話し手を分かりやすくする(極めて単純な方法)
小説のセリフが、「誰が話しているか分からない」というのは、よくあること。
で! 極めてシンプルな記述法だが、コレで良いのではないか?
<例文ここから>
太郎「どこへ行ったのだ? あのまん丸子猫。」
いしづく「おい! 今から、花祭りだ。スライムを狩るぞ」
太郎「なに? スライムから花が取れるのか? そうか、分かった」
いしづく「遅れるなよ? さあ、急げや、急げ」
<例文ここまで>
つまり、いちいち話し手を書けばいい、というそれだけのことだ。
分かりやすく書くのが苦手なら、この方法を素直に取れば良い。
また、このように交互に話す場合は、途中から名前を省略しても良いと思う。以下のように。
<例文ここから>
太郎「どこへ行ったのだ? あのまん丸子猫。」
いしづく「おい! 今から、花祭りだ。スライムを狩るぞ」
「なに? スライムから花が取れるのか? そうか、分かった」
「遅れるなよ? さあ、急げや、急げ」
<例文ここまで>
。。。。。。。。。。。。。。。一段落。
話し手が分からなくなるのは、およそ、話し手が3人以上になったときだ。
私がオススメするのは、「基本、二人の対話」に終始すること。
A,B,Cという3人がいるとする。でも、メインでしゃべるのは、AとBだけ。
そして重要な事だが、「交互に話す」
つまり、こういうことです。
<例文ここから>
「Aのセリフ」
「Bのセリフ」
「Aのセリフ」
「Bのセリフ」
<例文ここまで>
これが理想的だ。反対に、
<例文ここから>
「Aのセリフ」
「Bのセリフ」
「Bのセリフ」
「Aのセリフ」
<例文ここまで>
これは、ちょっと戸惑う。A,B,A,Bと、セリフはワンツーパンチみたいに繰り出してほしい。
だから、上記例ならば、Bのセリフをまとめて、こうする。
<例文ここから>
「Aのセリフ」
「Bのセリフ。Bのセリフ」
「Aのセリフ」
<例文ここまで>
たったこれだけのこと。Bのセリフが長くなるが、それだけのこと。
。。。。。。。。。。。。。。。。。
はたまた、端役ならば、個性を付けず、集団でひとまとめにしてしまう方が、分かりやすいかも。
<例文ここから>
村人たちの感謝、感謝、感謝です!
「ありがとう!」
「あなたは、最高だ!」
「うますぎる!」
「こんな美味しいもの、食べたことがない。」
「今まで食べたのは、泥のようだ!!」
<例文ここまで>
上記例ならば、すべて、村人のセリフ。村人の誰々さんか、まで細かく考えなくても意味が伝わるようにする。
。。。。。。。。。。。。。。。。
改めて注意するのは、『複数人の会話』、その際は『誰が話しているのか、という分かりやすさ』に気を使っていただきたく、お願い申し上げます。