衆参同時選挙、開幕
日本国召喚、無事に買えました!
7月16日 東京・千代田区
千代田区に位置する東京を代表するホテルの1つ、「ホテルニュータニモト東京」別棟の一画にある日本庭園を望む大宴会場に、世界各国より集結した視察団の面々、合わせて221名と、皇族を含めた日本国側の出席者110名、合計して331名の要人たちが集まっている。
本来であれば「赤坂迎賓館」を使用する予定だったのだが、視察を希望する国が増加した為に、キャパシティの問題から民間のホテルの宴会場へと変更になったのだ。
『お集まりの皆様、遠路遙々ようこそお越しくださいました。今宵の晩餐の進行役を仰せつかっております、松島めぐみと申します。まだまだ若輩者でありますが、国民の皆様方の信任を頂き、“参議院議員”として勤めさせて頂いている身であります』
壇上に立ち、司会の挨拶を始めた松島参議院議員に参加者たちの視線が集まる。マイクによって増幅された見目美しい女性の声が、宴会場の中に響き渡った。
『我が国では明日に行われる参議院議員選挙の公示に端を発し、衆参同時選挙が開始されますが、今回の選挙を視察したいという申し出が世界各国より多数寄せられたことを喜ばしく思います。我が国の政治制度が貴国にとって利益となることを願いながら、開会の挨拶に代えさせて頂きます』
松島はそう言って聴衆に向かって一礼すると、マイクが設置されている壇から降りる。その後、宮内庁楽部より派遣された楽団によるBGMの演奏がスタートした。円形のテーブルに着席している出席者たちは次々とフォークとナイフを手に取り、思い思いに歓談を始める。
日本側の出席者には、外務大臣である峰岸孝介を含む主要な外務省の幹部の他、各省庁の閣僚や幹部、衆議院議長、参議院議長、経済界の重鎮たち、そして皇甥に当たる親王殿下など、そうそうたるメンバーが集まっていた。眉目秀麗且つ聡明な印象を受ける親王殿下の周りには、数多の客人たちが挨拶に訪れている。
今回、日本を訪れた彼らについては、視察団代表のほとんどが外務大臣といった“閣僚相当”の者たちであったが、一部の視察団は元首級の人物、または王族及び皇族を派遣していた為、日本政府による招へいという形を取る「公式訪問」の中でも、実務的要素が強く、且つ元首、首相、王族などが対象として充てられる「実務訪問賓客」というランクに基づいて彼らへの接遇が決定されていた。
「ゴロウ殿・・・先程の女性は国政議員なのですか?」
ショーテーリア=サン帝国の代表であるエディンガー=ウェストファルス外務卿は、隣の椅子に座っている外務事務次官の早川五郎にボソっと尋ねた。
「松島先生のことですか? はい、そうですよ」
「成る程・・・この国では女性の国政議員は珍しくないのですか?」
地球において、女性の参政権が認められ始めたのは、ほとんどの場合が20世紀に入ってからのことであり、この世界においても、直系の皇族・王族などの立場でもない女性が国政の場に関わることなど、まだ到底考えられないという段階である。故に、エディンガーは国政議員と名乗った松島の存在がとても新鮮だったのだ。再び質問を受けた早川は、一端間を置いて答える。
「珍しいと感じるかどうかは人に依りけりですが、二院合わせた全ての国会議員の内、女性が占める割合は1割ほどです」
衆議院と参議院からなる日本の国会議員の内、女性が占める割合は1割ほどしかない。この割合は地球における先進国の中では最低水準であり、尚且つ全世界の国々と比較しても150位台という非常に低い水準なのである。
当然のことであるが、この数字は男女平等の観点から、厳しい批判に晒されることが少なくなかった。
「しかし、先程の女性は国政に関わるにしては少し若すぎないでしょうか?」
「えっ・・・そうですかね?」
怪訝そうな表情を浮かべているエディンガーの言葉に対して、早川は首を傾げる。
「彼女は経験豊富な国会議員です。二児の母でもありますし、育児と国政を両立できるなんて凄いと思いますよ」
松島は働く母親の代表者として、同じ様な境遇の女性たちからの支持を集めて当選し続けている。早川はその事を素直に尊敬していた。
「はぁ・・・因みにお子さんの歳は?」
「・・・彼女のですか? えーと、確か今年長男が成人したとか言っていたので、ちょうど20歳ですね。下の子が確か14かそこらで」
早川はエディンガーが何故そこまであの女性議員のことを気にしているのだろうかと思いながらも、いつか彼女本人から聞いた話を思い出す。
「エッ!? 20? いや、そんな馬鹿な・・・ハハ、冗談が過ぎますぞ、ゴロウ殿」
早川の言葉を聞いたエディンガーは、驚きのあまり裏返った珍妙な声を上げると、それを取り繕う様な乾いた笑い声を発しながら、早川の肩をポンポンと叩いた。早川はエディンガーが見せる一連の言動から、彼の考えていることを何となく察する。
