女神様に会いました
「………あれ?ここは?」
俺は気がついたら何もないただ真っ白な場所にいた。
「気がつきましたか高木稔さん」
後ろから声を掛けられ振り向くとそこには恐ろしく美しい女性がいた、もしかしてこんな空間で美しい女性と来たら。
「私はあなた方から神と言った存在ですそしてここは神界ですね、高木稔さん残念ながらあなたは死んでしまいました。」
やっぱりか、あんな物当たれば即死だよな自分を納得させそして、死んで女神様会っただとしたらあれだよな、期待を込めて聞いてみた。
「じゃあこれから異世界転生ですか?チート能力もいただけるのですね!」
「……何故そのような事しなければならないのですか?」
「え?」
思わず素で返してしまった。
「毎日何万という命が生まれ死んでいるのですよ、なぜあなただけを特別扱いしなければならないのですか?」
全く持ってそのとうりだと思った。
「確かに別の世界に行かせたり能力を与える事も出来るが、あなたにそんな事する理由がありません。」
本当につまらない人生だな、試合中一度も打席に立つこと無く終わった中学野球、美少女たちに好意を向けられている幼なじみを持ち苛立つ日々、本当に自分の人生つまらなすぎる。
「じゃあ、もうとっと天国でも地獄にでも案内してください。」
「それは出来ません私は時空を司る神なので、ですので命を司る死神を連れてきます。」
そう言って女神は消えた、さて輪廻転生があるなら今度は何に生まれ変わるのだろう。
次も人間の男で日本に生まれそれでお金持ちでイケメンに生まれたいな、なんて無理か大して不幸でも幸運でもない普通の人生だったし次も似たような生き方をするだろうな。
「……い」
何だか小さいが声が聞こえる。
「…ださい」
ださい?今度はさっきよりも声が大きく聞こえた。
「目を開けて下さい!」
今度ははっきり聞こえた後ろの方からだ、その声が聞こえる方に振り返った。
「目を開けて下さい!!」
「うっ、はぁ、はぁ、はぁ、?」
頭が凄く痛い考えるのも辛い呼吸するだけで意思を失いそうだ。
「大丈夫ですか?」
「セレーナその子生き返らせる事出来たの?なら早く逃がして!」
生き返った?確か女神に死んだと言われたのにどうして?もしかして生き返った?!
「ウグッ!」
剣がこっちに飛んできた、銀髪の騎士がワーウルフ殴り飛ばされこっちまで来た。
「ユーリ!大丈夫?!」
「大丈夫じゃあないかも、その子を連れてみんな逃げた方がいい。」
「俺から逃げられるとでも思っているのか?全員皆殺しだ!!」
奴は本気でそうするつもりだ嫌だまた死にたくないでも逃げても逃げ切れる気がしない、なら戦うしかない激痛と吐き気を堪えて俺は立ち上がった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「立てるのですか?なら一緒にこの場から逃げましょう!」
俺はその言葉を無視して騎士の人が落とした剣を持って構えた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「あの子まさか戦う気?」
「さっき頭ぶちまけて死んだんじゃあねえのか?!まあいいかまた殺せば!」
まだ頭は痛いが吐き気は引いてきた、そしてこいつのせいでこんな痛い思いしているのかと思うと怒りがこみ上げて来た。
「あばよ」
ワーウルフはその鋭い爪で切り裂こうとしたが紙一重で避けた。
「なに!」
「はぁ、はぁ、はぁ」
ワーウルフはまた引き裂こうと何度も攻撃してくるが俺は全て紙一重で避ける。
「クソ!何で当たらね!!」
それもそのはず攻撃の瞬間ワーウルフの動きがスローモーションになっているからだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「これならどうだ!!」
攻撃が当たらないせいだろ大きく振りかぶる、その瞬間もスローになって無防備に見えてチャンスだ!そう思う前に剣を振っていた。
「ば、バカな!」
そう言って真っ二つになったワーウルフは消滅した。
「はぁ、はぁ、ふー」
「あの子倒しちゃった…」
「どれどれ、…なるほどなるほどそういう能力か。」
妖精が稔を見て納得する。
「ミルフィどんなスキルだったの?」
騎士は尋ねた。
「こんなスキル」
高木稔
自動回復
死んで復活を遂げ手に入れた能力
徐々に少しずつ回復する。
背水の陣
死んで復活を遂げ手に入れた能力
生命力の20%以下の時身体的能力が一億倍になる。
誤字脱字報告ありがとうございます。