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さらば愛しき国よ

2031年4月12日 東京・千代田区 警視庁前


 高校時代の先輩後輩が、地位を逆転させて再会を果たす。そんな数奇な場面を目の当たりして状況が飲み込めない様子の利能を余所に、開井手と神藤は15年ぶりの会話を交わす。


「お・・・お、お久しぶりですね。開井手先輩」


 先に口を開いたのは神藤だった。彼は15年前と同じ呼び方で開井手に話しかける。


「ああ・・・いや、ええ。そう・・ですね、神藤警視。まさかキャリアの警察官になられているとは思いもしませんでしたよ・・・」


 先輩と呼ばれた開井手は、思わず高校時代と同じノリで口を開いてしまったが、すぐに自身と彼との間に開く階級の差を思い返し、口調を改める。


「え、ええ! こちらもまさか“先輩”が警視庁公安部に居るとは、思いもしませんでした・・・」


 神藤はすぐに言葉を返した。相変わらず彼も敬語口調のままである。警視と巡査部長が互いに敬語を使って話しあう、そこには何とも言えない奇妙な雰囲気が漂っていた。


(この人、怖かったんだよなぁ・・・)


 15年振りに会う先輩の顔を目の当たりにしながら、神藤は15年前に開井手から受けた叱責や指導の数々を思い返していた。その記憶と、現在の開井手が自身に向けている態度のギャップが、彼に強烈な違和感を与えていた。


「以前みたいにタメ口は使わないのですか?」


「警視と巡査部長という関係上そういう訳には・・・」


 開井手は神藤の問いかけに対して、少し憚りながら答えた。


「・・・」


 両者の間に微妙な空気が流れる。このままでは開井手とのコミュニケーションに難が生じると悟った神藤は、少し考える素振りを見せると、彼に対して1つの提案を示した。


「じゃあこうしましょう! 俺は“上司”としてタメ口をきくから、あんたは“先輩”としてタメ口で話してくれませんか? そうでもして貰わなければ、気持ちが悪い・・・!」


「!?」


 3階級上に立つ後輩の提案に、開井手は目を見開いて驚く。しかし、2人の関係を支障なく維持する為には、それが現状として最も良い妥協案であることを察知し、開井手は彼の提案を受け入れる決意をした。


「・・・分かりました。ではそう言う方向で行こうか・・・神藤警視(・・)!」


「それが良い・・・開井手先輩(・・)!」


 互いに納得した神藤と開井手の2人は再び握手を交わす。しかし、そんな両者の合意を否定する者が居た。


「だ、駄目ですよ! そんな事!」


「?」


 声を荒げたのは2人の様子を端から見ていた利能だった。彼女は眉間にしわを寄せながら、神藤に対して苦言を呈する。


「警察官は階級が第一、歳も高校時代の先輩後輩も関係ありません! あくまでも部下である人間にタメ口で話す事を許すなど・・・キャリアの警視として示しが付かないと思います! 自覚を持ってください!」


 準キャリア組である事に誇りを持ちながらも、キャリア組にコンプレックスを抱えていた利能は、ノンキャリアである開井手がキャリア組である神藤にタメ口をきくことが我慢ならなかった。それが例え、神藤自身が許可したものであるとしてもである。


「・・・」


 神藤は首を傾げていたが、開井手は彼女の言うことは最もだと感じた。幾らこの先、海外で寝食を共にする事になるとは言え、過去の縁故を理由に警視と巡査部長が必要以上になれ合う事など許されるのだろうか。そんな開井手の心境を余所に、神藤は大きなため息をつきながら口を開いた。


「自覚を持てとは非道いなぁ〜、利能警部補・・・。貴方がどれほど危惧しようと、貴方とこいつは俺の部下、そして俺は上司。この関係は変わらないよ。勿論、先輩には俺の指示に全面的に従って貰う。勿論貴方にもね。何か問題でも・・・?」


 大げさな身振り手振りを交えながら、神藤は利能に問いかける。


「・・・いえ」


 利能は俯きながら、ぽつりとつぶやいた。しかし、地面に向けている彼女の顔は、見るからに納得していない表情だった。そんな彼女を余所に、神藤は今後の予定について説明を始める。


「4日後には成田から幕照へ飛ぶから、そのつもりで準備を進めてくれ」


 神藤はそう言うと2人に航空券を手渡した。それには出発地と到着地が書かれており、それぞれ“成田”と“幕照”になっている。出発の日付は彼が言った通り4月16日、そして時刻は14時20分となっていた。


「幕照に行った後は定期船でノスペディへ向かう。日本の船舶企業が運行しているフェリーで、1日もあれば着くそうだ」


 神藤は、屋和半島の幕照市から最初の目的地である「アルティーア帝国・ノスペディ市」に向かうまでの道筋を説明する。そこは失踪者の1人、桐岡竜司の家から見つかった書き置きに記されていた街であり、5名の失踪者が恐らくは最初に向かったと思われる街だった。