「いえ・・・別に20歳の子が居ても可笑しくは無いでしょう、彼女は44歳なんですから」
「・・・よんじゅうよんッ!?」
松島の年齢を知ったエディンガーの反応は、早川が予想した通りのリアクションだった。日本人を含むアジア人は、人に依りけりとは言えども、実年齢より若く見られることが多いという。それはこの世界でも例外では無いらしい。女性の場合は現代ほど化粧が発達していない所為もあるだろう。
「そ、そうでしたか。私はてっきり28かそこらかと・・・」
エディンガーはおしぼりで、額から滲み出ている冷や汗を拭う。
(ニホンには確か亜人はいない筈・・・故に“長命種”との混血ということは無いのだろうし、ニホン人とは元来歳を取りにくい民族なのか)
エディンガーは思案を巡らせる。そんな彼に早川がある質問を投げかけた。
「エディンガー殿、因みに・・・私のことは幾つに見えますか?」
「・・・え」
早川は単なる好奇心でこの質問を問いかけたのだが、エディンガーにとってはこの上ない困惑と動揺を感じさせるものだった。実年齢よりもあまりに上の数値を口にしては失礼だし、逆に下過ぎてもそれはそれで失礼だろう。何より、日本人の実年齢は見た目からは読めないと体験したばかりである。
「47・・・とか」
彼は悩んだ結果、頭の中に浮かんだ数字に5歳足した数字を口にする。だが、その直後に早川が口にした言葉は、またもや彼の予想を大きく裏切るものだった。
「・・・60です」
「・・・」
その後、晩餐は和やか且つ友好的な雰囲気で終始し、世界各国から集まった視察団の面々は、各々が泊まるホテルへと戻って行った。
・・・
夜11時頃 東京都 西東京市 皇民党本部
参議院の半数改選選挙を控えた121名の議員たちは、それぞれの事務所へと戻り、翌日から始まる選挙運動期間に向かって計画と対策の最終的な確認作業に入っている。
その中には各党の党首の姿もあり、此処「皇民党」本部でも党首・由神洋宣を中心とした討議が交わされていた。
「・・・“良識の府”は我々にとって衆議院以上に高い壁だ。だが奇しくも、『自由国民党』政権下で2度、前の世界を含めれば3度に渡って行われてきた戦乱は、その回数を重ねる度に我々の支持率を着実に伸ばしてくれている。このまま議席を伸ばし続ければ、いずれ与党も我々を無視出来なくなるだろう」
由神の不敵な演説が会議室の中に響き渡る。だがその一方で、彼の言葉を聞いている党員たちは、少し不安をはらんだ様な表情を浮かべていた。
「皇民党」とは、2019年に勃発した「日中尖閣諸島沖軍事衝突」の直後に誕生した政党で、“日本国憲法破棄”と“非核三原則破棄”、加えて“華族制度復活”と“帝国軍復活”を理念に掲げて結党された極右政党である。日中尖閣諸島沖軍事衝突、そして中国内戦以降は、対中強行姿勢を唱えることで右に振れる国民の支持をじわじわと集め、他党からの合流者の力もあり、今では野党で第3位、全ての政党の中では第5位の議席数を持つ中堅政党となっているのだ。
だが、彼らはあるジレンマを抱えていた。
「当面の目標は先代党首が願った自国党との連立の為、選挙を重ねる毎にマニフェストを改定・・・より現実的な中道寄りへの方針へ緩和し続けて、今回もそうしました。今回こそはという思いは確かに分かります」
党首の言葉に釘を刺す衆議院議員の杉田蔵之介は、自党が連立与党に組み込める可能性について考察していた。
皇民党は今まで、“極右に振れる若者たち”の支持を取り込むことで拡大してきたが、現代日本で通すには明らかに非現実的な理念を掲げて結党した故に、その他大勢からの支持が思った様に伸びず、当初の勢いの割りには、結党から10年以上経っても第5党にくすぶり続ける結果となっているのである。それにはある理由があった。
「憲法は改正され、自衛隊は“軍”になっているし・・・非核三原則も最早瓦解している・・・これらによって憲法、軍、核に関する3つの結党理念は既に達成されたと言っても良いでしょう。ですが・・・今回も、大衆からの支持が伸び悩んでいる最大の原因を切り捨てることが遂に出来なかった」
皇民党が掲げていた憲法と自衛隊、核に関する理念については、与党への迎合を見据えて変更済み、若しくは現実が彼らの理念と同等となった為に、大々的に宣伝する必要がなくなっている。
彼らの懸念材料として残っているのは、党が掲げる4つの理念の内、ここまでに挙げていない最後の1つに関することであった。
「問題は4大理念の1つ、『華族制度の復活』です。我々にとっても時代錯誤甚だしいですが、これは初代党首と彼のシンパたちが望んだもの。10年前、弱小政党であった我が党が中堅並みの資金力を得て躍進出来たのは、一重に彼らの政治献金があってこそでしたから」
