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ギャル系

明けましておめでとうございます!

人生に終わりを感じた1時間後、何故か俺は美玲の家にいた。


「美玲さん?なんで僕はあなたの家にいるのでしょうか?」

「そ、それは、れお君がわたしの、その、む、むね、をさわるから・・・」

「そ、その件は誠に申し訳ございませんでした」


俺は盛大にスライディング土下座を決めた。


「い、いやもう気にしてないから・・・」


もう、やめてくれよ。俺振られた女の子の胸触ったとか知られた瞬間人生終わるから。振られてなくても女の子の胸触ってるの知られるの嫌だけど・・・


「じゃ、じゃあなんで僕は家に呼ばれたんですかね?」


気にしてないなら俺を家に呼ぶ必要はないはず。だよな?


「ただ遊びたかっただけなんだけどダメ・・・?」

「お家でですか?」

「嫌・・・だった?」

「嫌じゃないですけど・・・」


美玲さん、いいとか嫌とかそういう問題じゃないんですよ。高校生、この多感な時期に男女がお互いの家に行くってのはもうあれなんですよ。


「じゃあ、夜ご飯うちで食べていかない? 」


うーん。ちょっと意味がわからん。何言ってんのかな?


「今日は遠慮しておくよ」

「むね」

「ごめん、俺今日予定あって・・・」

「むーね!」

「今からアメリカに」

「むね、触ったよね?」



ヒェ!?なんですかこの有無を言わせない圧力・・・


「本当に本当に申し訳ございませんでした」

「じゃあ食べていくよね?」

「あ、当たり前じゃないですか!」



画して、俺の夜ご飯は一ノ瀬家でいただくこととなった。



「ただいまー!あー、れお兄じゃん!おひさー!」


誰だよ?この馴れ馴れしいギャル系美少女は。


「あ、おかえりなさい、美結(みゆ)


今美玲さん美結って言いました?それはあなたの妹さんのことかな?いや、それはない。それだけはあってはならない。だって美結は小さくて可愛い女の子だったじゃないか!俺は認めないぞ。


「なあ、美玲。美結ってお前の妹のことか?」

「そうだけど、今更なに?」

「えー。れお兄、あたしのことおぼてないのー?」


嘘だ、嘘だ、嘘だ、俺が知ってる美結じゃない・・・。美結はあんなに清楚な女の子だったのに・・・。


俺の可愛い妹分、美結像が崩壊していく音がした。


「お、お前はあの美結なのか?」

「あのって何?あたしはあたしだけど?」


そう、俺が最後(3年前)に見た可愛らしい女の子、美結はギャル系美少女となって現れ俺の心をズタズタにするのであった。





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