「しかし、出国には“パスポート”と“出国許可証”が必要な筈です。どちらも4日では発行出来ませんが・・・」


 利能はある疑問点を口にする。「パスポート」、すなわち「旅券」とは、海外旅行に必須の存在である。しかし、海外渡航が厳しく規制されている現在において、海外旅行などする筈も無いと思っていた利能は、2年程前に有効期限が来ていたそれの更新を行っていなかった。再び申請しようにも、パスポートとは一般的に申請から発行まで1週間以上はかかる代物であり、たった4日では取得までに間に合わない。開井手の方も大学時代に期限5年間のパスポートを取得したきりであり、それから更新などしていなかった為、両者の持つパスポートは共に失効していたのだ。

 そして、パスポートと並んで彼女が口にした「出国許可証」とは、この世界の“外国”へ渡る為に必要な証書である。日本国が転移した今、一般の日本国民の出国は外務省と法務省によって厳しく管理されており、国外渡航はこれら2省の印が押された「出国許可証」を得なければならないのだ。“観光旅行”の名目で許可が出されることはほぼ無いと言って良い(共に日本領土である外地と内地の往来は当然ながら自由)。こちらも申請から発行まで1週間以上かかる代物である。

 不安そうな表情を浮かべる2人に対して、神藤は鞄の中から書類を取り出して見せる。それは2枚の出国許可証だった。


「ほら、出国許可証は既に発行されているし、それにパスポートも心配要らない。“緊急発券”ってシステムがあるだろ。既に警備局長から外務省に話は通っているから、あとは申請書類を役所に出せば、ものの30分でパスポートは貰えるぞ。今日は土曜日で窓口は開いていないだろうから14日に行くと良い」


「!」


 驚く利能と開井手に、神藤は出国許可証を手渡す。それには既に利能と開井手の名前が写真付きで記載されており、外務大臣と法務大臣の印まで押されてあった。


「もう不安な所はねぇな・・・。じゃあ、顔合わせはこれでお終い。出発までの4日間で親や親族に別れの挨拶を済ませておくことだ。次は成田空港で会おう」


 出国証明書の書面を眺める2人に対して、神藤はそう言い残すと、地面に置いていた鞄を拾い上げ、彼らの前から走り去って行った。


 利能と開井手は、遠く小さくなっていく神藤の後ろ姿を見つめる。2人はしばしの間呆然としていたが、先に開井手の方が口を開いた。


「・・・本当に驚いた。まさかあいつと此処で再会するとは」


 開井手は小さな声でぽつりとつぶやく。高校の後輩が上司となって目の前に現れたという事実を、彼は未だに現実味を帯びて感じることが出来なかった。


「私は少し幻滅しています。あんな軽い人だったなんて・・・」


 出国許可証を握ったままの利能は、今日一日で神藤に抱いた印象を述べる。部下にタメ口で話す許可を出したり、話し口調が逐一軽かったり、神藤の言動は彼女が理想とする警察官僚とはほど遠いものだった。


(これで幻滅しちゃう様じゃあ・・・あいつの高校時代を、この人に教える訳には行かないな)


 利能の様子を見ていた開井手は、彼の過去を心に秘め続ける決意を決める。彼が高校時代にグレていたことを利能が知ってしまったら、彼女は幻滅を通り越して神藤のことを軽蔑してしまうだろう。それで捜査に支障を来しては元も子も無い。

 その後、神藤と別れた2人は仕事へ戻り、日が沈みかける頃には警視庁を後にした。


〜〜〜〜〜


同日・夜 東京都・墨田区 小料理屋「夜桜」


 墨田区の住宅街にある小綺麗な小料理屋に神藤の姿がある。カウンター席に座る彼は、日本酒が入った猪口を片手に、お通しを作っている店の女将と話をしていた。


「新しいお仕事・・・?」


 「夜桜」の若き女将である逢坂伊織は、目の前に座る神藤にお通しを差し出しながら、彼が述べた話の内容に首を傾げる。


「ああ、しばらくここには来られない」


 神藤は箸を手に取りながら頷いた。尚、逢坂自身は神藤の職業や彼の仕事内容を正確には知らない。公安警察官は自身の素性が知れる事を嫌う為、神藤自身も自分の職業を偽っているからだ。故に彼は逢坂に対して、“失踪した邦人の捜索と彼らに接触した海外組織の捜査の為に海外へ行く”という今回の任務の内容を、“勤めている会社の事業の為、長期に渡って国外に滞在することになった”と説明していた。