歪な成り立ちによって誕生したこの政党は、その構造も歪なものだった。“ごく一部の者たち”による政治献金によって躍進した過去故に、大衆からの支持を集めつつある今でも、その“ごく一部の者たち”からしか支持されていない理念を撤廃出来なくなっていたのである。
実際のところ、他党から合流した既存の議員たちがもたらしたコネクションや、軍拡を唱える彼らの主張に期待している軍需企業などから政治献金を得られる様になっていた為に、最早“初期のスポンサー”たちに拘る必要性は無くなりつつあるのだが、義理を重んじる一部の党員たちの総意を得られず、中々“削除”に踏み切れないのである。
「・・・我が党が議席を伸ばしていることは疑い様も無い事実! 国政へ本格的に参入することを見通すならば、古く悪しき枷は何時か外さなければならないか・・・」
現党首である由神は、邪魔になっている過去の遺物たちを切り捨てることを決心する。
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7月17日「参議院選挙公示日」 東京・千代田区 中央合同庁舎第2号館
通常、参議院議員通常選挙は「公職選挙法」32条1項に則して、任期が終わる日の前30日以内に行われる。だが、通常選挙を行うべき期間が参議院開会中または参議院閉会の日から23日以内にかかる場合においては、参議院閉会の日から24日以後30日以内に行うことになっている。
今回は「臨時会」が7月9日まで長引く予定であり、実際にそうなった為、参議院選挙は任期満了後の8月3日に投票日が指定されている。それに伴い、8月23日に任期が切れる衆議院議員についても、8月3日に投票日が指定されることとなった。
「本日、天皇陛下によって参議院選挙が公示されました。これにより参議院選挙の選挙期間が開始します。
導入から説明させて頂きますと、日本政府は『三権分立』という体制を採用しています。国の統治に必要な「行政」「立法」「司法」の三権に独立性を持たせ、互いに牽制・干渉し合うことで権力の暴走を防ぐという仕組みです。この内、立法を司る機関が『国会』、行政を司る機関が『内閣』と呼ばれています。
立法府である国会は『衆議院』と『参議院』からなる『二院制』を採用しており、どちらの議員も全国民が投票権を持つ選挙によって選出されます。政治家たちの徒党である『政党』は、全国各地の『選挙区』に数多の候補者を立てて議席を奪い合う。そして両方の議会で過半数の勢力を得た政党勢力から、我が国の事実上の最高責任者である『内閣総理大臣(首相/宰相)』が選ばれることで、その勢力は晴れて“政権与党”となるのです」
選挙を司る「総務省」の会議室にて、スライドを交えながら、集まった各国の視察団に向かって日本の選挙制度に関する説明を行っている者が居る。彼女の名は中森敦子、総務省の若き女性官僚である。
招かれた客人たちは、彼女の言葉を熱心に書き留めていた。
「・・・我が国は貴国と同じく二院制を執っていますが、選挙・・・あくまで制限選挙ですが、それで選ばれるのは“下”の平民院だけで、“上”の貴族院は世襲制です。同じ仕組みで選出する議会を2つも設ける意味は?」
ショーテーリア視察団の1人であるプトレマイオス=スッキピオが、面前に立つ中森に質問をする。
「確かに・・・一院制にすべきという議論も我が国にはあります。ですが、衆議院と参議院は細かな違いによって、その存在意義に差を生み出しているのです。例えば、内閣総理大臣は国会議員の中から議員たちの投票によって選出されますが、これは衆議院のみから選ばれる慣例となっております。
またその他の違いとして、衆議院は首相の権限で“解散”することが出来ます。ですが、参議院には解散は存在しません。任期6年半数ごとの改選と決まっています。その一方で衆議院は『内閣』、すなわち行政を司る首相と各省の長から成る集団に対して、過半数の賛成で『不信任決議』を下すことが出来ます」
「何と・・・議会が行政の長の地位に干渉することが出来るのか」
彼女の説明を聞いて、聴衆はざわついていた。
「二院の間に権限の差がある理由は? 参議院の方が権利が少ないですよね?」
ヨハン共和国の代表であるレオンツィオ=スカヴォリーニ外務部長が、手を挙げて質問をする。
「当然の疑問ですね、これは『衆議院の優越』と呼ばれています。
衆参両議院の議員は共に国民から選ばれる以上、その顔触れや各政党が有する議席の割合は、国民の世論によって形成されるものになります。ですが、解散がある衆議院は、その時々における直近の『世論』をより反映しやすいとされている為、参議院に対する衆議院の優越が規定されているのです。
