ムニムニ
「み、美玲、カラオケいくの?」
「そ、そうだけど・・・ダメ・・・?」
「いえ、行きたいです!」
美玲さんが可愛すぎて断るなんて無理です。
「じゃあいこー!」
おいこいつ、前と違う女の子連れてきてるぞ、前の女の子とは結構進んでたのに、浮気か?みたいなことを考えてそうな店員に見られながら何とかカラオケボックスに入る。
「れお君は何歌う?」
「じゃあ、稲津玄師にしようかな」
稲津玄師は今若者の中で大ヒット中の歌手だ。
「じゃ、じゃあ、私は幼怪ウォッチにしようかな」
え?あんたも幼怪ウォッチ歌うの?瑠奈に歌わされてもうあれ聞くだけで嫌になるんだけど・・・
「い、いいんじゃないかな?」
「なんで疑問形?」
よし、とりあえず稲津玄師歌お。
美玲が歌っている幼怪ウォッチの歌を聞いていると、間奏部分のところで美玲がもうひとつのマイクを俺のところに持ってこようとする。
「美玲、俺は歌わないぞ」
「ダーメ!れお君は私と歌うの!」
「ハイハイ、わかったよ歌うよ」
「ありがと!」
と、俺のところにマイクを持ってこようとしている美玲がバランスを崩した。
ん?待て待てなんか俺の方に倒れて来てない?ちょ、ちょっとやばいんですけど。
バタッ
いったー。背中打ったんだけど。あれ、なんか焦って伸ばした手が何か柔らかい物を握ってるんだけどこれなにかな?
ガチャン
この音前瑠奈と来た時も聞いたな。
「お客様、オレンジジュースをお持ち致しました・・・ご、ごゆっくりー」
なんか瑠奈の時と同じ感じでむっちゃ気まずい感じで出てったんだけどなんで?しかもすっごい顔してたし、今回は何もしてないはず。そんな事より、倒れた美玲はどこ行ったんだ?
ムニムニ
んー?まだなんか手に柔らかい感覚あるな。
「おーい美玲大丈夫か?」
起き上がろうと上を見ると美玲の真っ赤な顔が目の前にあった。何どうしてこんな真っ赤なんだ?あ、店員さんにこの状況を見られたからか・・・。
「美玲、その、どいてくれないかな」
そんで俺は手に何を持ってるのだろうか?えーと、俺が持ってたのは・・・。
「な、これはまさか胸部なのか!?」
「れお君のバカァーーーーーーーーー」
俺はずっと美玲の胸部を触っていたらしい。やばい、色々やばい、人生終わった。最近人生の終わりを感じるところが多いな・・・。
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