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気まぐれ神の能力世界  作者: 如月睦月
2/2

入学式後

「新入生諸君、入学おめでとう。私が学校長の月島了だ。この学校では色々なー」

学校長である月島の挨拶で始まった入学式。

亮介はというと

「…zzz」

寝ていた。





「はっ」

起きたのは入学式が終わった後。もう誰もいない。

「こりゃまいったなぁ…」

入学式は終了と同時に解散なのできっと島中を探索や買い物に行ったりしたんだろう、と亮介は予想する。

「僕も色々と準備しなくちゃいけないのに…

とりあえず早く寮に戻って買い物行こう」

すぐに体育館の出入り口に向かいダッシュし、体育館を出る亮介。すると目の前には

「あれは確か…」

今朝見たあの女生徒が立っていたのだ。亮介は声を掛けようとしたがー

「あ、あれ?どこいっちゃったんだ?」

一瞬で消えたのだ。まるで幻影かの様に。

「…って早くしないと」

亮介はさっき見た女生徒の事を気にしながらも寮に戻るのだった。



「…あの人誰だろ」

今朝体育館の近くに居たら、ジーッと見られてたよね…あの人に。

「あの人も攻撃者なのかな…?」

私は自分で『攻撃者』と言って嫌になる。私は『防御者』なので『攻撃者』の男子や女子に差別されて来た。なので『攻撃者』の人はニガテだ。

「私も寮の部屋に戻ろう」

そう言って私は寮に向けて歩き出したのだ。



「何なんだ、アイツ…」

俺は入学式の時、俺の隣に座って…

ー否、寝ていた奴の事を寮の部屋で考えていた。

「アイツこの学校の事舐めてんのかよ」

この学校は入学倍率が高いことで有名だ。

だが俺は「ある理由」で特別推薦だが。

「…まぁいいか。俺の能力で現実を見させれば…フフフ…」

俺は入学式で寝ていた奴を思い浮かべそして、自分の能力でソイツをボコボコにすることをイメージトレーニングしていた。




「今年は中々面白いではないか。ねぇ、佐田君。」

「はい、そうですね校長。」

ここ、校長室にいる二人は一人は学校長月島了。もう一人はー

「私も嬉しいですよ。愛しの弟がここに入ってくるなんて」

佐田亮介の姉、佐田彩子だ。

彩子は言っている事からお分かりだろうが

ーブラコンだ。しかも、かなりの。

「…落ち着きたまえよ、佐田君。弟君が入ってきて嬉しいのは分かるが、授業を蔑ろにしたらー」

「わ、分かっております、学校長」

彩子は月島に威圧され、思わず敬礼をする。

「やれやれ…今年はどうなることやら…」

月島は手元の資料を見ていた。それは、世界にも珍しいー

「『攻撃と防御を持つ者』(ダブルエフェクター)か…」

月島はそんな資料を見ながら、満更でもない顔を浮かべていた。

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