カップル専用?
日間ランキング現実世界(恋愛)で3位でした!感謝です!ヽ(*´∀`)ノ
12月22日20時30分6話と7話を入れ替えました。新6話を読んで貰えるとありたいです。
瑠奈と廊下で別れ教室に入ると美玲が物凄く不機嫌なオーラを醸し出していた。普段、美玲と仲良くしている女子グループも近寄れない雰囲気だ。
なんでこんなに不機嫌なの?あの隣とか無理なんだけど。始業時間ギリギリまでどっかで時間潰そ。
「れ、れお君、ちょっと待って」
は、後ろから声がした。なんで朝から話しかけてくるの?昨日、俺の事振ったでしょ。
「れ、れーおーくーん」
な、なんで顔真っ赤にして俺の名前呼ぶの?周りの視線が集中して逃げられないじゃん。
「は、はい。なんでしょうか。」
「れ、れお君?なんで昨日のメッセージ無視したの?」
そうだった。美玲のも無視してたんだったよ。
「ごめん、土曜日は予定があってさ断りづらかったから・・・」
まあ嘘だったけど、今日の朝本当になっちゃった。テヘッ
「へ、へぇー、予定あるんだ?」
「うん、友達と遊びに行くんだよ」
瑠奈は・・・まあ友達ってことにしとこう。
「あの、それ、瑠奈って女の子?」
・・・なんで瑠奈が帰ってきたこと知ってるの?
「瑠奈くん、いや、瑠奈ちゃんなの?」
「は、はいそうですけど・・・」
「つ、付き合ってるの?」
「な、なんでそうなるの」
「だって今日の朝仲良さそうに登校してたし・・・」
「ち、違うよ、俺は・・・美玲のことが好きだし・・・」
「ふぇ・・・」
は、恥ずかしい。
「おはよう。どうしたの?2人して顔真っ赤にして。」
こんな気まずい所に救世主、陽登場
「まあ顔真っ赤なのは置いといて。あれ?こんな所に映画館のペアチケットがあるんだけどなー。しかも期限は日曜日まで。俺、行けないし誰か貰ってくれないかなー?あ、そこの玲音と美玲さんお2人でどっすか?」
救世主一気に悪役にジョブチェンジ。
「遠慮しと・・・」
「行きます行きます!れお君も行くよね?」
「いや・・・その日は・・・」
「行くよね?(暗黒微笑)」
美玲の目が怖い。さながら肉食獣だよ。
「は、はい、ご相伴にあずからせていただきます」
かくして俺の土日はデートという今までの俺の日常とはかけ離れたものとなることが決定した。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
つつがなく6時間授業を終え、帰宅部代表として俊敏に帰路につこうとしていた所、幼馴染に呼び止められた。顔を、真っ赤にして、
「れお君、今日一緒に帰らない?日曜日のその、で、でーと?の事も話したいし・・・」
不覚にもかわいいと思ってしまった。だってしょうがない。女の子にで、でーとなんて言わせてしまったのだから。こっちも恥ずかしくてたまったもんじゃない。
「い、いいよ」
可愛すぎて断るとか無理です。あと、今日の美玲さんなんか俺に積極的じゃない?でも、美玲、俺の事振ってんだけどな。
帰り道、
「ねぇ、れお君、あの店入らない?」
と美玲がゆびをさしたのは最近できたケーキ屋さん。お値段もリーズナブルで学生にも優しい。
「そ、そうだね」
お店の名前は『愛情喫茶』胡散臭い。誰だよ、名前付けたやつ。
「いらっしゃいませ!」
と出てきたのは瑠奈・・・って瑠奈!?
「なんでお前こんなとこいんの?」
「せ、先輩こそなんでこんなところに?」
「な、なんでってそれは・・・」
「そ、それは私が連れてきたからだけど・・・」
み、美玲さんここで登場するのはなんか気まずくなりそうなんでやめて頂きたいんだが。
「あ、美玲さんですよね?お久しぶりです!でもなんでわたしの先輩と一緒にいるんですか?」
「お久しぶり、なんだけどれお君は私の幼馴染だよ?」
「違います!わたしのですー」
「ふざけないで。この間まで、どこかにいっていたくせに帰ってきたら私の?調子に乗るのもその辺にしなさいよ。しかも何、あなた土曜日れお君と映画館行くんでしょ?帰ってきて早々、馴れ馴れしすぎじゃないかしら」
「先輩にはそんなの関係ないですよね?だってただの幼馴染ですしね」
怖いって、なんか美玲キャラ崩壊してるし。
「ま、まあその辺にしたらどう?周りの人が皆見てるし」
周りの客(主に男性)から睨まれながら席に着くと事情を察したのか別の店員が注文を取りにきた。
「注文は何に致しますか?」
「じゃ、じゃあ、このカップル専用のラブラブケーキお願いします」
え?それ頼むの?なんかすっごいサッカーボールぐらいの禍々しいケーキなんですけど。名前もやばいし。しかもカップル専用って?あなた僕を振ったんですよ?
って考えているうちに店員さんは厨房に引っ込んでしまった。
「な、なんであれ頼んだの?カップル専用って書いてあったし・・・」
「そ、そんな事書いてあったかなー?」
注文の時にカップルの、っていってましたやん。
「あ、れお君ケーキきたよ!」
出てくるの早すぎじゃないかな?その間僅か1分・・・。解凍なのかな?
でも、そんな事気にならないくらいでかい・・・ただひたすらにでかい・・・
食べれるのか?あれ。
「おまたせしました!ラブラブケーキです!」
やばい、見ただけで食欲がぶっ飛んだ。こんなの食えるかよ。
「れお君れお君!早く食べよ!」
美玲はこの禍々しいケーキと呼ぶのもおこがましい物体に目をキラキラさせていた。
女の子ってこんないつも食べてんの?
「れお君、美味しいよ?たべないの?」
まあ、食べず嫌いは良くないし1口食ってみようかな。
「あれ?スプーンがないよ?」
これは食べないでいいとの神のお告げなのか?
「そ、それは・・・」
な、なに?そんな顔真っ赤にして
「カップル専用だからアーンってしなきゃいけないの。」
は??????????