「そう・・・、常連さんが1人居なくなると思うと寂しくなるわね。それにこの世界の外国って危険なんでしょう?」


 逢坂は哀感を湛えた表情を浮かべていた。彼女は国外へ出るという神藤の身を案じている様である。神藤は彼女がこの場所に店を構えた時からの常連だった。


「な〜に! 神藤さんの代わりに俺たちが居るよ、なあ」

「おうよ! 寂しい事はないぜ、伊織ちゃん!」


 別のカウンター席に座っていたサラリーマン2人が、酔いの回った陽気な声で逢坂に語りかける。彼ら2人もここの常連であり、同じ時間帯にこの店に出入りしていた神藤とは顔見知りになっていたのだ。


「ああ、中田さんと西尾さんの言う通りだぜ。ま、俺もしばらくしたら帰って来るからさ。そしたら、またこの店に来るよ」


 神藤はそう言うと猪口に入っていた日本酒を一気に飲み干す。その後、4人の語らいは夜更けまで続いた。神藤には既に近しい肉親は居ない。結婚もしていない為、育ての親であった母方の祖母を数年前に亡くしてからはずっと1人暮らしだ。しかし、彼は寂しくは無かった。幼い頃から顔を合わせてきた近所の住民、そしてこの店の女将や常連客など、彼のことを気に掛けてくれる多くの人々が居るからだ。

 神藤にとっては、彼らに別れを告げることこそが、親族への別れを告げる行為に等しかったのである。


・・・


東京都・港区


 港区に聳えるマンションに入って行く利能の姿がある。エントランスホールからエレベーターに乗って自宅がある階まで上がると、玄関の前に立って扉の鍵を開ける。それは一般的に想像される金属の鍵では無く、扉にかざすことで開くカードキーだった。

 ロックの解除を示す電子音が鳴ったのを確認すると、ドアノブを握って扉を開ける。帰って来た家主の姿がセンサーに捉えられ、真っ暗だった室内に電気が点った。靴を脱ぎ、靴下も脱いでスリッパに履き替えた利能は、ショルダーバッグを床の上に置くと同時に、ソファの上に身を投げ出す。


「はぁ〜・・・」


 うつぶせの状態で寝転がる利能は、土曜出勤の疲れをはき出す様に深いため息をつく。その後、彼女は顔を上げると窓の外に視線を向けた。


 東京湾を望み、日本最大のビジネス街が発する夜景の光を鑑賞出来る高層マンション。その一室が利能咲良の自宅である。日本国が転移したばかりの頃は、計画停電によって東京の夜景はかつての輝きを失っていたが、国内炭鉱の再開発と海底石油の採掘、そしてウランの輸入によって電力事情が安定し、計画停電が解除された為、人々は再び不自由なく電気を使える様になり、東京は以前の輝きを取り戻していた。

 そんな夜景を望める立地にある高層マンションとなると当然家賃も高く、いくら警察官僚とは言えども、警部補になってまだ1年目である彼女の収入で暮らせる場所では無かった。実際に家賃の多くを負担しているのは彼女の実家、具体的に言えば父親である。利能の父親は実業家であり、家柄も公家にルーツを持つなど格式が高く、彼女はまさに令嬢と呼ばれるに相応しい出自なのである。

 数分ほどうたた寝した利能は、ソファの上に寝転がったまま、床の上に置いていたバッグへ手を伸ばす。その中から携帯電話を取り出し、“連絡先”の中から選んだある番号へ電話をかけた。3回ほど発信音が流れた後、電話の向こうから“もしもし?”と言う声が聞こえて来た。それは彼女の父親である利能武経のものである。


「もしもし、お父さん。私・・・。今、大丈夫?」


『ああ・・・どうした? ただ疲れているって訳じゃなさそうだな』


 武経は娘の声のトーンから、彼女に何かあったのだろうという事を予見する。咲良は唯一の肉親である父親に、仕事の為に国外へ出なければならない事を告げるのだった。


・・・


東京都・葛飾区


 葛飾区の一画にある5階建ての小さなマンション、その一室が開井手道就の自宅である。彼も神藤と同じく結婚はしておらず、尚且つ両親共に既に他界している。玄関扉の前に立った開井手は、鞄の中から取り出した鍵をドアノブに差し込む。ガチャリと鈍い音がしたのを確認すると、ドアノブを回して扉を開ける。


「・・・ただいま」


「おかえり〜、遅かったね! 晩ご飯出来てるよ」


 家主の帰宅を待ちかねていた若い女性の声が、廊下の奥にあるリビングから聞こえて来た。声の主は、開井手から見て11歳年下の妹である開井手菜久琉(なくる)だ。両親の没後、道就は妹と2人暮らしをしていた。リビングに置かれているテーブルの上には、彼女が用意した道就の食事が置いてある。