参議院は解散が無いという特性故に、提出された法案や予算案に対する習熟した議論を行うこと(良識・再考の府)と、衆議院解散時における緊急事態の際に国会の代替機関となること(参議院の緊急集会)が求められます」
中森は衆参の違いについての説明を行う。次に彼女は議会以外の国政の仕組みについて説明を始めた。
「内閣と国会と並び、三権の1つである司法を司るのが“裁判所”ですが、その中でも行政と立法に干渉する権限を有するのが『最高裁判所』と呼ばれる機関です。我が国の司法の最高機関であり、内閣や国会が発布した法や政令が“国の最高法規”である『憲法』に違反していないかどうかを審査する権限を有しています。この様にして、「行政」「立法」「司法」の三権は互いに牽制・干渉し合うことで権力の暴走を防いでいるのです」
「・・・」
「そして、これら三権に干渉する権利を持つのが『国民』です。国民は国会議員を選出する権利を有しているのは勿論、衆議院選挙に並行して行われる『国民審査』で罷免すべき最高裁判所裁判官を指名することが出来ます。内閣についても、首相が議会から選ばれる以上、『世論』の信頼を得なければいずれ選挙で敗北して、政権を維持出来なくなります。故に我が国は国民からの信任で政府が成り立っており、この体制を『国民主権』と呼んでいます」
この世界には数多の国があれど、それらが有する政治体系の殆どは、一部の例外を除いて独裁的な君主制か貴族共和制のどちらかに大別される。故に異世界中から集まった視察団員たちは、自分たちの価値観からかけ離れた斬新過ぎる政治体系を目の当たりにしてその多くが動揺と驚きを抱き、そして一部の者たちは仰望の思いを隠し切れなかった。
「話が前後しますが、次に選挙の実際について説明します。衆参で細かな違いはありますが、我が国は国政選挙の仕組みとして『選挙区比例代表並立制』を執っております。その名の通り、選挙区制と比例代表制という2つの制度を同時に行うという意味です。
『選挙区制』とは日本全国をいくつかの選挙区に分け、その区の住民たちが区ごとに立候補した候補者の中から議員を選出するという、極めて単純な制度です。故に我が国の国会議員は“地域の代表者”という顔も持っているのです。しかしこれには1つの問題があります」
ここまで説明したところで、中森は水を口に含んで乾燥気味だった喉を潤す。
「それは落選者に投じられた“死票”の存在です。例えば1人の議員を選出出来る選挙区に候補者が4人居て、有効投票総数の内、各候補者が獲得した票が4:3:2:1という割合で分かれた場合、最多得票数である40%の票を獲得した候補者が当選者となります。ですがこの場合、その当選者を支持しない有権者の方が多かったことになりますよね。この様に、選挙区制は少数意見を封殺してしまうという欠点が存在するのです。
その代償として考案されたのが『比例代表制』です。これは衆議院選挙の場合はより大まかな選挙区から、参議院選挙の場合は全国から集められた得票の割合に応じて各政党が獲得出来る議席数を決める方式で、投票用紙には衆議院の場合は政党名、参議院の場合は候補者名を書き記します。この方式は死票を生み出しにくいという利点があり、少数意見を掬い上げることが出来るのです」
(はぁ〜、成る程。そうすれば少数の支持を受けるだけの候補者でも、ある程度の人数が当選出来る訳か・・・良く出来ているな。だが、全国民の投票をチェックするには相当の人員が必要になるな)
極北の「ロトム亜大陸」からやって来た「セイラ王国」の第2王子であるチェスコ=ルジャンスキーは、日本が有する選挙の仕組みの巧妙さとそれに掛かる労力の甚大さについて考察していた。
「明日からは皆様には、実際に各選挙区に赴いて頂き、選挙運動の実際を視察して頂きます。街頭演説が行われる場はかなり混雑し、時に聴衆の雑言が飛ぶ場合もごさいますが、ありのままを見て頂く為に、貴方方の存在については一般市民に対して事前に周知しませんのでご容赦ください。警護については当然のことながら万全の体制で臨みますのでご安心を・・・」
参議院選挙の公示は成されており、121の議席を賭けて争う戦いは既に始まっている。候補者たちは来るべき「8月3日」に向かって、持てる力の全てを出し切るだろう。
「・・・ここまでで何か質問はございませんか?」
中森は聴衆に向かって質問の有無を尋ねる。その後、数人が挙手して日程や選挙に関する詳細について質問した。それらに対して一通り答えた彼女は、会議場内を見渡して他に質問が無いかどうかを確認した。
「・・・では、選挙に関する説明を終了させて頂きます。ご静聴ありがとうございました」
中森は一礼すると壇上から降り、扉の前で待機していた部下たちにアイコンタクトを送る。各視察団の面々は彼らが開けた扉から続々と部屋を退出して行った。




