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噂と真実


皆は噂というものを信じていたりするんだろうか。


まぁ、噂と言っても色々あるわけで信じるかどうかもその内容によるかもしれない。


「隣のクラスのあの子があの人と付き合っている」は信じる人も多いだろう。「あの政治家は嘘つきで狡猾、今もお金を横領している」。これは真実は定かではないけど信じる人もいるだろう。


なら、「世間を脅かす異形の怪物が存在する」はどうだ。


まぁ信じないよな、俺だってそう思ってた。でもいたんだ。

俺は見た。俺だけじゃない、あの時あの場所にいたいろんな人達が見たはずなんだ。


────────────────────────────


俺の住んでる巴茅(ともかや)市は2年前に交代した市長のおかげで発展が進み、賑わいを見せ治安もすこぶる良いものになった。事件が起きても検挙率が高いおかげで今や犯罪率はとことん低い。


あの一件を除けば。



半年前、市内で中々の人気、賑わいを見せていたショッピングモールで起きたテロ犯罪。モール内は複数の小規模爆発で炎上、多くの死者負傷者が出たがその後警察と救急消防の連携により事態は沈静化した。


この事は目的不明のテロとしてニュースにも取り上げられた。

犯人や犯行目的等の詳細は不明、警察の捜査もあまり良い成果は出ていない。今後はより一層の警戒網を敷き未然に事件を防ぐとのことだった。


だがこれは表向け。

事件の被害者──俺達はあの時あの炎の中で違うものを見た。


あちらこちらに転がる瓦礫、怪我に倒れる人や恐怖に震える人。

そして、人ならざる姿をした()()


間違いない、あの時モールを襲ったのは奴()だ。

爆発だけじゃない、人を襲い傷付けたのも奴らだ。


救助された人達の多くが青ざめた顔で、震える声でそう言った。

だが警察はこの事件の核となるであろう真実を伏せ、

只のテロ事件として判断した。


被害者の語る怪物の話は今や噂へと変わりつつある。


錯乱した被害者が語る、有り得るはずのない存在。

まるで物語でも呼んでいるかのような怪物の噂





グリム(架空の存在)』の噂へと







どうもえるれいんです。

3作品目になるこのお話。

現代的な背景に非現実的な化け物と戦う主人公達のお話です。


良ければ見ていってください。

感想も聞けたら嬉しいです。

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