「ああ・・・」


 道就は素っ気なく答えた。彼は上着を脱いでネクタイを外すと、用意されていた食事の前に座る。テーブルを挟んで彼と向かい合う様に座っていた菜久琉は、兄の様子から何時もと違う雰囲気を感じ取っていた。


「どうしたの? 何か・・・何時も以上に元気無いね」


「・・・!」


 妹から何気ない質問を受けた道就は、公安部長から告げられた特別任務について伝える意志を固める。おかずのコロッケを口に運び、それを飲み込むと、目の前に座る彼女に対して口を開いた。


「菜久琉、大事な話があるんだ・・・」


「うん、・・・何?」


 菜久琉は兄の言葉に耳を傾ける。道就は持っていた箸をテーブルの上に置いた。その後、彼が妹に対して伝えたのは、“仕事の為に長期に渡って海外に行かなければならないこと”、そして“もしもの時は食器棚を上にある缶箱の中を見る様に”という2つの事だった。兄の仕事について朧気ながらも理解している菜久琉は、彼のしゃべり口調と声のトーンから事の重大さを悟る。

 斯くして神藤と開井手、そして利能の3名は、それぞれが別れを告げるべき相手に今回の仕事について伝えた。思い残すことが無くなった3名は、16日の朝、各々の自宅から出発の地である成田へ向かう。


〜〜〜〜〜


4月16日 千葉県成田市 成田国際空港 第2ターミナル・1F


 最初の顔合わせから4日後、身支度を調えた彼らは成田空港にて再び相まみえることとなった。先に第2ターミナルへ着いていた開井手と利能の下へ、ボストンバッグと活動資金を抱えた神藤が現れる。


「やあ、先に着いてたか!」


「おう」


 手を振りながら近づいて来る神藤に対して、開井手が手を振り返した。しかし、神藤に幻滅の感情を抱いている利能は、彼に対して無言のまま会釈するだけに留まった。だが神藤はそんな部下の素っ気ない態度など気にも留めない。その時、ターミナル内にアナウンスが響き渡る。


『日の丸航空HALより出発便のご案内を申し上げます。午後2時20分発、“日の丸航空(HAL)幕照行き・119便”をご利用の御客様は、出発時刻の15分前までに保安検査場でのチェックをお済ませになりますよう、お願い申し上げます・・・』


 アナウンスの声が案内を行った飛行機は、ちょうど3人が乗る予定のものである。神藤が時計へ視線を飛ばしたところ、既に午後1時50分を回っていた。予想以上に搭乗手続きに手間取ってしまった様だ。


「おお、もうこんな時間か・・・それじゃあ行こうか! 未知の世界が広がる旅路へ」


 神藤はそう言うと2Fに続くエスカレーターへと足を進める。開井手も彼の後に付いていく様に歩き出した。


「旅路って・・・旅行じゃないんですよ!?」


 “異例の海外捜査”を“旅路”と称する神藤の言葉に、利能は再び不快感を抱く。その後、保安検査場を通過した一行は65番出発ゲートから日の丸航空(HAL)119便へと乗り込む。


・・・


日の丸航空(HAL)119便 機内


『本日は日の丸航空をご利用頂きありがとうございます。この便は”日の丸航空119便・幕照空港行き”でございます。お座りの際には、シートベルトを締め、手荷物は前の座席の下か、頭上の手荷物入れにお入れください。出発時刻は午後2時20分を予定しております・・・』


 CAのアナウンスが機内に響き渡る。同時にシートベルト着用サインが点灯し、神藤らを含む乗客たちはシートベルトへ手を伸ばす。


『当機は間も無く離陸致します。今一度シートベルトをお確かめください。・・・』


 再びアナウンスが流れる。直後、飛行機が動きだし、滑走路へと向かって走りだした。数分後、滑走路に到着した飛行機は加速を始め、太陽が高く昇る青空へと飛び上がる。斯くして、日の丸航空119便は「屋和西道・幕照市」に向けて問題無く出発した。

 

「・・・」


 窓際の席に座っていた利能は、飛行機から離れて行く地上を見つめる。何時までかかるか分からない捜査の為に、日本本土を出なければならない彼女の心境は不安に満ちたものだった。


(大丈夫・・・日本人を5人連れ帰るだけよ。接触した組織については彼らから聴取すれば良い。すぐ終わるわ)


 利能は沸き上がる不安を抑え込む様に、頭の中で自分自身に言い聞かせる。彼女もこの時ばかりは、“危険な海外捜査”を“冒険”や“旅行”として捉えられる神藤の精神を羨ましいと感じていた。

 しかし、この“邦人探し”が本当に“長い旅路”になろうとは、この時はまだ誰も予想だにしていなかったのである。

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