


 ダニエルの腹に蹴りを入れた。


「情報源はどうでもいい。とにかくお前は知った。知った情報をライアンに流して、結界を解除して、相当金をもらったんだろ。そのうえでまだ俺の渡した服を売って金を稼ごうとしているな」


 俺はダニエルの髪を掴んだ。


「強欲は罪だぞ、ダニエル。罪は償わなければならない。選べよ」


 ダニエルは汚らしく涙を流した。何度も頭を振ったが観念したように言った。


「拷問は嫌です」

「じゃあ暗闇の中で死ね」


 俺はダニエルを蹴り飛ばしクローゼットの中に入れた。

 クローゼットを閉じると、また、ダニエルは叫び始めた。


「暗いのは嫌だ! ここから出してください! こんな暗い場所で死にたくない!!!!」


 インベントリに移してもその声はわずかながら聞こえてきていた。

 俺はスマホを操作して人間|(生体)を選択すると、










『解体』を押した。










 クローゼットの中からおぞましい悲鳴が聞こえ、扉の下部からおびただしい量の血が溢れ出てきた。血液が溢れ出てきたのは今までと違い、箱の下部ではなく壁面がインベントリの入り口だからだろう。


「いい実験材料だった」


 俺はクローゼットを開けると、行き先を家にして中に入り、扉を閉めた。

 シスターたちはいつの間にか失神していた。


 家に戻り、武器とローブを外すと、俺はベッドに倒れ込み死んだように眠った。

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