いや、誰だよ?
何があったのかは分からないが昨日の夜の記憶が無い。美玲と遊びに出かけて何故かそのまま一ノ瀬宅にお邪魔した所までは覚えているのだが・・・。その後帰ってきた美結を見て2言ぐらい話すと俺は意識を失ったらしい・・・。何故だろう・・・。久しぶりに会う美結があまりに可愛すぎたのだろうな!そうだ!
俺は気絶したまま朝まで寝ていたらしい。なので早々に朝ごはんを食べ学校へ登校することにする。
土日休みであったにもかかわらず全く疲れをとれた気がしない・・・。どちらかと言えば逆に疲れたんだが。
「はぁー」
学校行きたくねぇ
「ため息ついてると幸運が逃げるよ?」
「うわぁ!?」
びっくりしたぁ。一人で思考にふけっている時にいきなり話しかけてくるはた迷惑なやつは誰だよ。
「なんでそんな心底嫌そうな顔してるの?流石に私でも傷ついちゃうな・・・」
「す、すいません・・・」
まさかの美玲さん登場、流石にそれは聞いてない。
「ねぇ、昨日なんで気絶しちゃったの?」
そん事聞かれても俺は知らない。俺が教えて欲しいぐらいだ。
「それが分からないんだよね・・・。どんな感じだったの?」
「メッセージで伝えた通りだけど、帰ってきた美結を見てどんどん顔が真っ青になってバタッと」
聞けば聞くほどわからん・・・。やっぱり美結が超美少女にでもなっていたのだろうか?
そんなこんな考えているうちに学校が見えてきた。
と、急に視界が真っ暗になる。
「だーれだ?」
俺をからかってくるのなんて、陽くらいしか居ない。友達も陽くらいしか居ない・・・。
「陽だろ」
「正解。玲音、2人揃って登校なんて仲がいいねぇ」
「うっせー。大体なお前は言い忘れてたけど俺の連絡先をバラした罪があるんだよ。どうしてくれんだよ」
「おー、怖い怖い、じゃあ俺は先に学校に行ってるとするよ。おふたりは仲良くごゆっくりー」
「おい、ちょっと待て・・・」
陽は走って学校へ向かっていった。
あんのやろ、絶対、学校に行ったらお説教だからな。
「ね、ねぇ、れお君」
「どうした?」
「私たちって仲良く見えるのかな・・・?」
え、なんでそんな事恥ずかしそうな顔で聞いてくるんですか?見てるこっちが恥ずかしいんですけど・・・。
「そ、それは、単に陽が俺たちの事をからかっていってるだけでしょ」
「そっ、そっか・・・」
おい、なんでそんな悲しそうな顔すんだよ。回りから見たら俺が女の子悲しませてる感じにしか見えないだろ・・・。
ほら見ろ、もうまわりで「あの子、男の子に泣かされてるんだけどー、まじありえなく無い?」とか聞こえてくるし。ありえないのはお前の言葉遣いだよ。
「誰でござる?美玲殿を泣かせておるのは?」
なんか武士きたー。
俺の前に現れたのは筋骨隆々の顔に戦キズがはいったヤバめの人。
こいつうちの高校の制服来てるけど高校生なのか?
「で?だれ?」
「それは、拙者が聞きたいでござる」
まじ誰だよ。このイカれたやつは・・・。まず泣かしてねーし。
「えーと、れお君、この人誰?」
美玲も知らないのかよぉぉぉぉぉぉぉぉ