幼馴染に振られました・・・
高校2年生始業式
俺、天上玲音は、幼馴染、一之瀬美玲に告白する。
美玲は小学校からの付き合いで中学校に上がる前にはあいつの事を好きだったと思う。
でもずっと告白出来なかった。それは今の関係が壊れるのが怖いからだ。それでももうずっと幼馴染なのは辛かった。
第一美玲は、学年一の美少女、みんなから慕われている。
しかも、美玲を好きだからどうにかしてくれないか?なんて頼まれたことなんて数えきれない。誰かに取られるとしても何もしなかったら絶対後悔する。
だから始業式の今日、俺は美玲を体育館裏に呼んだ。
「れお君ー!お待たせ、用があるって何?」
「あ、いやそれは・・・」
こんな所まで来て振られると思ってしまうと言葉が出ない。それでも、誰にも取られたくない、言うしかない。
「す・・・好きです!付き合ってください!」
「えっと・・・」
恥ずかしすぎて美玲の顔が見れない。美玲は今どんな顔をしているのだろうか。
「ご、ごめんなさい・・・」
「・・・」
・・・俺、振られた?
「そ、そうだよね!な、なんかごめんね、」
「あ、いや、そういうことじゃなくって・・・」
後ろから声がしたが今の俺に振り返る勇気なんてない。気付いたら俺は、校舎へ全力疾走していた。