あーん?
日間ランキング現実世界(恋愛)2位ありがとうございます!(`・∀・´)
あ、あ、あーんだって?
あーんってあのよく恋人がやってるやつ?自分が使って食べたスプーンと同じの使って相手の口に食べ物ぶち込むやつだろ?あれって、付き合ってもない女の子とやるもんなの?いや、それだけは絶対にない・・・はず・・・。女の子とお出かけなんてほとんどしないからわかんねーよ!ましてや家からも出ないし・・・。自分で言ってて悲しくなってきた・・・。
「み、美玲さん・・・あーんってあのあーんですよね?」
「た、た、多分そのあーんで合ってると思うよ?」
なぜ疑問系?超動揺してんじゃん。
「じゃ、じゃあ俺は遠慮しとくよ。あ、ちゃんとお金は割り勘でいいから。」
「い、いやそんなの悪いよ。ほら、れお君も食べて」
美玲が禍々しい物を乗っけたスプーンを下を向いて顔真っ赤にして超プルプル震えながら俺の口に近づけてくる。恥ずかしいならやんなよ。ていうか、この人喫茶店内でするあーんがどれだけ高難易度な物かわかってんの?そんなのするのはすぐ別れるバカップル位しかいねーよ(偏見)
「ほ、ほらレディーファーストって言うじゃない?だから俺も後で食べるから先に美玲が食べてよ」
「そ、そう?じゃあ、お先にいただきます!」
美玲、俺にあーんしようとしてる間も欲しかったのかヨダレ垂らしてるし・・・。
「お、おいひい」
こら、女の子なんだから食事中に口を開けない。まあ、そんな事してても美玲はかわいいんだけど・・・
「れ、れお君も食べたい?」
俺は美玲の顔を見てたけど美玲には俺があのデカ物を物欲しそうに見てるように写ったらしい。
「じゃ、じゃあ1口貰おうかな・・・」
「そ、そう?は、はい、あーん」
何また真っ赤になってんのさ、こっちだって恥ずかしいのによう。そ、そんな事より俺、今から美玲と間接キスすんの?本当にしていいのかな・・・?まあ、俺は美玲の事がまだ好きなわけだし、美玲からしてこようとしてる訳だし、俺としてはラッキーなんだからいいのか?
「あ、あー・・・」
ドンッドンッドンッ
おい、俺のせっかくの決心を踏みにじるのは誰だ!おい、こら、ちょっと面貸せよ。
「セーンーパーイー?何2人で顔真っ赤にして間接キスしようとしてるんですか?先輩達付き合ってないんですよね?そんなの不純ですよ、不純!先輩のケダモノ、性欲魔」
「ご、ごめんなさい、お願いですからそんな名前で僕を呼ばないで下さいお願いします。」
厨房から出てきたのは今まで見てきた人の中で一番怖い顔した瑠奈だった。ホラー映画も真っ青だよ。
「じゃあ、先輩はこのスプーンで食べてださいよ」
「は、はい・・・」
その後、何とか20分程であの物を食べ終え瑠奈の悪魔の手から逃れられた。あのデカ物意外と美味しかった・・・
「お、美味しかったね?」
「そ、そうだね」
「ま、また一緒にいこうよ」
「そ、そうだね」
また行くの?いや、行きたくないわけじゃないんだけどさ・・・
「い、嫌かな?」
え、俺嫌そうな顔になってたの?
「そ、そんな事ないよ、また、一緒にいこ」
「う、うん・・・」
気まずいっす・・・
今日中にあと1話、更新します。